Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

メンズシャツ製作(最終日)。

2008-05-31 15:46:46 | 服作り
シャツ制作もいよいよ最終日となりました。
4日目は山場の袖つけも終わり、本日は袖口のカフスを仕上げてボタンつけです。

カフスの開き部分(剣ボロ)はもう出来上がっているのでカフス本体の取り付けのみです。

まずは裏カフスの袖口側の縫い代をアイロン折りしておきます。

カフスは中表に合わせて袖口との合わせ部分以外を出来上がりどおりにミシン縫い。

縫い代をアイロンで割って、衿と同様に角の部分の縫い代を切り取ります。でも全体に角の部分の縫い代は短くしますが、完全に角を切り取るのは片方の表カフス布だけです。

ひっくり返してまた周囲を飾りステッチをかけてカフスは出来上がり。早速袖口に取り付けます。

袖口と中表にカフスを重ねて合わせて待ち針で仮止めして、出来上がりどおりにミシン縫い。筒状になっていますが、袖下のミシン掛けでそうとう苦労したので、これくらいは楽勝です。

カフスのアイロン折りをしておいた縫い代を袖口の縫い代にかぶせるように、ひっくり返すようにして立ち上げ、先ほど縫い合わせた位置からカフス側0.1cmに1本目のミシン掛け。

最後にカフス単体制作のときに飾りステッチをかけた端から1本目のミシンと並行して飾りステッチを表側からかけて完成です。

今回の布は伸びや縮みが少ないので、裁断後に寸法が変わらず縫いやすい。そで口も袖山も曲線ですが布同士を合わせるのがとても楽でした。

次はオプションのガジェットの取り付け。
これも耳にするのも目にするにも初めてパーツです。高級ワイシャツにはついているのか、我が家のシャツにはついているものはありません。
"ガジェット"脇の縫い目が割けないようにするための補強布のこと。形は三角や台形など様々で縫い代にはさみ込む場合もあるようですが、今回は最も簡単な裏か三角形の布を直接縫い付けました。別になくてもいいのですが、縫いが荒いので補強できるところはつけておいた方がいいと思いました。高級仕様にするためではありません。

ガジェットは原型がひし形ですので、縫い代を半分にアイロン折りして、角のはみ出た部分をカット。三角になるように横半分に折り、ミシンで縫い代部分をカリステッチして止めます。

これを表身頃と裏見ごろの接点部分の脇線の縫い止りから裾側にステッチで留めて完成です。
これでシャツ本体の縫いは終了です。

最後にボタンつけ。ボタンを付ける前にまずボタンホールを作ります。
基本的にボタンホールは外注した方が良いとパタンナーの先生はおっしゃっていたのですが、今回は布代より高くついてしまうので自分で開けることに。もちろん自分の洋服制作でボタンホールを外注したことはないのですが。。。

ボタンホールは20年近く前に買った家庭用ミシンについているもので、本格仕様ではない手芸用。直線縫いは数年前に買った職業用ミシンを使っていますので、ボタンホールと端ミシン用のジグザグステッチのためだけにこのミシンを置いています。
ボタンホールは注意しないと、基本的にやり直しがききません。さらに最後の最後に取り掛かるため、失敗すると服全体がボツになります。

家庭用ミシンの押さえ部分をボタンホール用の特別な押さえに替えて、別布で何度か練習して穴の長さとステッチの密度を調整。古いマシーンなので、布の引っ張り具合で送りの速度や場所を調整しなければならず、なかなか技が要求されるところです。

既成のダンナさんのシャツと見比べながら、ホール位置をよく確認して11個のボタンホールかがり、リッパーでボタンホールの中央を裂いてなんとか無事にできました。

最後の最後にボタンホールに合わせてボタンを取り付けて完成です。
ボタンも先日捨てたダンナさんのシャツについていたボタンを再利用。数も色も形も大きさもちょうどよいので買わずに済みました。服を捨てる時はかならずボタンは取っておきましょう。生地は破れたり汚れていても、ボタンが損傷していることは少ないですので。ボタンが取れて1個だけなくなったときなど、代用としても使えますのであると便利です。

型紙転写から始めて制作日数約5日で完成。トータル1週間でできましたのでほぼ予定通りで完成しました。私のアウター制作の半分の日数ででき、必要なときにほぼ供給できそうですね。
メンズシャツは初めて作りましたが、思ったよりしっかり縫えて、形よく仕上がりましたので、普段用には十分使用できると思います。

ダンナさんも"本物みたい!"と失礼なことを言いつつ、喜んでくれたのでよかったです。仕立ては規定どおりですし、パーツもすべてワイシャツ仕様になってます。布も安いですが、綿100%です。変な安物既製品よりずっと本物です。

次回は予定通り、イタリア製の布で作ってみたいですね。布のグレードが上がれば上がるほど手作りの安さが際立ちますので。。。
とりあえず完成してよかったです。
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メンズシャツ製作(第4日目)。

2008-05-29 06:20:23 | 服作り
メンズシャツ製作4日目。本日が制作の山場です。
"衿"も気を使う難所でしたが、本日はさらにやっかいな"袖"。
というのもカーブが多く、縫いが目立つこと。さらに左右2か所同じ作業を繰り返さなければならないので、手間もリスクも2倍です。

今回は特にカフスを初めて作ってみるのでどうなることやら。

袖制作はまず袖口から。スリット部分の制作です。
スリット部分は"剣ボロ"と"持ち出し"という2枚の布で袖布のスリット部分にあてがうものです。

"剣ボロ"という用語も聞くのも初めて。そで口のスリット部分についてる当て布のことで、そういえば大抵のブラウスやカッターにはついていますね。見た目は単なる当て布なのですが、つけるとなると結構複雑です。

教本の書き方も図のみで解説なしの簡単図解なので読み解いて手順を理解するのは大変。ミシン掛けしたあと折り込んで最終形がどうなるのか考えてから取り付けなければなりません。知能テストの展開図テストみたい。

その上、左右袖で対称になるのでとりつけが逆になりますます混乱。慎重に取り付けをしたのですが、やはり何度もやり直しになりました。ここまでやり直しなしでこれたのですが、最後までそうはいかないようですね。

つける前に"剣ボロ"と"持ち出し"の縫い代部分をアイロンで折込んでおきます。
直線なのですが、形が特殊で布が小さいので折り込むのも厄介。何度もアイロンをかけて重なり部分がはみ出ないように気を付けました。

袖布の"剣ボロ"つけ位置の両端にアイロンで折り込んだ剣ボロ布の片端と持ち出しの片端をつけ位置をはさんで中表に縫いつけます。袖布には剣ボロの形で印をつけてあるので、そのまま袖の剣ボロ位置に剣ボロを縫い付けてしまいがち。1回目はまずそれで失敗しました。

ミシンをかけて固定してから、剣ボロと持ち出しの間の袖布に切り込みを入れます。ここからは切ってしまうので失敗は許されません。持ち出しの長さまで切り込みを入れて、持ち出し部分を内側に折り込み、ステッチをかけて持ち出し部分完成。

剣ボロもアイロンがけ通りに折りたたんで持ち出し部分と重なる場所以外をステッチで止めます。一筆書き状にミシンをかける方がきれいなので、1本でつながるように始める場所をシュミレーション。ミシンかけの迷路みたいになってきました。

右側ができたら、次は左側の袖。同じ作業なのですが、左右対称になるので、つけ位置が逆になります。立体展開の知能指数が弱い私はかなり混乱しましたがなんとか無事に終了。ここだけで2時間以上もかかってしまいました。

最後に袖布のスリットの横に2本のタックを印どおりに折り込んで袖口の縫い代部分で仮止めミシンをかけておきます。

次は最大難所の袖つけ。
袖山と袖端の縫い代をアイロンで折り込んでおきます。

前日作ったヨーク付き見ごろの肩線に合わせて袖を重ね、待ち針で仮止めしていくのですが、袖山は山曲線、身頃の肩線は谷線と逆カーブになるので、合わせるのが難しい。特に袖山はイセ込が入るので、しわが寄らない程度にゆとりを持たせてとりつけなければなりません。いつもここで何度か失敗するところです。

でも予想に反して、袖山合わせはスムーズにできました。ジャケット類ほどイセが少ないのでゆとりを考えなくても普通にほぼ合わせられました。ミシンをかけて人安心です。

端処理は2枚の縫い代を巻き込んで身頃側にステッチで止めてしまうのですが、1本目のステッチと幅は均等に保って2本目をステッチしなければならないため、縫い代と言えどもきっちり巻き込みながら慎重にステッチしなければなりません。この2本目のステッチは身頃側にミシン目がでるので、かなり気を遣いました。外見上もっとも目立つステッチの一つですから。。。

こちらも左右2枚同じ作業をして、最後に袖下と脇を折り伏せ縫いします。
今までの感覚では布を合わせて直線的に縫うだけでそれほど難しいと感じなかった部位なのですが、今回ここが一番の難所となりました。

折伏せ縫いというのが厄介で、専門的にはもっと簡単な縫い方がきちんとあるのだろうと思いますが、義務教育ではそんなことまでなりませんので、知識のない私は図解どおりに縫うだけ。袖山の端処理と見た目同じ縫い方になるのですが、違うのは表側から縫わなければならないこと。

つまり裏で合わせて待ち針を打ち、ひっくり返して縫い代端が見えない状態で袖下と脇のラインをミシンをかけることになります。しかもこのラインはシャツ制作の中で最も長いラインになります。

その上、そで部分は筒状になりますので、手繰り寄せて縫っていかなければならず、ピンと布を張った状態で縫えないのでずれが起きやすい。はっきり言ってかなり1度で出来上がりどおりに完璧にステッチするのは不可能に思えました。

いろいろ縫い方を試してみましたが、やはりここでも何度かやり直しになりました。待ち針だけではずれてしまうので、"しろも"でしつけしたりアイロン折りを徹底してみました。
しかしながら事態は変わらず。とりあえずミシンをかけて、ずれた部分だけ糸をほどき、再度その部分だけミシン掛け。これを繰り返してなんとか1本目のミシンをかけられました。

縫い代の止めミシンになる2本目のステッチは1本目に比べて楽ですが、やはり縫い代の幅を一定に折り込んでぎりぎり布端でステッチをかけるのは難しい。
予想していなかった場所が難所になり、ここでも時間が数時間もかかり、体力も気力もかなり消耗しました。
予定ではこの日にカフスまでつけてしまう予定でしたが、ここでタイムアウト。

それでもなんとか山場を越したので少し気は楽になりました。シャツの形はほぼ見えてきました。なかなかいい感じです。サイズに問題がなければ、ダンナさんには外でも来てもらえそうな仕上がりになりそうです。
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メンズシャツ製作(第3日目)。

2008-05-24 07:04:01 | 服作り
メンズシャツ製作3日目。
ここからシャツ作りも佳境に入ります。

この日の作業はまずポケット付けから。ポケットはこのスタンダードシャツにはついていないのですが、ダンナさんのシャツにはポケットは必須。仕事柄ペンを携帯しているので、ペンを指すためのポケットは必需なのです。これがないとあっちこっちにペンを置いてなくしてしまいますので。。。

ポケットのパターンは同じ本内の別モデルから取り出しました。
まずはポケット口から製作開始。ポケット口を半分折ってアイロンをかけ、両端の縫い代部分をカットして三つ折りにしてステッチをかけます。

次にアイロン定規を使ってポケット周囲を出来上がり形に縫い代を折ります。
ポケットの付け位置を決め、上前身頃にマチ針で止め、一筆書きの要領でステッチをかけます。

このステッチはポケットを止めるだけでなく、デザインにもなりますので、きっちりまっすぐにステッチをかけ、ポケットがゆがんだり浮いたりしないようにするのが重要。目立つ場所でもありますので、難しくはないのですが、集中力は必要です。

オリジナルの工程に戻り、ヨーク作り。買うと気にも留めないのがこのヨーク。作るとこういう部分があるのかと思うところがちらほらあるのですが、ヨークもそのひとつ。肩部分だけ切り替えてあるのですが、デザインだけでなく、肩部分を伸びやすくするので機動性がよくなります。布も身頃とは逆の布目で付いているのが輪見た目にもわかるのですが、当たり前すぎてデザインの一部になっていますね。
ダーツやヨーク、カフスなどあるべくして付いているもので、服は良く見るとよく考えられていますね。

今回のヨークはさらに表裏の二重構造で中心部分でさらに切り替えてあるので4枚取りになっています。ちょっと複雑。
まず中心部分を縫い、表、裏でそれぞれ1枚のヨークにします。

後身頃をはさんでヨークをミシンでつけ、表ヨークに肩線で前身頃を中表で縫い合わせます。

ヨークの縫いに入ると難関はステッチ。縫い合わせるミシンがけとは別にデザインとしてのステッチがはいってきます。デザインなので、見える側からかけるのが前提になるので、縫い合わせミシンがけとは逆側からかけることが多く、表は良くても裏の縫い代にステッチがきっちりかかるか見えないので、難しい。裏は見えないと言えども、ぐちゃぐちゃでは困るので。。。さらに自分用ではないので、失敗ではないかと疑いをかけられかねない。

ヨークと前身ごろを肩で縫い合わせたら裏ヨークを重ねて縫いつけ。このときも表ヨーク側からステッチを直接かけないと駄目なので、マチ針は裏ヨーク側からつけ、ミシンがけは表側からというミスマッチでなんとか縫い付けました。最後に襟ぐり部分に簡単に止めミシンをかけておきます。

ちょっとワイシャツの形が見えてきました。

次に最大難関の第一ポイント"衿製作"です。
今回は標準的なカラーなので作り方は特別ではないのですが、角が多く、目立つところでもあるので失敗が表面化しやすいところです。

表衿に芯を張っておき、中表に重ねて台衿側端以外の"コ"の字型に周囲をミシンがけ。

衿の角の縫い代を切り落としておきますが、かなりぎりぎりに切っておくのがポイント。

ひっくり返して角をきっちり引っ張り出しておいてから形をアイロンで整えて表側からデザインステッチをかけます。

台衿側は折り返しのゆとりをいれて0.3cmだけ口部分を前後にずらして止めミシンをかけるのですが、芯が固めなのかずれた分、表衿がブヨッとなってしまいました。"0.3cmも必要なのか?大丈夫かなあ"と思いつつ、理論上は仕上がりで衿を折ればこの緩み分が吸収されるはず。とりあえずは続行です。

次は台衿の製作。台衿は芯を張った側が裏台衿になります。折って見える側が表となる衿とは製作時には逆になるためで表と裏の表記がややこしい部位ですね。
先ほど作った衿と表台衿を仮止めしてから、衿を挟んで裏台衿と表台衿をぬい合わせます。

ひっくり返して、衿のデザインステッチとつなげて衿側台衿部分にもデザインステッチをかけて、衿部分単体として完成。

今度は後ろ身頃と台衿を縫い合わせます。表台衿と身頃を中表にして縫い合わせます。ひっくり返すように裏台衿を身頃と表衿の縫い代にかぶせてステッチをかけるので、今縫い合わせた部分の縫い代を半分にカットしてから裏衿をかぶせて再度ミシンがけ。

このステッチもけっこう厄介。身頃の前端部分は台衿に包まれる形になるのですが、ステッチはデザインステッチを兼ねているので、これも逆側からのミシンがけとなります。アイロンで事前に折ってあるとはいえ、裏台衿の縫い代がきっちり巻き込まれているか見ながら縫えません。台衿と身頃の端が両端ともツライチに合せるのも難しい。しかも台衿は非常に長いので縫っているとちょっとずつずれやすいく、デザインステッチでもあるので途中で位置をずらした修正をかけにくい。
さらに両端の台衿の縫い代はかなり分厚くなっているので、縫い始めのミシンがけがとてもやりにくく、縫い目から縫い代がはみ出てやすいのです。いつもここで見栄えをやや損なっているので、かなり注意して作りました。

最後にもう一本台衿側にデザインステッチをかけ、衿付け完了です。
仕上がりは完璧ではないものの、今までよりはうまくできたように思います。まずは一安心。
本日はここまで。一気に衿付けまで終了してシャツの形が見えてきました。今のところ、ステッチかけなおしはないので上出来です。

次は第二の難関袖付けです。カフスと剣ボロは初めて作ります。シャツ作り最大の難所日になるかも。
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メンズシャツ製作(第2日目)。

2008-05-23 17:16:34 | 服作り
メンズシャツ製作二日目。本日は印つけから。

印つけというと、義務教育で習ったのは一番にチャコペーパー(複写紙)での印つけ。ルーラーで出来上がり線や合印を型紙の上からごろごろやってつけるやり方ですが、結構手間と時間がかかり面倒な作業です。

ソーイングを本やテレビなどで独学していると、切りこみで印つけをする方が多いようです。型紙を縫い代つきにすると切り込みを合印に切り込みを入れておくだけで、仕上がり線は基本的につけない。ミシンで縫う時に縫い代の幅から出来上がり線を割り出すので、線をつける必要がないということ。

利点としては、手間がかからず、出来上がり印線に惑わされないこと。へたに出来上がり線をつけると、その線をなぞってミシンをかけるので、2枚重ねの場合ちょっとでもずれると非常に気になる。布を切るので途中でこすれて線が消えたということはないので、印はほぼ確実につく。
逆に切り印で縫うと出来上がり線とずれていても瞬時にはわかりにくく、出来上がりで誤差が出る可能性が高い。切り込みから布がほつれやすく、印によってはわかりにくいところもある。

長所短所は色々ですが、切り印で縫う方をマスターした方が早いし、ミシン技術があればきれいに仕上げやすいように思います。"縫い代付きパターン+切り印+ステッチ定規ソーイング"で作っていくのが最近の家庭ソーイングの主流のようですね。義務教育ではどうなっているんでしょうか。

印つけの前に芯張り。
今回は、カフスと襟、台衿の3枚に必要です。芯地に型紙をのせて切り出し、布に張っておきます。
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糊つきの接着芯なので布と芯を重ねて、霧吹いて薄紙を載せてアイロンで押さえます。普段のアイロンがけのように布の上でアイロンを滑らせないことがポイントです。
芯地はその硬さで選択をいつも迷うところ。ちゃんとしたシャツを縫うのははじめてなので、触ってみても芯の硬さはどれを選べばよいかわからず、出たとこ勝負です。ワイシャツ用のものよりは柔らかく、普通より少し硬めのものを選びました。

印付けは合印と型紙の角部分、前後中心や止め位置など重要線にいれ、襟ぐりや袖つけ部分だけは仕上がりの形に大きく影響するので、チャコで出来上がり線を入れました。教本の"男のシャツ本"に書かれていたので、一部チャコを取り入れることに。

印つけが終わると、早速ミシンがけ開始。まずは前身ごろの前端と裾の始末から。
前端を三つ折りにして下前身頃はステッチをかけて止めます。

上前身頃はしつけをかけて仮止め。前端の三つ折り部分の裾は縫い代を一部切り取って三つ折りにしてミシンがけにします。

今回のシャツは布端の処理は基本的に三つ折り縫いで巻き込んでしまいます。ロックミシンをかけるやり方もありますが、私はロックミシンを持っていないし、ジグザグミシンは長期的には解けてくるので、手間がかかるものの出来るだけ巻き込んで作っています。教本でも巻き込みになっているので助かりました。
久しぶりのミシンがけで細い部分のステッチはちょっと緊張。

今回は自分向けではないので、まずは教本に忠実に作業をはしょらず、縫う前の織り上げなどアイロンがけはしっかりとかけ、見た目第一にステッチに細心の注意を払ってゆっくりと針を進めました。

ミシンがけの前の織り上げはとても重要ですね。いつもは裾処理では直接ミシンの上で折りながらステッチすることが多いのですが、教本はほとんどのところで事前にアイロン折りを指示しています。ちょっと手間がかかるのですが、仕上がりは断然きれいですね。ミシンもかけやすいので結局失敗が少ないし、あとで解くこともない分、たいていの部分でアイロン折りは必要な作業ですね。

アイロン折り幅も出来上がり線ではない指示が多いので、自家製のアイロン定規を使って指示幅に忠実に折りました。

前身頃の始末ができたら、後ろ身頃のダーツ製作。最近の流行なのかメンズシャツに大きなダーツが入っているものがあるんですね。先日買ったダンナさんのちょっとお高いシャツにも腰部分にダーツがはいっていました。ウエストを絞った細身でビタッと体に合せて着るのがオシャレらしい。おなかが出た中年以降では着れない若者向けデザインですね。幸い食事管理を徹底しているので、しまった体ではないダンナさんでもなんとか細身シャツがまだ着れます。

ダーツもちゃんとした縫い方があるのかも知れませんが、義務教育ではスカートのダーツレベルしか習わなかったので、自己流。ダーツ部分の布を半分に折ってダーツの両端と中心部分の印に向かって直線縫いをして出来上がりです。

二日目はここまで。次はヨークを作り、第一難関の衿製作、衿つけがあります。
その前にオプションでポケットをつけなければ。。。。
まだまだ先は長いです。
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メンズシャツ製作(第1日目)。

2008-05-19 20:24:01 | 服作り
先日やっと本を購入しました。
先月からずっとどのジャンルにしようか迷っていたのですが、当初の予定とは全く違ったインド料理の本とソーイングの本になってしまいました。

ソーイングの本は、ちょっと衝動的買い物になったのですが、ここ数年来の懸案事項であるダンナさんの服試作のため、思い切って購入しました。
自分の服は編み物を含めて年にいくつかは作っているのですが、ダンナさんのものはお弁当小物など雑貨系以外の服などはほとんど作ったことがありません。10年前くらいに作ったセーターくらいでしょうか。自分服のように妥協で着てもらいないため、どうしても製作は億劫になってしまいます。作らなければうまくならないのですが、着る側は既製品的な感覚で待ち構えているので、そのギャップを埋めるのは大変。
というのも、自分の技術はパターンは6年前に習いに行ったものの、ソーイングは義務教育のみ。あとは経験でやっていますので、かなり適当。。。
でも義務教育も捨てたものではなく、それなりの服は縫うことが出来ます。家庭科の実技レベルでも自家用であればたいていの服は作れると思います。要は経験と機転がものをいう。
ダンナさん用はズボンとワイシャツが作れるようになるのが一応の目標です。自分用はコートやジャケットの高ものアウターがきっちり作りこめるようになりたいところですが。。。。

買った本は最近出たばかりの"男のシャツの本"。シャツだけが20種類程度載っている本で写真が非常にきれい。モデルが着ていないので現実感がなく、さらにきれいに見えるように思います。作り方の記載は丁寧ではないので、ソーイング初めてでは他の部分縫いの本が必要かもしれませんね。カウスの部分などは初めて縫うので、私も図書館で部分縫いの本を別途探してこなければならないかも。

でも非常に見栄えの良い本で、この本のおかげで作るモチベーションが一気にアップしたようなものです。型紙も付いているので、自分服のようにパターン製作からせず、標準のM寸でシンプルなシャツをとりあえず試作してみることにしました。できるだけ気負わないようにして、作ってみてうまくできなくても、もう一回作ってみるくらいの余力を残しておくようにしています。

昨日にシャツの生地を探しに御用達の布地屋さんへ。たいていの布地はある大きな専門店なのですが、男性用のワイシャツ生地というものは特にないとのこと。私的には百貨店の紳士Yシャツの仕立て売り場のようにシャツ生地みたいなものが売られていると思っていたので、ちょっとびっくり。普通の服地は女性ものがほとんどで、柄も花柄などどうしてもフェミニン系が多く、男性用にはちょっと難しいものばかり。無地になると薄手のものが多く、ストライプ系の男性用服生地というのは意外にない。。。やっと見つけたのはイタリア製のもの2点のみ。これも女性用の特選服地で売られていました。さすがに試作にはちょっと値段が高め。

やはりダンナさん用になかなか服を作る人はいないのでしょうか。自分用や子供用には作る人は多いようですが、紳士ものとなると出来栄えによって着ないし、喜ばないからなのでしょうか。。。問題はいずこも同じなのかも。

とりあえずということで、綿のムラ染めの細かなストライプの生地を何とか見つけて買いました。こちらは1m300円ほど。これで試作してうまくできればイタリア製で作ってみたいと思います。うまく出来れば、Yシャツのコストダウンが相当できるということにもなりますね。

本日は型紙製作から。パターンは本に別紙でついているのですが、他のパターンと重なっているのでそのまま切って使うわけにはいきません。

M寸パターンをトレーシングペーパーに写し取って部分パターンを作ります。
一般にはハトロン紙を使うのですが、わざわざ買わなくていいように、薄手の紙で作ります。今回はトレース用に昔に買ったトレーシングペーパーと代用。ハトロン紙のように大きな紙ではないので、セロテープでつぎはぎして適当な大きさにし、鉛筆でパターンをなぞり、写し取っていきます。自分服のパターン製作の時は透けなくていいので、包装紙の裏やカレンダーで作るのが定番です。

写し取ったパターンに縫い代をつけます。いつもはパターンを作ったら出来上がり線のまま切り取って、布に貼り付けてから裁断時に縫い代をつけていたのですが、今回は縫い代つきパターンで作る方法にしました。パターンを習いに行った時の先生はソーイングする際は縫い代付きパターンで作る方法を推奨していました。今回の本も縫い代付きで作るように記載されていました。どっちが楽かは作ってみてのお楽しみですね。一長一短があるとは思いますが。。。

できたパターンを縫い代線で切り取って、パターンは完成。

次は布の地直しです。義務教育の家庭科でソーイングの基本でよく習うものですが、今回はかなり簡単にしました。霧をふいてアイロンで布目を整えるだけ。
本来は水に数時間漬けて脱水し、アイロンで補正するのですが、お試し製作ということなので、省力できるところは省力で。イタリア製の生地を買ったら本格的にするということにしましょう。

アイロンをかけた生地に切り出したパターンを載せて裁断。普通は全部のパターンを載せて配置を決めてから裁断するのですが、パターンを各パーツ1枚しか製作していないので1枚取りから4枚取りまでさまざまなとり方をパーツによってしなければならないため、パターン1枚では非常に難しい。布地の量は足りている自信はあったので、切り出しながら配置していくことに。

思いつきでやったこのやり方も初めてでしたが、かえって布地の節約になりました。細かく部分的に生地を折りたたんでパーツを並べられるので、生地の無駄なスペースがなくできました。布はしぎりぎりまでパターンを寄せられる縫い代付きパターンのおかげでもあるんですが。。。

布を裁断したこところで、本日の作業終了。1日で型紙おこしから裁断までできました。なかなかいい進度です。明日は印を切り仕付けでつけ、早速縫いに入る予定です。今週中の仕上がるといいですね。
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ワイドダブルベッド。

2007-10-16 06:35:17 | 服作り
帰国して早一ヶ月たちました。
家探しから始まって引越し、家具の買い揃え、定住手続き、住所変更など毎日殺人的スケジュールで進んでいるためかもう一ヶ月という感じです。

生活は・・・というと、新しい定住地はかなり居心地はよく、いい感じ。すこし住居費を張り込んだだけの甲斐はありそうです。何回か家を替わっているうちに今の我が家ではこの家賃帯がワンランク上の住居との境界線のようで、なんとかワンランク上った感じでうれしい限りですね。渡米中節約してよかった。。。。

渡米でのサバイバル意識と習慣はまだまだ引きずっていて、やはり起床は午前4時。ダンナさんの仕事はすでに授業が始まっているため通常モードになっていて帰りは日本モードの夜9時前。よって就寝はどうしても23時くらいに遅くなってしまいます。

日曜にやっとベッドが届き、一応予定していた大型生活用品は揃ったことになります。とは言っても買ったのは冷蔵庫、洗濯機、ベッド、小さなダイニングテーブルと掃除機(これはポイントで買ったのでタダ。)です。やっとテンポラリー生活から抜けられそうですね。

ベッド探しも3週間くらいかけて見て周り、アメリカで使っていたベッドのよさからアメリカ製を買うことに。
アメリカではベッドは基本的にダブルマットレス。日本ではベッドのマットレスは上一枚で下は木枠のフレームで収納がついているのが人気。日本でもホテルに行けばたいていこのスタイルのベッドになっていると思います。

値段的にはフレームもマットレスも同じような値段。収納はできませんが、マットレスボトムにするとベッドとしての機能はさらに充実すると思います。高さもでて敷布団で寝ている高さからするとかなり上に寝ている感じになりちょっと豪華な感じ。スプリングをボックスコイルにするかフラットコイルにするか迷ったのですが、ボックスコイルにしました。メーカーはシモンズ、サイズはアメリカでクィーンに寝ていたせいか、ダブルでは狭い印象になり、ダブルワイドという日本的中途半端サイズにすることにしました。
ただし値段を下げるために上下のマットレスを同じシリーズにせず、ボトムはシモンズとこの家具屋のプライベート規格商品にして別購入。モノは同じなのに、セットにせず別々で買うだけで4万円ほど値段が下がります。さらにヘッドボードという頭部分の板をなしにすればかなり値段が下がり、その分上のマットレスにお金をかけることができました。

基本的にはこういう買い方をする人はいないと思うのですうが、節約の知恵だけは夫婦とも相変わらずですね。店員さんに細かく値段とモノを尋ねることが大事です。モノの値段とは意外な理由で付いていることが多いので。。。。

最近はこのサイズも普及してきているという店員さんの言うことを信じて購入。サイズが大きいと場所の問題とシーツなどの付属品が通常では買えない上に割高になってしまうので注意が必要だと思っていました。

買った家具屋の店員さん曰く、「ダイエーでもこのサイズのシーツは売っている」という触れ込みを信じて購入を決定したのですが、ベッド搬入数日前にダイエーに言ってみるとあるわけもなく、さらに梅田にでて百貨店を数件見回りましたが、やはり店頭にはなく、すべて取り寄せか特注になるとのこと。ネットでも買えるのですが、時間がかかることと生地などを実際に触って確かめられないため問題。値段も安いものもありますが、それでもワイドダブル以上サイズはやはり割高で安くはないところです。

日本ではダブル以上はやはりまだまだ特別サイズになるようですね。ベッドは日曜に来るので、どう調達するかが課題。あれこれ考えた結果、結局作ることにしました。幸いミシンは服を作る用に職業用を持っているため、作ろうと思えば作れてしまう。

シーツとベッドパットがあれば当面は問題ないので、製作準備開始。まず布がこのサイズであるかどうか確かめるため、近所の大型布地店へ行きました。
このお店は問屋系でもあるため品揃えは豊富。材料はなんとかサイズがありそうなので作ることに決定。

シーツ用の特別ワイドワイズの布とゴムひもを購入。パット用にこちらも特別ワイドのキルト芯を買い、表布用に天竺綿のニットを購入。基本的に材料はこれだけです。買うとシーツ二枚、パッド1枚の最低ランク商品でも2-3万円仕事ですが、作ると1万円弱で材料は揃いました。ダブルサイズのベッド用品でよければさらに半額くらいの材料費ですむかも。
ただ自転車で持って帰るのは大変でした。キルト芯がかさむため重さはないのですが、「何作るんだろう?」という荷物になっていました。

家に帰って早速製作開始です。ボックスシーツは作り方がネットに載っていたので、その通りに布の四隅を四角に切り取って縫い合わせ、周囲にゴム通しをつけるだけ。縫うのはとても簡単です。ただ布が大きいが難点。1枚約2時間で完成。

問題はベッドパッドの方。こちらはさすがに作る人がいないのか作り方はなし。シングルのベッドパッドの感じを参考にして、二枚の布の間に厚手のキルト芯を二枚重ねて挟み込み、キルティングをミシンでかけ、ふちをつけて仕上げることにしました。こちらも工程的には複雑ではないのですが、手間がかかるのと大きいので布が回しにくい。上下の布にしわがよらないようにキルティングするのがかなり大変でした。

キルティングも斜め網がけに簡単にすればいいものを、ここぞとばかりに波型なんぞにするのでさらに布回しが大変でキルティングで二日かかってしまいました。

あまった端布部分を織り込んでほとんど切らずに大きさを最大限保ちながら3日かかってパッド完成。やれば出来るものです。
製作は大変ですが、節約には相当なりました。数万円は大きい。

まあ、寝心地はわかりませんが、とりあえず当面はこれでしのげそうです。
作り方はわかったので高級素材を使えばさらによいベッドパッドがさらに格安で次回は作れそうです。
作る作業は大変ですが、これが次回につながるのとどういう風にモノができているのかを知るには重要な作業です。さらに節約には欠かせないですね。投資も大切ですが、節約は投資より回収が早いのでこちらはもっと重要かも。

キッチン仕様の方もちょっとずつ自分仕様にしているので、こちらも順次紹介していきたいですね。
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