Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

フルファット・キャロットケーキ。

2008-07-26 19:59:28 | 料理
お正月以来、私実家にお泊り里帰りです。
よって例のごとく手土産お菓子つくり。今回は"キャロットケーキ"です。

以前に一度キャロットケーキを作ったのですが、これはライト仕様のもので、味は悪くはないものの、もう一度作って食べようと思うほどではないお菓子。ちょっとぼそぼそというか、リッチさにやや欠け、蒸しパンのような感じでした。ライトだからこの味なのか、アメリカンキャロットケーキというものがこういうものなのか確かめるために一度フルファットで作って比較してみたいと思っていました。

作り方は前回とほぼ同様でフードプロセッサー仕様。量は手土産用のため、レシピどおりの分量にし、ただし、型はマフィン型を使ってカップケーキ仕様にしました。
フロスティングは前回はクリームチーズを使いましたが、他のレシピを見ているとマスカルポーネチーズを使うものがあり、おいしそうなのでこちらを採用してみることにしました。

ボウルに小麦粉、ベーキングパウダー、重曹、スパイス類、塩を加えます。前回はスパイスを規定量加えたのですが、ちょっと我が家には効きすぎたようですので、子供でも食べられるように今回は1/4量に抑えました。使用したスパイスはシナモン、ナツメグです。あればクローブをいれてもいいですね。

包丁で人参を半割りにし、フードプロセッサーで人参を摩り下ろします。

今回は400gと大量のため、フードプロセッサーで作るとかなり楽。暑い折ですし、機械作りの作業は助かります。こういうときはアメリカンレシピのお菓子はいいですね。

摩り下ろした人参は粉類と合せておきます。今回は子供仕様のためここへレーズンを投入。量が大量で混ぜにくく、粉とダマダマ程度にしか混ぜていなかったのでちょっと心配しましたが、結果的には問題なかったです。あまり混ぜると、粉がべたつくので、かえって適当がいいかも。

人参を摩り下ろしたあとのフードプロセッサーのアタッチメントをカッターに付け替えて、砂糖と卵を加えて混ぜ合わせます。砂糖は三温糖とグラニュー糖を使用。フルファットで作るにしてもあまりに砂糖が多いので2割程度削減しました。

フードプロセッサーを動かしながら卵液に油を細く垂れ流して乳化させます。前回はライト仕様だったので、油が少量。スプーンですくいいれながら運転させるくらいで十分でしたが、今回は量が1cup以上と大量なので、フープロで切り混ぜながら入れることに。このレシピで一番フープロが活躍するところですね。油の量も2割ほど減量。持っているフープロのワークボウル容量がいっぱいであふれてしまい、強制的に削減になりました。
このあたりから、いかにアメリカの標準レシピの分量が多いか思い知らされることに。。。

乳化した卵液と人参と粉の混合物を混ぜ合わせて生地完成。やはり分量が多く、もともと人参と粉の混合物がダマダマ状態だったため、卵液と混ぜ合わせてもダマダマ状態。混ぜすぎると生地が固くなってしまうのを懸念してやはりダマダマのままカップに入れてオーブンへ。

この生地は焼きあがり後もべたつくので、今回はマフィン型にライナーを引いておきました。この方が個別ケーキにした場合見栄えもいいですね。他のレシピの写真でもカップケーキ仕様はライナー付きが多いですね。同じような形でもマフィンはライナーが付いていないのが標準なのですが。。。

本来は10個程度の製作予定でしたが、かなり生地量が多く、マフィン型2つ(12個)とセルクル6つ+バンド型1個分できました。半量製作にすればよかったですね。これで10人分とは思えない。。。20人分くらいはありそうです。バンド型1個分は余計でした。。。

170度に予熱したオーブンで30分間焼きました。生地は前回より良く膨れ、表面も油分が多いためつやつやの仕上がりになりました。

焼き上がり後は、フロスティングを乗せるためにしっかりケーキを冷ましておきます。

前回のフロスティングはクリームチーズ主体。キャロットケーキはクリームチーズフロスティングが標準ですが、マスカルポーネは二番手にメジャーのようですね。
今回は生地がフルファットなので、フロスティングはちょっとライトなマスカルポーネをつかってみることにしました。

バターと砂糖をボウルでふんわりとしっかり泡立てておきます。そこへマスカルポーネを加えてゴムベラで混ぜ合わせて完成。クリームチーズより柔らかいので混ぜやすく作りやすいですね。でもコストはクリームチーズの約2倍でした。ケーキは甘めのようでしたので、フロスティングはライトにバターは半量、砂糖は1/5程度に減量で作りました。これでも味はちょうどいいくらい。アメリカのフロスティング類はめちゃくちゃ甘いので注意が必要です。これでケーキのバランスを崩していると思う時が多々あるくらいです。

クリームチーズ仕様より味は上々。ライトなだけでなく、酸味が押さえられているため、クリーミーで濃厚です。でも油っぽさを感じることなく意外に風味は軽く後に残らないさわやかなフロスティングでした。

冷めたケーキにたっぷりのせて、山形にラフにゴムベラで盛り付けて完成。ざっくりしたフロスティングをするのがアメリカ流。絞り袋で絞ったりする必要はありません。

味の方が、前回より数段上。やはりライト仕様ではキャロットケーキのよさが半減するようですね。今回の方がカロリーは高めですが、しっとりとして味わい深くおいしい。スパイスの効きもちょうどよく、甘さもほぼ合格。手土産でなければもう少し減量してもいいところですが、贈答用にはこれくらい甘さがある方が万人うけしそうです。油っぽさは意外なく、フロスティングとの相性もばっちり。見た目はやや素朴系ですが、なかなかいい味のケーキになりました。失敗しやすいスポンジケーキよりずっといいと思います。
あえて言うともう少し人参の風味が利いていると良かったですね。人参の問題かもしれませんが、キャロットケーキの割りに人参の風味がまだずいぶん弱いように思います。

ライト仕様も健康的なのですが、味の追求から言うとやはりフルファット仕様にはかないませんね。やはりフルファット仕様で基本的なレシピの評価はすべきですね。ライト仕様はあくまでバリエーションと考えることにします。

来週はひさしぶりに友人宅でポットラックパーティがあります。日本ではポットラックは基本的に初めてです。アメリカでは寿司など日本のレシピがうけましたが、日本ではアメリカンレシピの方がうけるかも。メニュー何にしようか考え中です。

このキャロットケーキを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon スタンダード・キャロットケーキ。 by PCWP


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シリアル・バー。

2008-07-21 09:30:20 | 料理
ソフトボール大会用お菓子制作第二弾。前回の続きです。
第一弾はココナツマカロンを作ったので、第二弾はオーブンを使わず簡単にできる"シリアル・バー"を作ってみました。

健康食品的イメージのつよいシリアル・バーですが、アメリカのレシピにはこの手の"バー"と呼ばれるジャンルがきちんと確立しています。
シリアル・バーもスナックの一つとしてよく見かけるレシピです。

アメリカではシリアルを朝食に食べる家庭は非常に多いと聞いたことがあります。たしかにあちらのスーパーでは業務用のような超特大サイズが標準で売られていますし、種類も半端ではありません。
今回使ったシリアルは、チョコワとコーンフレーク、とブラン粒フレーク。オリジナルの写真が輪状のシリアルを使ってあり、ファニーな仕上がりになっていたので、マネをしたかったのですが、売っていたのはチョコレート味の黒いチョコワだけでした。小麦色の方が見栄えがよかったですが。。。形はいろいろあった方がこのバーは見栄えがいいと思います。
日本の菓子レシピでほとんどシリアルバーの作り方を載せている本は少ないですし、シリアルバーは買って食べるものというイメージが強いように思いますが、作ってみると意外に簡単で、味も目的や好みに合わせて自在にできますので、買うなら作った方がいいお菓子ということがわかりました。

まず、バットにオーブンペーパーを敷きこみます。

フライパンにバターを加えて中火で溶かし、マシュマロと塩を加えて加熱しながらマシュマロをゆっくりと溶かします。

マシュマロが溶けたら、鍋を火からおろして、シリアルを加えてゴムべらでシリアル全体にマシュマロ液がからむように混ぜ合わせます。
混ぜているとかなりマシュマロがべたべたで糸を引くようにシリアルに絡みます。今回はシリアルが少な目だったため家にあったレーズンの残りも入れてみました。

冷めないうちに、フライパンの生地を準備したバットに流し込んで平らに伸ばし、ゴムべらを上からしっかりと押しつけて、押し固めます。
そのまま冷めるまで1時間ほど放置して完成。急ぐ場合やこの季節なら冷蔵庫で冷やしても構いません。

冷めたらお好みの大きさに切り分けてできあがり。夏場は室温では冷めていてもべたつくので、ちょっと食べにくいのが難点。べたついた表面にさらに乾いたシリアルをまぶしておくとべたつきが抑えられます。冷蔵庫で冷やしておくとべたつきませんが、ちょっと堅いので、味は常温の方がいいですね。

思ったよりべたつくので、夏場は外へ持ち出すのはいまいちなお菓子。でも味はカリカリのシリアルとマシュマロの甘さがちょうどよく、市販品のくどい甘さではないので食べやすい味でした。好みで味も変えられますし、グラノーラを使えばもっと栄養バーっぽくなるかも。チョコやドライフルーツを入れれば、お菓子的要素が強まってお茶菓子にもなりますね。目的に応じてかなりいろいろに造り替えられる便利なお菓子になりそうです。

しかしながら肝心のソフトボール大会。前日夜になって急遽中止が決定し電話が入りました。
理由はこの酷暑。当たり前と言えば当たり前。当初から予想はできそうなものです。前日の夜になってこんな理由で中止になるのはある意味常識を疑う。。。
よってお菓子はできたけれども不必要になりました。まあ仕方ないでしょう。無理に炎天下でスポーツをして倒れるよりはいいですから。。。
残ったお菓子の再利用考えなければ。。。。

このシリアル・バーを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon ステッキーシリアル・バー


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ダブルココナッツ・マカロン。

2008-07-20 07:38:53 | 料理
この週末は海の日のため連休になるのですが、このうだるような暑さのなか、ダンナさんの職場でソフトボール大会をするらしい。
さすがに学生は元気ですね。我が夫は今日も行きたくないとぐずっておりました。
当日の天気予報をみると35度。学生と言えども元甲子園球児でもなく、普段研究室にひきこもっているのに、この時期に炎天下スポーツをするのはちょっと危険な感じもするのですが。。。

とりあえず私の仕事としては休憩用のお菓子制作。この時期の炎天下でも大丈夫なお菓子となるとかなり限られてきます。レシピを選ぶのも大変です。
3日位常温で日持ちがし、大量制作で個別包装できるものが条件。

そこで選んだものの1つは"ココナッツマカロン"。
日本でマカロンというともっぱらアーモンドプードルで作った卵白主体のクッキーでクリームでサンドイッチしてあるものが多いのですが、アメリカではこのスタンダードマカロンも市販品を見たことはありませんでした。これはフランス系のマカロンなのかも。

一方今回のマカロンは卵白主体は同じですが、ココナッツロングで作った粉不要のクッキーです。先日のイタリア旅行でも同じものを何度が見かけましたので、イタリア系のマカロンのようです。

今回はいつもの"Test kitchen"のレシピで作りたかったのですが、量が20個程度必要なためココナツロングが大量に必要。アメリカでは大袋の安価で売られているのですが、日本では30g一袋100円。菓子材料としては安い方だと思いますが、規定量仕様だと400gも必要でそれだけで1000円超えてしまう。
一方御用達のマーサのレシピも調べてみるとこちらはほぼ同じココナツ量で倍量作っていることがわかりました。手順は卵白を泡立ていて、これが増量になっているようです。こちらのレシピの方が一般的なココナツマカロンの作り方のようですが。。。

ということで、基本は"Test kitchen"の半量レシピにして一部マーサのレシピを取り入れて倍量作るということに。

作り方はとても簡単。混ぜるだけです。
まずココナツクリームの準備から。アメリカではココナツ缶は2種類も売られて、ミルクとクリーム。我が家の近所スーパーではココナツミルクの缶しかなく、しかも量が多く、値段もそう安くはない。ちょうど粉のココナツクリームがあったのでこれを使ってみることにしました。もちろんオリジナルは缶を使っているので、間の分量から粉と水の分量を逆算してクリームを作りました。

作るといっても混ぜるだけで、粉と水をボウル入れて混ぜました。粉は加糖がほとんどされていないようで、クリーム水の味はほとんど甘味がない。ここは一般的な手法のコンデンスミルクを甘味料として加えました。マーサもコンデンスミルクを甘味料として採用しています。"Test kitchen"ではココナツの風味を消すのでコンデンスミルクはご法度とのこと。コーンシロップを代用して使っていましたが、ココナツとはコンデンスミルクの甘味はよく合っていると思います。風味は確かにちょっと落ちるかもしれませんが、加える量の問題も多く、マーサのレシピの半量のコンデンスミルクで甘味は十分で、その分風味も落とさずに済んでいると思います。

別ボウルに卵白と塩を加え軽く泡立てます。
"Test kitchen"では卵白の泡立てもしないのを推奨しているのですが、増量のため今回はやむなし。マーサのレシピでは泡立てをしているので、その中道をとって5分立て程度にしてみました。

泡立てた卵白に最初に作ったココナツクリームを加え、さらにココナツロングと合わせてゴムべらで全体がしっとりするまで混ぜ合わせます。早くも生地完成。ここで生地を15分ほど冷蔵庫に入れて少し冷やし固めてあとの作業性を良くします。

ココナツロングも日本のものは無加糖タイプが主流。アメリカでは加糖タイプが主流でこのあたりでも甘味料の分量差がでます。加糖タイプの方がホールで脱水してから粉にしてある分、ココナツ風味が強く、オリジナルでは加糖と無糖の2種のココナツロングを混ぜ合わせてあります。今回はもちろん無糖100%にしてありますので、ココナツクリームを濃い目にしてコンデンスミルクでコクのある甘さを付けることにしました。

天板にオーブンシートを敷き、寝かせた生地を1/8cup用の計量スプーンに入れて間を2cmほど空けながら天板にマウントしていきます。上の方の生地ばかりすくっていると底の部分の湿った生地が最後に残り、最初の生地との水分量が変わってしまうので、できるだけ底の方の生地からすくっていく方がいいと思います。

マウントできた生地は水でぬらした指先で軽く山形につまんで成形します。オリジナルではピラミッド型。マーサ法ではドーム型でした。今回はちょっと先のとがったドーム型といった感じでしょうか。ボリュームを出すために高さを重視しました。

150度に予熱したオーブンに入れて15分程度焼きます。焦がさないようにするのがポイントで、一般のメレンゲクッキーのように全体を茶色にしてはいけません。ココナツロングの白さを生かして、軽く焼き色がつく程度になるように注意します。

オーブンから出して5分ほど冷ましてクッキーを固めます。焼きたてはまだ柔らかく触ると崩れる恐れあり。ある程度クッキーが固まれば、天板からラックに移して冷まします。

冷めてもしっとり感は変わらず、あまり卵白を泡立てていないのでChewyな食感。もっとしっかり泡だてるとカリッとしたクッキーになるようです。甘さもちょうど良くて、市販品より甘味がかなり抑えられていて食べやすい。このクッキーはかなり甘いお菓子というイメージが基本のようで、市販品は歯が抜けるような甘さのものが多いですね。よってアメリカで市販品を買うことはあまりお勧めできません。

さらに甘さを抑えた分本来クッキーのもつココナツとコンデンスミルクのクリーミーな味がよく出ていて、結構おいしい。量も4.5cm大でなんとか20個弱できました。条件クリアーです。

イタリアで売られていたものはもっと巨大でしたが、オリジナルは握りこぶし大の巨大なものを作るものご法度としています。きっと焼くのが難しくなるのでしょう。高温で焼くと底が焦げますし、低温すぎると焼き固まりにくいようです。150度から170度の間で焼くのがベストだとか。

しかしこれだけではちょっとボリューム不足なので、もう一品作ることに。一度買出しに出かけて午後からはシリアルバーを作ることにしました。
こちらの報告は次回ということで。。。

金曜日の夕食は、牛すね肉と栗の赤ワイン煮、ブリのブルスケッタ風、コリンキーと人参の豆腐サラダ、スイカスープでした。コリンキーは生食用かぼちゃ。最近試食用に買ってみました。イタリアの食材のようで外側の皮も黄色いかぼちゃです。しゃきしゃきとした食感で漬物によく使われるとのことですが、味はいまひとつ。色が良いのでサラダなどの彩にはよいと思います。

このマカロンを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon ダブルココナッツ・マカロン。


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パンプキン・スワールブラウニー

2008-07-18 19:04:22 | 料理
今週の洋朝食修行第二弾。
今回は"パンプキン・スワールブラウニー"。
長くややこしい名前ですが、ようするに渦巻きかぼちゃのブラウニーという意味。

ちょうど昨日は友人が来宅することになっていたので、お茶菓子としても使えるようなものを探していました。パイを作ろうかとも思ったのですが、この暑さでバターを触るお菓子はかなりのハイリスクです。。。

朝食にも合うようにといろいろ考えた結果、今回はマーサのレシピにあった変形ブラウニーにすることに。
アメリカのお菓子の代表格ともいえるブラウニーですが、いつ食べてもあまりおいしいというものではないですね。見た目も地味系で、日本の湿気った夏には一番不似合いな暑苦しいお菓子です。
特にアメリカでのブラウニーの理想ははチョコレートでべたべたのしっとりとかみごたえのある重めのものらしく、ふわっとしたものはケーキのようで失敗例となるようです。

よってチョコレートたっぷりのブラウニーにするのではなく、かぼちゃの入ったブラウニーを作ることにしました。このレシピの写真がなかなかよく、マーブル状にかぼちゃの黄色とブラウニーの茶色が混じってきれいでおいしそう。ふんわりしていてべたついてなさそうなので、作ってみることにしました。先日アムステルダムのスタバで食べたのがシナモンスワール。こちらはパン生地でしたが、スワールつながりからつい名前に引かれてしまいました。

まずはかぼちゃの下ごしらえから。
オリジナルのレシピではかぼちゃは固形パックのかぼちゃを使っていました。アメリカではパイなどのフィリングにかぼちゃやさつまいも、リンゴなどを使うことが多いのですが、生の素材から作るのではなく、もうすでに缶に入ったペースト状のものを用いたり、フィリング用に処理されたもパック詰めのを用いるのがかなり一般化しています。焼いて市販されているパイクラストにフィリングの缶を流し込みオーブンに入れるだけという手軽なやり方がかなり浸透しています。
クッキーも冷凍生地を焼く方法がかなり普及していますし、焼きたてを食べるという点では最低限の手間で済む合理的手法です。

しかし、今回はご指定のようなかぼちゃパックは使えませんので、自らペーストを自作することにしました。レシピのかぼちゃパックがどんなものなのかさっぱりわかりませんが、とりあえずかぼちゃを蒸して、つぶし、クリーム状にしてみました。

かぼちゃをぶつ切りにしてレンジにかけて柔らかくし、スプーンで皮を外して実の部分を荒くつぶします。

荒熱をとってから、油とシナモン、ナツメグを加えて混ぜ合わせます。
牛乳を加えて固さを調節しましたが、どの程度の固さにしてよいやらさっぱり。

ボウルに板チョコを割り入れて、バターを加えて電子レンジで30秒ほど加熱。バターが溶けて、チョコが柔らかくなったらかき混ぜて、全体をなめらかにします。

別ボウルに小麦粉とベーキングパウダー、カイエンヌペッパー、塩を加えて混ぜ合わせます。カイエンヌペッパーを入れるのにはちょっとびっくり。どれくらい辛味がきくのかちょっと心配でしたが、とりあえず規定量投入。

さらにもう一つ別のボウルに卵と砂糖を加えて泡立てます。この泡立てもハンドミキサーで5分という指示だけで、何分立てになるのかわかりません。ハンドミキサーのない我が家は泡だて器による手動ホイップなので、時間の長さの指定はあまり意味がない。とりあえず6分立てくらいに泡だててみました。

小麦粉混合物にこの泡立てた卵液を加えて混ぜ合わせ基本のブラウニー生地をつくります。

これをさらに二つに分けて、一方にはチョコレート液を加えて混ぜます。

もう一方にはかぼちゃペーストを加え、植物油、シナモン、ナツメグを加えて混ぜ合わせます。これで2種類の生地完成。

型は今回セルクル角型を使用。オーブンペーパーを箱形に折って敷きこんでおきます。オーブンは170度に予熱しておきます。

型へチョコ生地を半量流し込み、全体に広げます。その上からかぼちゃ生地の半量を流し込みまた表面を平らにならします。
かぼちゃの生地はやはり水分調整をしたもののまだチョコ生地に比べてかなり硬かったため、伸ばすのがちょっと大変でした。この時点で気がついたのですが、かぼちゃ生地の固さはチョコ生地と同じになればよいのかも。

残りのチョコ生地とかぼちゃ生地を先ほどと同様に順番に流し込み4層生地にします。

そこへナイフかへらを差し込んで生地を切るように混ぜて生地をマーブル状にします。
やはりかぼちゃ生地とチョコ生地の固さに違いがあるためうまくマーブルになりません。かぼちゃの生地がヘラに引きずられて全体によってしまいます。
しかし、あまり混ぜていると全体が均一になる恐れとチョコ生地が固まってくるので、ほどほどにして予熱したオーブンで焼くことに。

最後に生地の上に刻んだナッツを載せてから170度で30分焼きました。
規定のレシピより短めにして30分で様子を見たのですが、もうすでに焼き上がっていました。20分くらいで様子を見た方がよかったかも。ブラウニーは完全に焼いてしまってはダメなお菓子で、やや浅めがベター。
かぼちゃ生地の水分がオリジナルよりも少なかったため焼き上がりが早くなったように思います。

オーブンから取り出して5分ほど型のまま冷ましてから型から外して完全に冷まします。9等分に四角に切り分けて完成。ブラウニーもなぜか形は四角がお決まりです。

切ってみるとやはりマーブル状になっているところとなっていないところがはっきりしていて、全体からするとかなり偏っている感じ。4層にしたはずがほぼ2層というところでしょうか。味の方はまずまず。今回使用した板チョコはミルクチョコでチョコだけを先に試食してみるとかなり甘かったので、砂糖を規定の4割に押さえました。甘さは控えめでちょうど良いかもしれませんが、あまりかぼちゃの味がしないのが残念。チョコの風味が勝っているというより、かぼちゃ自身に問題があるのかも。量の問題か、かぼちゃ自身が風味の弱いものだったのか。。。

心配していたカイエンヌの辛味は全くなく、スパイスもあまり効いていないので食べやすいものにはなりました。風邪引き中なので余計に鼻が利いていないのでしょう。今回の私の味覚もあやしいのか。。。

ナッツはもっと荒みじんぎりでよく、スライスのものをつかった方が良かったように思います。次の日よりも当日がおいしいお菓子でした。次の日は甘さがさらに丸くなってちょっと物足りなくなってしまうようでした。食感は詰まった重めに。やはりTestkitchenのような繊細さはないお菓子でしたが、朝食用に使うには食べ応えが出る分、問題なさそうですね。お茶菓子としてはちょっと味が弱いわりに重たいようにも思います。

明日は久々の大量制作のお菓子つくりです。お題は"ココナッツマカロン"。
うまくできるといいですね。

昨日の献立は、かき揚げ、カルフォルニアロール、海老とかぼちゃの天ぷら盛り合わせ、豆腐とえのきとわかめの味噌汁つぶ貝ときゅうりの酢の物、でした。

このブラウニーを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon パンプキン・スワールブラウニー。


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ズッキーニ・ブレッド。

2008-07-17 05:46:16 | 料理
海外から帰ってくるとお決まりの知恵熱を出して、やっと旅行終了。熱を出すのも旅行の行程に入っているようです。この非常に蒸し暑い中、まだ鼻水をたらしているのですが。。。

今週はダンナさんの昼食付き会議が連続1週間のため、私には弁当フリーのゴールデンウィークです。ここで弁当フリーデーの洋朝食修行がかたまってできそうです。

第一弾はズッキーニブレッド。以前から作ってみたかったものなのですが、無農薬のズッキーニは旬にならないと出回らないし、値段も下がらないのでずっとチャンスをうかがっていました。ちょうど格安な出物をみつけましたので、作ってみることにしました。

ズッキーニブレッドはアメリカでは非常に定番なクイックブレッドで手土産などの手作り贈答品としても用いられるほどらしいのですが、市販されているのは見たことがありませんでした。もちろん日本でも市販されているのを見たことはなく、ネットで調べると数件お取り寄せであるようですが、きわめて高い。

最近ではやっとズッキーニも巷スーパーで売られるくらい定番の商品になりましたが、まだこれを使って料理をする人は少ないでしょうし、メニューもラタトィユなどに限られるのではないでしょうか。
アメリカではズッキーニではなく、"スクワッシュ"として売られていて、イタリアンとメキシカンがあり、日本のズッキーニと同じものはイタリアンスクワッシュとして売られていました。メキシカンの方は色が白っぽくまだらで短い。味は同じように思いますが、値段はメキシカンの方が安いです。料理番組でもよく使われている食材です。

その名のとおり、これを入れたブレッドということですが味が全く連想できないため、一度食べてみたいと思っていました。

まずはズッキーニの下準備から。このブレッドの一番のポイントはズッキーニの風味。でもズッキーニは胡瓜と同じように水分が非常に多い野菜です。よってまずは脱水をきっちりすることが肝心。

ズッキーニを皮ごとすりおろします。オリジナルではフードプロセッサーでみじん切りする方法ですが、1本だけなので、大穴すりおろし器ですりおろしました。アメリカでは日本のようなすりおろし器は基本的に使わないので、おろし器と言えばチーズおろしかマイクロプレーンタイプのゼスターおろし器になります。なかでもほとんど使われるのがボックスグレーダーの大穴部分。

日本ではあまりボックスグレーダーを見かけないため、代用としてツキおろし器か鬼おろしがいいと思います。

すりおろしたズッキーニに砂糖をまぶしてざるに移し、30分ほど放置して脱水させます。

水分がにじみ出たズッキーニをペーパータオルで包み、手でしぼって水分をきっちり絞り出します。1本のズッキーニで60ccほど水分がでました。

ボウルに小麦粉、ベーキングパウダー、ベーキングソーダ、塩を加えて混ぜ合わせます。

さらに刻んだナッツとを加えて全体を混ぜ合わせておきます。

2カップ用の計量カップに砂糖、ヨーグルト、卵、レモン汁、溶かしバターを加えて混ぜ合わせます。

水気をきったズッキーニと卵-ヨーグルト液を粉混合物に加えて、全体に水分が行き渡るまで混ぜ合わせて生地完成。

パウンド型にオーブンペーパーを敷きこんで、生地を流し込み、表面を平らにして180度に予熱したオーブンで40分間焼きました。
生地の分量は意外に少なく、型の半分くらいにしかなりませんでしたが、焼くとかなり膨れて型いっぱいになりました。

竹串で焼き上がりをチェックして、型のまま10分ほど荒熱をとり、型から出して最低1時間冷まします。

表面はカリッと焼けていたので焼きすぎを心配しましたが、クラムは全く詰まっていることない上、非常にしっとりとしていました。とは言ってもバナナブレッドのような粘りのあるしっとりさではなく、軽い仕上がりです。
他の日本で紹介されているレシピをネットで見てみると、水分を絞ってあるものはほとんどなく、べたついた仕上がりになっているものが多いと思います。このレシピでは水分をきっちり出しているので、軽い仕上がりになっているのが特徴。個の方がおいしいと思います。

甘さも規定量でレシピ通りグラニュー糖で作ってみましたが、甘さ加減もほんのり程度でちょうどよく、ズッキーニの風味がほんのりとしました。レシピに書かれているほどズッキーニの風味は強くなかったですね。日本のものではもとから風味が違うのかもしれません。ピーナッツの塩味がやや効いていました。

味は今までのクイックブレッドとは一味違う風味で青臭いわけでもないのですが、スイーツという感じもしない不思議な味ですね。言われないとズッキーニが入っていることがわからないと思いますが、フルーツブレッドとはまた違う風味です。
柔らかさがアメリカンなクイックブレッドにしてはかなり軽く珍しいと思います。

次の日もしっとりしていて日持ちがするので作りやすいお菓子ですね。朝食用にも向いていると思います。夏限定のブレッドですが、また作ってみたいものでもありますね。贈答用にも使いたいと思います。バナナブレッドより日本ではレアものですから。。。

ちなみにネットで見た我が家と同じ大きさで同じような材料仕様(国産小麦粉、平飼卵)の有機ズッキーニブレッドは1360円なり。無農薬ズッキーニと有機小麦を使っているだけ我が家の仕様は上かな。200円位の材料費ですので買うと恐ろしい付加価値です。分かっているかなダンナさん。。。主婦の家事労働の付加価値はは1000万円らしい。プロシェフ仕様が加わるともっと付加価値があがるとおもうのですが。。。

今週はほかにも来客やお持たせ用の大量のお菓子作りがあり、レシピを決めるのがたいへんです。

この日の献立は、ナシゴレン、冷製アボガドスープ、蒸し鶏サラダでした。

"ズッキーニ・ブレッド"を作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon ズッキーニ・ブレッド。



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フィレンツェ旅行前哨戦。

2008-07-05 21:56:58 | 料理
明日からイタリア旅行なのですが、前日の今日からもう旅行の前哨戦が始まっています。
飛行機は数か月前に予約をとってあり、アメリカでよく使っていたe-チケット方式のため、フライトの30時間前からチェックインをインターネットですることができます。
よってちょうど30時間前になる本日朝5時過ぎにネットからチェックイン開始。できるだけ早くチェックインして席を確保するのが狙いです。アメリカサバイバル放浪旅行の教訓から飛行機はスタートダッシュが大事です。乗る前に半分勝負がついていると言っても過言ではありません。

今回は初めてKLMに搭乗。航空会社のホームページから予約番号を打ち込んでチェックイン開始。予約はちゃんと取れていてよかったのですが、座席が窓側三列の窓側と中央の席。長距離路線では通路側確保は必須ですので、座席変更をすることに。
しかし、肝心の座席変更になっていきなりのトラブル発生。
なぜか座席変更ができない。。。
座席の変更は画面上でできるのですが、確定ができない。我が家のパソコン2台で別々に試してみてもダメ。
あれこれいじっている間にしびれを切らしたダンナさんが座席変更をかけず、次のステップのチケット印刷画面のボタンをクリックしてしまいました。。。
すると、そのままチェックイン完了。つまり、座席変更できないまま、座席が確定してしまいました。一度チェックインしてしまうと、当日空港カウンターでしか座席変更は受け付けてもらえません。しかも空いていればになります。

さらにチケット印刷が関空出発ではできないため、カウンターに行くように指示が出てネットチェックインが無残に終了。何のためのネットチェックインかさっぱりわからず、朝から失望でした。

確かに座席指定のページがバグっているKLMのホームページが悪いのですが、印刷画面を本人がクリックしてしまったことも問題。仕方ありません。明日は空港カウンターのチェックイン開始時間に行って、座席を確保しなおさなければ。。。
自宅を出る時間が2時間は早くなりそうです。

仕事は旅行に向けて急ピッチで進めすぎたため、今日の午前中で一応終了。十チュ先の教授の方が仕事の準備ができておらず、手元の仕事は早めに終わってしまいました。
思ったより早めに帰宅できましたので、明日の飛行機での非常食作り。たいていの機内食は味と内容に問題が多々あり、また搭乗時間などに遅れが大幅に出たりすることもあるので、非常食持ち込みは必須。いつもはパンを買っておいたりするのですが、コストダウンを兼ねて今回はマフィンを作っておくことにしました。

今回のマフィンは"コーヒーケーキマフィン"です。
先日コーヒーケーキの王様"サワークリームコーヒーケーキ"を作ったのですが、これと同じジャンルのマフィン仕立てのコーヒーケーキです。

前回のサワークリームコーヒーケーキはかなりおいしかったので、もっと手軽に作れる朝食用のコーヒーケーキを作ってみることにしました。ちょうどサワークリームの残りと卵1個を使い切らなければならなかったので。。。持ち運びしやすいマフィン仕様のレシピの方を採用しました。

作り方はフードプロセッサーですべて作るレシピでした。こういう作業も初めて。
アメリカンレシピでは機械をうまく操れることも必須ですので、こういう修行も必要。今回もいろいろなことがわかりました。

前回と同様、まずはストロイゼル作り。
フードプロセッサーにナッツと黒砂糖を入れて、切り混ぜてナッツをゴマ粒くらいまで砕き、一度取り出しておきます。

空になったフープロに今度は小麦粉、砂糖、塩を加え、数秒回転させて混ぜ合わせます。室温に戻したバターを加えて回転させ、バターが米粒大になるまで切り混ぜます。
手作業よりはこういう作業はかなり楽。ただし、粉を混ぜ合わせるのはふたの隙間から粉が飛び散って大変でした。よってタオルでふたとボウルの継ぎ目を覆って回転させることに。

フードプロセッサーから粉混合物を60cc程取り出して最初に作った黒砂糖とナッツの混合物と混ぜ合わせます。

これをさらに90ccほど分別容器に取り分けておき、生地用ストロイゼルにします。残りも別容器に取り出し、こちらは最後の上掛け用ストロイゼルにします。

フードプロセッサーに残っている粉混合物にベーキングパウダーと重曹を加えて回転させて軽く混ぜ合わせておきます。

計量カップに卵を割り入れて、サワークリームとヨーグルトを加えて混ぜ合わせておきます。

これをフードプロセッサーに一度に加えて、全体がしっとりするまで回転させます。

このケーキの混ぜ方のポイントの一つは、フープロを1秒ずつの細切れに回転させること。1度にガーッと回転させるとフープロの下の方にある材料の混ざりが悪く、上側の材料は混ぜすぎになります。手作業と違って、生地の重さなど感覚が伝わってこないので、どれだけ混ぜたらよいかわかりにくいですね。
パワーが強いので、普段なら1‐2分の作業が数秒で終わってしまうのは機械混ぜのいいところですが、逆に混ぜすぎてべたつかせないよう注意が必要です。

取り分けた90ccの生地用ストロイゼルをフープロの生地に加えて、全体が混ざるまで1秒刻みで5-6回程度細切れにさらに回転させます。これが最後の混ぜ作業になるので混ぜすぎないように注意が必要です。
生地はこれで完成なのですが、今までのマフィンよりかなりボリュームが少ないように思いました。また生地をすくってみて初めてかなり軽い生地であることも判明。生地にいつもの粘りがありませんでした。粉が少ないからなのか、フープロ混ぜの効果なのか。。。

マフィン型に油をぬっておき、出来上がった生地を均等に計量カップで型に分け入れます。

取っておいた上掛け用のストロイゼルをスプーンで生地の上からたっぷり振りかけてスプーンの背で軽く押さえてなじませてから180度に予熱したオーブンで焼成。

いつもはカップ一杯なるくらい生地があるのですが、今回は各カップに8分目弱ほどしか生地が入りませんでしたが、焼くといつもどおり膨らんできました。それでも焦げ目は付きにくく、前回のサワークリームコーヒーケーキのように上掛けのストロイゼルは何もしなくても、焦げずに済みました。どちらかというと、全体的に焼き色が薄いですね。もうちょっと焼き色があってもいいと思うのですが、レシピには焼きすぎに注意するようにともお達しが。

12分程の焼成ではまだ見た目の焼きが浅いのですが、竹串を刺してみると何もついてこない。さらに刺した感覚もいつもとだいぶ違って"スカスカ"。焼きすぎになることを恐れてこの時点でオーブンから出し、型のまま10分ほど冷却してから型から取り出して、早速試食してみました。

食感のやわらかさにまず驚きです。今まで作ったのアメリカンマフィンはずっしり食べ応えのある食感だったのですが、、軽いと思ったコーンマフィンよりもさらに軽い。でもコーンマフィンみたいにパサつくことなく、クラムはしっとり。サワークリームをヨーグルトに一部置き換えたためか濃厚さにはオリジナルよりも欠けているのでさらに軽さに拍車がかかったのでしょうか。
オリジナルはFull‐Fatレシピだったので、ストロイゼルの黒砂糖は規定量、それ以外の砂糖は半量にしました。

上掛けのストロイゼルが砂山みたいになっていて見かけはちょっと不細工で、持ち運びによいものとは言えませんが、甘さも控えめでホロっとしたクラムは上品な味です。朝食よりもアフタヌーンティ向きのような気がします。アメリカのレシピでもこういうケーキーなマフィンのレシピもあるんですね。

今回はミキシングはすべてフードプロセッサーでしましたが、使いこなせると洗い物は減るし、混ぜ方は毎回均一にできる便利な反面、フープロから出し入れが頻繁で手順が少し煩雑になるようにも思います。私的には手混ぜの方が生地と対話できるのでお好みですが。。。。。

荒熱が取れたら袋に入れて非常食完成です。明日はまた長い一日になりそうです。

このコーヒーケーキマフィンを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。
レシピ コーヒーケーキ・マフィン。 by PCWP


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キノア・マフィン。

2008-07-03 05:39:04 | 料理
昨日に引き続きキノア試食研究第二弾です。
一昨日のキノアピラフで、キノアの味がだいたいつかめましたので、朝食用にキノアマフィンを制作。日本で言う雑穀ご飯みたいな感覚で、主食にキノアを混ぜる手法です。

キノアの特性の一つはプチプチとした独特の食感。雑穀は炊くとたいていモチモチしたりべたついたりするのですが、キノアはサラリとしていていて、プチプチと一粒一粒が独立した食感を保っています。風味は少ないので、食感を楽しむためにほかの材料と混ぜて使うにも使いやすい素材のようです。

今回のレシピは久々に"マーサ・スチュワート"のサイトからの参考。アメリカのレシピサイトは今でもかなり役に立っています。"America's Testkitchen"のサイトもよく利用していますが、有料な部分が多く、内容はいいのですが制限が多い。月に何回か変わる無料のお試しネットTV放送だけはよく見ています。

一方、マーサのサイトは基本的に無料。レシピ点数は半端ではありません。特にほとんどのレシピに写真がついているのが最大の長所。アメリカの料理レシピには本、サイト問わずあまり写真がなく、どんなものなのかわからないことが多いのですが、マーサのサイトは写真付きで動画の部分あり、しかも無料ですのでかなり参考になります。
同じくマーサ主催の"Everyday Food TV"もなかなか面白いです。アメリカではよく番組放送を見ていました。マーサのネットマガジン購読者になっているので毎日料理レシピやらクラフトなどのレシピがメールで送られてきてそのレシピよりも写真がなかなか楽しい。たまに動画をみて英会話の聞き取り練習にも使っています。某国営放送の英語番組よりこちらの方が私には長時間聞いていられます。

このオリジナルのレシピは動画つきで予習は万全。とりあえず作ってみることに。

前回と同様キノアを洗って水けをきっておきます。
水とキノアを鍋に入れて火にかけて沸騰させ、沸騰したら蓋をして弱火で15分弱炊き上げます。前回は水分を入れる前に炒めたのですが、今回は直接水と一緒に直炊きです。

その間にボウルに小麦粉、黒砂糖、ベーキングパウダー、塩を加えて混ぜ合わせておきます。炊けたキノアをこのボウルに加えて混ぜ合わせておきます。

別ボウルにサワークリーム、牛乳、卵を加えて混ぜ合わせておき、キノアと粉の混合物へ加え、混ぜ合わせます。オリジナルは植物油を使っていましたが、膨張起爆剤としてサワークリームとに置き換えました。ダンナさん仕様のため、オリジナルには入るレーズンは抜き。

計量カップを使ってマフィン天板に生地を入れて170度に予熱したオーブンで25分ほど焼きます。焼き上がりは竹串でチ確認し、焼き上がり後は型のまま5分ほど荒熱をとってから型から取り出して網の上で冷まします。

今回は手順が動画で確認していますので、焼き上がりの感じもほぼ同じになりましたが、いつもの料理書のマフィンに比べるとふくらみは少ないですね。炊いたキノアと小麦粉とほぼ同量入るためかもしれません。膨張剤の起爆剤の酸がオリジナルにはなかったので、オリジナルレシピの油の代用としてサワークリームとヨーグルト乳清を使いましたので、まだふくらみは良く、軽く仕上がっていると思います。

味は甘さもちょうどよく、悪くはないものの、食感がちょっと詰まった感じで御用達の料理書のNGバージョンという感じがしなくはない。かなり簡単作れるところは評価できますが、キノアを生かしているとは言い難いですね。キノアも蒸らしをせずに炊きあがりを入れたためか焼き上がりはプチプチ感がピラフとは違いカリッとした感じでした。

ミキシングも定番のクイックブレッド法を採用していますが、いつもの料理書では液と粉を交互に入れる手法が多いですが、今回は直接混ぜるだけでした。これもクラムの詰まりに影響しているかもしれませんね。

マーサのレシピの問題としては、作りが少し雑なところ。レシピの豊富さはよいのですが、1つ1つのレシピの検討はなされていないようで、そこがTest kitchenのレシピとは根本的に違います。Test Kitchenの方はよく研究されたレシピなので、失敗が少なく、食感や味が想像以上によい場合が多いのですが、マーサの方は味は市販のものに近い感じになり、ある意味家庭の手作り感が出るというところでしょうか。

今まではアメリカンなレシピはそういうものだと思っていましたが、"Test kitchen"に出会って以来、ちょっとした作り方の工夫によって出来上がりがずいぶん違うことがよくわかってきましたね。
マーサのレシピは参考にはなりますが、サプライズな味にはならないので、もっと"Test kitchen"で勉強して応用しなければなりませんね。
今回のキノアマフィンもそういう意味でもう少し改善できそうです。

キノア・マフィンを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
レシピ キノア・マフィン by PCWP



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