Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

ハンディ・フードプロセッサー。

2007-08-12 00:05:55 | 料理
とうとう帰国まであと1ヶ月。
来月の10日には日本にいるのかなあと思うと嬉しいような悲しいような複雑な気分。
LAの気候は今のところ、日本より過ごしやすく、こちらで親しくなった友人と別れるのも気分のいいものではない。でも逆にここでは、言葉は不自由で外出もままならず、水汲みなど生活全般としてはかなりしんどい。
帰国すると、今よりも楽な生活ができるのは確実ですので、サバイバル生活から逃れられるのはうれしい。

どこでもそうだとは思いますが、現状を崩す時はいつもこういう気分になるものかも。現状から逃れたい時は嬉しいだけなのかもしれませんが。。。少なくとも私的にはこちらに来るときも、家を売ったときもそうでした。

昨日は一年前のブログを読みながら、一年前を回想。意外に渡米後の立ち上げの苦労を忘れているものですね。
読んでみて思い出した部分が多かったです。こういう時にはブログはとても役に立ちます。毎日書くのは大変ですが、その時何を考え、何をしていたか後になってよく分かります。写真つきなので日記よりもリアルで思い出しやすい。

1年前のブログを読みながら考えた本日のお題は"ここで役立ったもの"。
LAには服以外ほとんど何も持ってこなかったので、こちらで最低限買ったものの中で役にたったものを考えました。

最も重宝したのが"ハンディ・フードプロセッサー"。日本に居た時も"バーミックス社"のものを使っていて、スープ作りに重宝していたのですが、逆に言うと使っていたのはスープ作りがほとんど。それ以外には練りゴマ作り程度で使用頻度は高いものの、活用しているとは言い難かったです。

こちらでの生活は道具がかなり限られていたこともあり、何かと代用を考えることが多くハンディ・フードプロセッサーで代用したことが活用した原因。必ずしも前向きとはいえないことですが、"人間、困ったときに進化するもの"です。まあ、日本の生活スタイルとも違い、持参菓子作りが多かったこともあるのですが。。。

こちらのハンディ・フードプロセッサーは日本のものよりシンプル。刃先のアタッチメントは取り外して洗えるものの一種類しか付いておらず、日本のもののように泡立てやミキシング、チョップなど用途によって替え刃が付いていません。ミンサー用がついているだけです。その分格安で購入できるのですが、これでも意外になんでも使えるものです。

先ず和菓子用の餡作りには欠かせない道具でした。はじめはザルで豆を裏ごししていたのですが、ザルがすぐに壊れてしまい、また大量の餡の処理に時間と体力が掛かりすぎるということから、そのままハンディ・フードプロセッサーで潰してみることで一気に活用の幅が広がってきました。最初の半年はかなり和菓子依存度が高かったので餡の消費量も多く、冷凍庫のストックが欠かせませんでしたのでハンディ・フードプロセッサーでの餡作りは非常に重宝しました。

次にフードプロセッサーの代用利用。こちらの料理は機械を多様して楽々クッキングが主流。普通の大型フードプロセッサー&ミキサーとスタンドミキサーは使わない番組はないほどの活用ぶり。フードプロセッサーは刻み物への利用が主流ですが、ペースト作りにも多用されています。パスタソースやドレッシング、マリネ液作りなどはミキサーかフードプロセッサーで作るのが基本。またそれらを使う料理が異常に多いため、フードプロセッサーの利用法をここではかなり勉強になりました。フープロも日本ではほとんど活用していなかったものですので。。。

自家製バジルペーストをハンディ・フードプロセッサーで作るようになって以来、パスタをレストランで食べたいという欲求はほとんどなくなりました。たいていの巷レストランのパスタのコストに比べると家で作る方がはるかに安く、手間も掛からず味も本格的。好きなだけ気兼ねなく食べられると言う私の本来の料理目的に合致することになりました。
味の開拓と自家製との比較確認の意味だけにレストランでの食事があればいいという感覚になりつつあります。外食しない、できないの逃げ道的前向き発想なのだろうか。。。

豆腐クリームもクリームチーズやサワークリームの代用として使えることがわかって以来さらにハンディ・フードプロセッサーが重宝しています。カロリーオフや和風アレンジ菓子にはかなり役立ちました。

もし、西洋系諸外国で生活するのに便利なものと聞かれれば、現時点では一番に"ハンディ・フードプロセッサー"と言うでしょう。もちろん料理に関してしか使えませんが、食を維持するのにはかなり威力のあるもので値段も安く、場所もとらない道具です。日本に帰ってもこれらの道具をもっと活用して、本来の私の料理目的である"自宅で毎日3食格安高級レストラン料理"を研鑽していきたいと思っています。

昨日の献立は、フィリングかじきのブレゼ マスタードクリームソース、豆とソーセージ、ケールのシチュー、ライスピザ、トライフルでした。

カジキのブレゼは玉ねぎときのこをカジキに挟み込んで、ヨーグルトとマスタードでマリネしておいたものをマリネ液ごとブレゼ。シチューは青汁で有名なケールを試食購入のため使ってみました。生では葉は固いものの茹でると苦味もそれほどなく、おひたしにできるほど。クセも少ないのが意外で栄養価が高いのでこれもこちらのスーパーで和食にも活用できる野菜だと思います。
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リメイクトリュフ。

2007-08-11 00:00:18 | 料理
昨日はUSCでのクラス最終日。
この一年、こちらに到着して1週間後から始めたクラスに通うのもこれが最後となりました。
大学主催の配偶者用英会話プログラム(ELP)には、渡米前から通うつもりでいましたが、今年に入って始めたアメリカンバブテスト主催のクッキングクラスや会話クラスがここまで続くとは思いませんでした。引越し1週間前までクラスがあったでここでの生活で引きこもらずに済み、本当にありがたいクラスでした。
もしELPも会話クラスもなかったら、アパートでの引きこもりの生活になり、友人なく、英会話もほとんどする必要はなかったであろうと思います。それでも生活はできたかもしれませんが、無為に過ごす1年になっただろうと思います。

クラスに通うことで、自分にも予定というものができメリハリある生活ができましたが、長らくしていなかった集団での人付き合いや勉強というものは楽ではなかったのも事実。特に学生の時とは違い、ポットラックや菓子持参、コーヒーブレイクの準備、ティーチングなど気回し、根回しが必要なことも多く、また外国人相手のため習慣や文化が違うことでかなり戸惑った一年でした。その分、度胸もつき、許容範囲が多少増えたかもしれません。考え方もこの一年でずいぶん変わったと思います。料理スタンスだけでも1年前とはかなり違うので。。。
なによりも最後まで続けられたことが一番の成果だったように思います。

最後のクラスと言うことですが、持参菓子はココナツトリュフ。豆腐ブラウニーを作っていたのですが、どうも味と食感に納得がいかず、最後なので作り直すことに。とは言っても作った豆腐ブラウニーを捨てるのももったいないのでリメイクすることにしました。ちょうど前日にチョコケーキを作っていたので、これの残りと共にリメイク。

豆腐ブラウニーとチョコケーキを手で潰してパテにし、柔らかさを出すために買い置きのフランスパン(食パンやパン粉でも可)の角切りを加え、牛乳で固さを調整しながら混ぜ合わせます。あまり柔らかすぎると水分が後から染み出てくるので少し固めがベター。ハンバーグのパテ程度の好みの固さにして、等分に丸めておきます。

ほんの少し残っていたチョコレートに生クリームを加えて鍋で軽く溶かし、丸めたチョコパテを転がして上掛け。アルミホイルの上に広げて最後にこれも残りのココナツを振りかけて冷蔵庫で冷やし固めて完成。
見かけはトリュフ。食べてみても滑らかで残りケーキのリメイク品とは思えないものです。ケーキやムース類で失敗した際はこれに作り変えると捨てずに済みます。また食べ切れずに残った場合も違う形にすると次の日でもちょっとしたお茶菓子として提供できます。特にチョコレート系やココアを使ったお菓子で再生すると味も上々です。加熱もチョコを溶かすところだけなので、電子レンジでもでき、手間要らず、道具要らずの優秀リメイクレシピです。

クラスは午後2時から。やはり今回も私ともう一人だけで三人で近況報告雑談会でした。夏クラスは参加者が少なくとてもリラックスした雰囲気ですので、クラスというよりお茶会と言う感じ。机と椅子に座って講義形式のELPもいいですが、この歳になるとこういう雰囲気で自由会話という方が自分には向いているかも。最初からこれではちょっとつらかったかもしれませんが。。。こういうアメリカンスタイルのクラスにもにも慣れたということですね。16時までの予定が17時まで長居してしまいました。
来週はクラスではなく、私の送別会をしてくれるようで月曜はランチ会、火曜はお茶会をしてくれるそうです。
ランチのお題は"ギリシャ料理"か"カリビアン料理"ということに。またもやL先生には難題だったかも。
私にとってL先生との出会いがここでの生活を大きく変えたと思います。彼女もそうであるといいのですが。。。

昨日の献立は、オーブンフライドチキン ジャンバラヤ添え、コーンスープ、トマトオニオンサラダ、フルーツプディングでした。

フライドチキンは一度少なめの油で表面だけを揚げた後、オーブンで油きりがてら焼くので骨付きでも中まで火をきっちり通すことができ、表面はカリカリに仕上がります。フライ前に鶏をヨーグルトとマスタードでマリネしていたので、ぱさつかず柔らかく仕上がりました。鶏を調理する前にマリネするのはこちらではよくある手法。卵液を使わなくてもマリネ液から直接粉をまぶすことができるので、お手軽です。
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9th結婚記念日。

2007-08-10 00:00:50 | 料理
昨日は結婚記念日。
今回で9回目。早いものですね。結婚式を挙げた日も暑くて京都御所のセミがガンガン鳴いてがいつもこの日に思い出すことの一つです。ロサンゼルスはそう思うと、セミがなくこともなく静かで暑さも25度とここのところ少しは快適です。朝も18度程度で涼しいし。。。

去年のこの日のブログを見ると、"来年はロサンゼルスで分厚いステーキを前にお祝いしたい・・・"とか書いていました。この時はLAの暮らしがかなり不安で、来年の今頃はどうなっているだろうかという気持ちで一杯でした。1年経ってみると、そのときには想像もできなかった生活になっていて、この一年は自分にとって大きな転換期になると思います。

感慨に浸ることもさることながら、記念日と言えどもレストランで食事など夢のまた夢の我が家ですので、ささやかながら自分でお祝い料理を作ることに。とは言っても帰国モード発動1週間前のため食材をいろいろ買うことはできません。残っているもので作るのが相変わらずの命題です。

とは言ってもはずせないのはケーキ。とりあえず朝には恒例の赤飯は炊きましたが、なかなかスポンジ系のケーキを作ることがなかったので、今回はブルーベリー・チョコレートケーキ"にしました。去年はたしかマクロビ系の和風ケーキだったようですが。。。今回はマクロビ度外視で生クリームで作りました。

スポンジケーキは生地が比較的簡単作業できますが、その一つ一つの作業が完成品に与える影響が大きく、技術的には難しいお菓子だと思っています。アメリカでは日本のふわふわスポンジケーキというものがほとんど見当たらず、基本的にはバターケーキ。いわゆるパウンドケーキのような生地でデコレーションケーキを作るのが一般的。よって食感は重く、ふんわりというよりずっしり。クリームも生クリームではなくバタークリーム。確かに時間が経ってもだれませんが、これも食感が重い。というのもこちらは家庭でもスタンドミキサーでつくるため混ぜの工程は全て機械任せ。粉を加えてサックリ混ぜるというのは家庭用のスタンドミキサーでは難しく、ガンガン材料を入れて混ぜるやり方ではバターケーキがベターです。そこへ甘さがヘビーに加わるので、なかなか買って食べようとは思えないのが悲しいところ。さらに食べる際にはなにやらソースを掛けて食べるのですから、ケーキ文化は日本とはかなり隔たりがあります。
ヘタでもまだ自分で作った方が安くてヘルシーな気がするため自主制作することに。

卵を卵白と卵黄に分け、砂糖を加えながら卵白を十分に泡立てます。そこへ卵黄を加えてさらに軽く泡立てて混ぜ合わせます。今回はココア生地にするため小麦粉にココアを加えて振るって卵のボウルに加えてゴムベラでサックリ混ぜ合わせます。最後に溶かしバターを加えて、型に流して170度に予熱したオーブンで30分で土台は完成です。焼き上がり後は型から出して袋をかぶせて冷却して一晩寝かせておきます。

スポンジケーキは焼きたてよりも一晩寝かせておくと味がよくなるので、二日作業でケーキを作っています。
寝かせると言う発想はこちらにきてから身に付いたもので、焼きたて、できたてが必ずしも料理の最高の状態ではないことがこちらに来てよく分かりました。基本的には肉とケーキは寝かせるものだというのが私の中で最近定着してきました。

今回は小さく二人分のミニサイズで作りましたので、アルミの使い捨てパウンドケーキ型を変形させて使いました。もうケーキ用敷き紙もなくなってしまいましたので、アルミホイルに油を塗って敷きこみ即製型にしました。

ここまでは前日の作業で、昨日はデコレーションから。
ここ2週間ほど前からブルーベリーが出回り始めています。いちごも今は最安値で売られていて500g入りで1ドル。いちごは日本のものと違い、大粒ですが身が固くてすっぱいのが基本。日本的な味のものはやはり高くて手がでません。高くてもおいしいとは限らず、パック入りなので試食ができないので博打的購入になるのが難点。デコレーション用に同じ博打的ならとまだこちらで食べたことのない生ブルーべりーを購入。かなりの量が入っていますが、一つ2.5ドル。安い・・・。

この日の作業はまず生クリームの泡立てから。7分立てくらいにして緩めに泡立て砂糖で味を調整。ケーキも砂糖を控えめにしてありますので、生クリームは少々甘めでも可。それでも通常レシピよりかなり甘さは控えめだと思います。

寝かせたスポンジの上層部を切り取り平らにして、横半分にスライス。スライスした面に生クリームを塗り、ブルーベリーを散らしてさらに生クリームを塗ってスポンジを重ねました。これでベースは完成。問題は表面のデコレーション。私はこれがかなり苦手。今までうまくできた試しがなく、スポンジケーキを作らない要因の一つになっています。

料理番組や本でデコの仕方を何度も見ているのですが、これだけは見るのとやるのが違いすぎる。もっと回数を重ねて経験しないとうまくいかないのかもしれませんが、今回もやはり問題でした。

見た目は買ったケーキとは比べ物になりませんが、最後にブルベリーをさらに散らして何とかケーキ完成。贅沢にブルーベリーたっぷり使っていますので、これだけは自家製のいいところです。甘さは自分好みになっていますのでこれも安心。ややスポンジが固めになってしまいましたが、味は買うよりマシというところでした。
去年のものより良かったかな。来年はもっとうまくなっていることを期待しています。

来年はどういう記念日を迎えているでしょうか・・・・。

昨日の献立は、スパイシーターキーソーセージ ヨーグルトマスタードソース、ほうれん草のガーリックピーナツペーストパスタ、ビーツの冷製スープ、ブルーベリーチョコケーキでした。

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ビーツ。

2007-08-09 00:00:34 | 料理
先日の食材研究報告。
今回はビーツです。日本でも最近スーパーでちょこちょこ見かけるようになった野菜なのですが、まだまだなじみは少なく、名前を知らない人も多いのではないでしょうか。

ビーツと聞くと一番に思いつくのがボルシチ。ロシア料理で真っ赤なシチューでその色出しには欠かせないのがこのビーツです。私がビーツとボルシチと繋がったのは意外に最近なのですが、ボルシチは結構昔から知っていました。というのも給食に出ていたから。当時の給食としては意外にインターナショナルなものがでていたんですね。当時のメニューにはビーツが使われていたとは思えませんが。。。。

こちらではどこのスーパーでもたいていビーツが葉つきの生で売られています。もちろん缶詰でも各種売られており、親切にも薄切り、ホール、短冊切りバージョンなど切り方が変えて缶詰になっています。値段も日本よりずいぶん安く、1ドル程度から買うことができます。もっぱらサラダや料理の付け合せとしての利用が多いようで、料理番組でも使われているのをよく見かけます。

日本で紹介されているビーツの料理はやはりボルシチかサラダ。ピクルスとして生で酢漬けにして食べる方法もいくつか紹介されていましたが、たいていは下ごしらえとして茹でたものを使うように書かれています。

こちらではたいていの場合茹でることはなく、ロースト。つまりオーブン焼の場合が多いです。今のところテレビでは茹でる下ごしらえ法を見たことがないですね。

ローストすると甘いというのが番組でのもっぱらの感想。こちらに来た当初は缶詰でも珍しくて買って食べたことがあるのですが、あまりおいしいものではない印象。ローストすると違うのかやや興味がありました。

ビーツは外側が真っ赤、中も真っ赤な野菜で、見た目が同じような赤カブは中は白く違う種類です。親戚はほうれん草のようで甜菜と兄弟みたいなもののようです。栄養はすこぶる豊富で、飲む輸血と呼ばれるほど鉄分、ミネラルが多いようです。
多分食べ方が分かりにくいことと、下ごしらえが必要なことでなかなか普及しない野菜のようですが、意外いいい方法を今回見つけることができました。

オーブンローストの方法はいたって簡単。アルミホイルに洗った皮付きのビーツをのせ、塩とオリーブオイルをかけてアルミで包んでオーブンで焼くだけ。大きさにより焼時間は変わりますが、大体1時間は必要。時々上下を返してオリーブオイルを表面につけておくと良し。油のついた部分がはやく柔らかくなりますので。。。

柔らかさの目安はまず皮がずるッとはがれること、爪楊枝かナイフを刺してすっと通る程度が理想です。焼きあがってから荒熱を取ってナイフかふきん、ペーパータオルで表面をこすると皮がするりと剥けて下ごしらえ終了。

夕食時には冷やしてぶつ切りにしてサラダにして食べました。缶詰より独特の風味が抑えられて食べやすいですが、味はほんのり甘い程度でやや物足りない感じ。塩系でも砂糖系でも味付けは合うようで、塩系の方がビーツの本来の甘さを感じやすいかも。でもサラダでは好みが分かれそうな微妙な味でした。

次の日の朝食用にこれをジュースに展開。色が真っ赤なのでちょっと勇気がいりますが、スタンドミキサーで大型ビーツ1個とバナナ半分と共にミキシング。味は全く加えず、牛乳と水で好みのとろみにして出来上がり。砂糖を加えていないのですが、バナナの甘みが加わっておいしい。クセもなく量も取れるのでこれはいい方法だと思います。朝の輸血ジュースって感じですね。

ただしビーツは色が強いため服についたりすると大変。ジュース作りや下ごしらえの際に飛び散らせないようにご注意ください。レモン汁で取れるとの噂もありますが、色のこりがするかもしれませんので、調理の際はエプロン等で武装することをお勧めします。

昨日の献立は、ポーク&ビーフのレッドペッパー煮込み クスクス添え、チーズスープ、ジャガイモとインゲンのビネガーサラダでした。
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豆腐ブラウニー。

2007-08-08 00:33:34 | 料理
昨日はクラスのためのお菓子作り。これもほぼ最終回に近くなってきました。
材料も使いきりであることが必須の条件で、さらにストック品を使ったものが条件。しかも新規のお菓子でとなるとメニュー選定がこれまた難しくなります。
ベーキングパウダーがあと大さじ1程度しかないためお菓子作りの制限を大きくしているところもあるのですが。。。

ということで、今回は"豆腐ブラウニー"。
ブラウニーはアメリカの典型的チョコレートケーキで、非常に良く見かけるお菓子です。ケーキと言っても薄めでずっしりと重く、正方形に大きくぶつ切りされているのが特徴的。そして甘い。チョコレートとくるみやドライフルーツが入っているものが多く、一切れでお腹満腹になることもしばしば。チーズケーキよりはカロリーは低いと思いますが、それでもお茶菓子にしてはヘビー級です。

初めて食べたのは6年くらい前のボーズマンでの学会の茶菓子。これがめちゃくちゃ甘くてヘビーだったので、それ以来ちょっと敬遠ぎみのお菓子になっています。英会話クラスでもよくお世話役のおばあさんが焼いてきていてよくコーヒーブレイクにつまんでいました。クラスで食べるようになってからは多少敬遠モードが緩和されていますが、それでも作ってみようとはあまり思わなかったお菓子の一つでした。

本来の作り方は非常に簡単。膨らませる必要がないため、ガンガン混ぜてO.K.。材料もチョコレートと卵、バター、小麦粉、砂糖、牛乳と基本材料にチョコかココアがあればよく、時間も1時間もあればできてしまいます。
材料があまり入らないものということと、L先生が好みそうな焼き菓子ということで今回はレシピ決定。ただちょっと変わったものをということで、"豆腐"を入れたヘルシー&ライトカロリーの"豆腐ブラウニー"に挑戦。

こちらもほとんど混ぜるだけ。まず絹ごし豆腐をハンドミキサーで潰してクリーム状にし、卵と砂糖を加えて混ぜ合わせます。

チョコレートと牛乳を別ボウルに入れて電子レンジで20秒ほどかけてチョコを溶かしてクリーム状にしておきます。

これを豆腐生地に混ぜて、小麦粉、ベーキング、塩、ココアパウダーを振るって加えてよく混ぜ合わせます。

これを油を敷いた型に流して、180度に余熱したオーブンで30分焼けば完成です。焼き上がりは荒熱をとってから冷蔵庫で冷やし、好みの大きさに切り分けます。

オーブンから出したてはやや中心膨らみましたが、冷めるとしぼんで表面はちょっとしわつき。へこみはしなかったですが、ちょっと強く焼きすぎなのかも。
味は砂糖を減らしたので、かなり豆腐の味のするお菓子になりました。トッピングや生地の中にくるみやドライフルーツを使えば良かったかも。食感は思ったよりしっかりしていて、レシピに書かれているようなねっとりした柔らかさはなし。これも焼きすぎが影響したかもしれません。もっとチョコレートと砂糖を加えると本物ブラウニーに近いリッチさがでて、さらに豆腐風味を押さえることができると思います。

焼きたてより冷やすと豆腐風味はかなり減りますが、ブラウニーとはちょっと言いがたい食感ですね。味は悪くないですが、名前をブラウニーにするにはちょっと問題かも。ヘビーさはかなり押さえてありますのでお茶菓子には安心して食べられるお菓子にはなりました。
L先生にウケルとよいですが。。。

昨日の献立は、ターキーカツレツ、ガスパチョ、スパニッシュオムレツ、ローストビーツとオレンジのサラダでした。

お菓子作りと平行して食材研究。今回はビーツに挑戦。ブラウニー作りでオーブンを使うので同時調理でビーツをローストしてみました。この様子はまた後日。
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コーンマフィン・ミックス。

2007-08-05 00:00:28 | 料理
日本でもよく"○×粉"とか"何とかの素"というものが良く売られていますが、ダンナさんを有機栽培し始めてかそれらとは無縁の生活を送っていました。
こちらに来てからも購入したことはなく、缶詰利用に留まっていました。

こちらのスーパーに来てまずびっくりしたことの一つにこれらのミックス粉の種類が半端ではないこと。お菓子からソース、スープなど様々な種類のミックス粉が売られており、料理番組などでもそれらをうまく利用して料理を作ることを紹介しています。特にお菓子などでは、定番のパンケーキミックスから始まって、マフィン、ケーキ、プリン、ブレッドなど焼き菓子用の粉多数。さらに各種フレーバー入りになることで種類が膨大になってくるようです。大きさも1回使い切りから業務用的サイズまで色々。見ているだけでなかなか楽しめるものがあります。

お土産にもこれらのミックス粉が良いという評判を聞きつけ、検討のため味見と称して初めて一つ購入してみることに。今回は"コーンマフィンミックス"にしました。
マフィンというとアメリカ菓子の代表的なものですが、コーンマフィンというとコーンブレッドに近いもの。粉は小麦粉とコーンミールの混合で一部コーングリッツという荒引きトウモロコシ粉が含まれています。これにより食感がちょっと荒くなり独特のコーンの風味が楽しめます。甘いものかどうか、風味がどうかが一番のポイントで、コーンマフィンでも他に数種類が別会社から販売されています。サイズが少々違うものの値段も10倍ほどのひらきがあり、どれがいいのかよく分かりません。

よって今回は私のよく参考にするアメリカの料理サイトでの推奨品のマフィンミックスを購入。これはどこのスーパーにもおいてある定番商品らしいのですが、これが味覚テストで一番の評価。料理番組でもマフィンミックスとしてたびたび登場するくらいの商品です。

紙箱製で中はもう一重紙に包まれていて安心。この手の商品はよく紙箱にそのまま食品が入っていて、グリッツやコーンスターチなどは箱に直接入っているのでよく粉が漏れます。店で陳列しているときから漏れているものもあり、ひどいと周りの商品まで粉だらけになっているのを良く見かけます。日本では考えられない包装状態です。どの商品も買うときには厳重に外包装をチェックして買わなければならないのはここの常識です。

粉1箱でマフィン8個分。卵1個と牛乳80ccを加えて混ぜるだけ。後はマフィンカップで焼くかベーキング皿に流して1枚焼にするかです。焼時間も180度オーブンで20分ほど。30分もあれば余裕でできる手軽さです。作り方の説明も絵が付いており、高校レベルの基本英語が数行のみ。これならお土産でも使えそうな感じです。

我が家はマフィンパンがないためマフィン紙ケースに入れただけで焼きましたので少々広がり気味。高さが出た方がふっくら仕上がったと思います。見た目もちょっと失敗ですね。道具はやはり重要です。まあ今回はお試しで自家用ですのでいいですが。。。
味の方は、

甘さがほんのりでベーシックな味。コーングリッツが結構食感として強いのが特徴ですね。味もクセはなく少々ぼそぼそ気味ですが食事用にも使える味でした。菓子にするのであれば、蜂蜜やバターをつけて食べるといいかも。砂糖を足してもいいし、フルーツを混ぜても使えます。
我が家ではスープの付け合せにして夕食時に食べました。残りは冷凍しておけますので緊急時の昼食や軽食でも使えます。
それでもやはり先日ソウルフードの店で食べたコーンブレッドの方がおいしかったですね。コーンマフィンミックスでコーンブレッドを作るのも定番なのですが、味はブレッドミックスの方がいいのかも。リッチな味でしたので、バターや砂糖を足すと改善できるかもしれません。

日本ではあまり知られていない食べる機会のないアメリカントラディショナルなのでいくつか購入して帰ろうと思います。
コストが10倍もするほかの商品の味はどうなのか、ちょっと気になるところですね。L先生が以前マフィン粉でブルーベリーマフィンを焼いてきたことがあったのですが、こちらは甘さが強い。お菓子系のミックス粉はこれが要注意なのですが、料理道具店に売られているブランド系ミックス粉の味も知りたいと思う今日のこのごろです。

昨日の献立は、ミートドリア、冷製豆腐ツナケーキ、ビーンスープでした。
冷製豆腐ツナケーキはアメリカ料理の一つクラブケーキを作る予定でしたが、ちょっと重たい料理が続いていたので、ライト仕様に変更。ケーキと言ってもハンバーグ状のことをこちらではケーキと言いますのでお菓子ではありません。本来はカニ缶を使うのですが、こちらのカニ缶は安いものはおいしくないため手持ちのツナ缶を代用。豆腐でボリュームを出し、卵のつなぎのかわりにゼラチンで冷やして固めました。最後に一応見た目を焼いたようにみせるためパン粉をつけて仕上げ。味は濃厚ですが、かなり油を抑えた仕様になりました。外側のカリカリ感には欠けますが、本物のクラブケーキは帰国してから作ることにしましょう。

ミートドリアの上掛けチーズはスイスチーズを使用。こちらも初めて食べるチーズなので溶けるチーズかどうかも分かりませんでしたが、溶けないチーズでしたのでやや見た目失敗。チーズの種類もめちゃくちゃ多いアメリカですので、まだまだトライアンドエラーの日々が続いています。
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エッグタルト。

2007-08-02 00:06:04 | 料理
今週はソーイングクラスも会話クラスの方もお休みのようです。
今週はL先生が実家に里帰りのようで、代わりのS先生からも現在のところメールなしなので、今週はクラスはお休みのようですね。また来週は再開されますが、実質来週がサマーセメスター最終週になります。私も再来週にはここを離れますのでスケジュールに関係なく最後になるのですが。。。

そういう意味で今週は時間がありますので、あいさつ回り第一弾開始。最初は教会事務所です。といっても手ぶらでいくのもなんなので、とりあえず手土産製作。
今回は"エッグタルト"を作りました。一度日本で大量製作したことのあります。中国菓子で飲茶などに行くと小菓子として出てくるのですが、味は色々。外側はパイ生地で中は卵プリンのような感じ。但しかなりフィリングは甘めでコンデンスミルクやエバミルクを使うレシピが多く、パイ生地もバターでない場合が多いため西洋菓子のパイとは見た目はタルトレットのようですが、味はかなり違うことが多いです。
もうあまり材料を買うことが出来なくなってきているので手持ちにあるものでなんとか製作開始。
先ずは生地の製作。今回の生地はパイ生地ではなく、クッキー生地に近いもの。柔らかくしたマーガリンに砂糖とココナツパウダーを加えます。このお菓子はココナツ風味にすることでアジアスイーツの独特な味が出てきます。

第一にココナツパウダーを持っていないため、手持ちのココナツファインをハンドミキサーで荒引きに。ちょっと荒っぽいやり方ですが、この方がココナツの風味は強くなるように思いますし、十分代用可能。。手持ちにあるならばもちろんパウダーを使って構いません。

軽く砂糖とバター、ココナツが混ざったところで卵を少し加えてさらに混ぜ、振るった小麦粉を混ぜてサックリとゴムべらで混ぜ合わせます。ラップの上に置き換えて一つに押しまとめ、冷凍庫で15分ほど寝かせます。

次にフィリング作り。鍋に砂糖と水を加えて煮溶かし冷ましておきます。卵を卵黄と卵白に分け、卵黄にエバミルク(なければ牛乳)を加え溶き混ぜ、冷ましたシロップを加えて混ぜ合わせます。最後に越して完成。

型はアルミカップ。但しここで問題。成形の決め手の硬質星型アルミカップがこちらでは手に入りにくい。料理道具店に行くとあるかもしれませんが、一人で行ける範囲にないため、通常のアルミカップで代用しました。普通のアルミカップでは薄くて丸型。細かな波型にはなっていますが、このタルトの場合形がはっきり出た方が印象的。よってアルミカップを手で星型に折っておきました。まずは全体を広げて平面にし、底辺の丸底の部分だけを残して側面部分に角を付けるように5つから6つヒダを大きくつけます。

即席型ができたら休ませた生地を冷凍庫から取り出し、作りたい分量に切り分けておきます。そこに切った生地を入れて押し広げ、予め付けたヒダの隙間に生地が入るようにしてもう一度星型に成形します。中央はフィリングをつめるためできるだけ大きくくぼませておきます。

成形ができたらスプーンで卵液を生地に8分目まで流して180度に余熱したオーブンで20分焼きました。

焼き上がりの目安は卵液が固まったらO.K.。プリンのように柔らかく固まります。天板から出してアルミ箔を上からかぶせて冷却。室温まで冷めてからアルミケースから出して完成です。

パイ生地ではなく、クッキーのような外側の食感でサクサクして、ココナツの風味が効いています。中はトロッと濃厚な卵の味がして甘さは控えめです。なかなか上品な味ですが卵の味が濃厚なお菓子です。
思ったより生地が少なかったので8つの予定が6つしかできませんでしたが、倍量作ってもよかったかなと思いました。

昨日の献立はスタッフドチキンのオーブン焼き、豆腐ツナクリームのクロスティーニ、リーキのスープ、フローズンスイカでした。
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