新しい職場で働き始めて2週間。
とはいっても来週からイギリスへ高飛び。さらに8月は仕事自体がお休みなので、今週末で9月までので長期夏休みとなります。
今回の職場は私も含め、ここ最近出入りが激しいようで、1ヶ月の間に二人が辞め、私が入り、来月も一人が退社。
昨日は夏休みの最中に辞めてしまう職場の人に渡すお菓子を作りました。3週間程度の短いお付き合いだったので、どうしようか迷ったのですが、今回はお昼休みがあるため、他の職員さんと一緒に昼食タイムを過ごすことが多く、寿退社ということもあってちょこっとした餞をあげることにしました。
夏場の暑い時期でもあり、渡英前で冷蔵庫整理真っ最中のためシンプルな材料で時間をかけずに、日持ちのする常温保存可能なお菓子という難しい選択。
前回の職場で退社する人に渡した"レモンバンドケーキ"が結構好評だったので、これに似たものを探してました。同じものを作ろうかとも思いましたが、いつものように御用達洋書のレシピを調べ、ちょっと作り方が変わっているパウンドケーキを発見。条件にも見合っていますが、手順は新規。早速作ってみることに。
パウンドケーキは超基本的バターケーキで、フランス菓子の"カトル・カール"とほぼ同じ。小麦粉、バター、砂糖、卵が同量入るシンプルなケーキですが、リッチで重いティーケーキです。
どこでもよく売られていますが、市販のものより作る方がおいしいお菓子の一つだと思います。
もともと作り方は簡単ですが、もっと簡単になるように今回のレシピは泡立て不要、フードプロセッサーを使った驚異的な製法です。
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ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、塩を加えて混ぜ合わせておきます。
今回はレシピでもケーキ用小麦を使っていたので、強力粉はブレンドせず、薄力粉のみ使用しました。泡立て作業がないので、できるだけ軽く仕上げるためのようですね。パウンドケーキは基本的にベーキングパウダーは使用せず、クリーミング化したバターと卵で膨らませます。でも今回は泡立てがないのでベーキングパウダーを使ってボリュームを出すようですね。
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バターを電子レンジで溶かしておきます。
溶けたバターは水分と脂肪分に分離するため、全体を泡だて器でよくかき混ぜ、均一な状態にしておきます。均一に混ぜ合わせる作業は御用達書の指示ですが、特段必要ない手順のような気がします。
一般的なパウンドケーキの手法はクリーミング法。柔らかくしたバターと砂糖を泡だて器でしっかり泡立ててクリーム状にします。
この作業がパウンドケーキの食感や膨らみに一番作用する重要な作業ですが、今回はこれがないのには驚きです。
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ここでフードプロセッサー登場。
フードプロセッサーに砂糖、すりおろしたレモンの皮を加え、軽く回転させ、混ぜ合わせます。
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さらに、レモン汁と卵を加え、全体が混ざるまで1秒パルスで10回程度回転させ、全体を均一にします。
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溶かしバターを少しずつ加えては回転させ、序々に乳化させていきます。
我が家のフードプロセッサーは投入口がなく、手を離すと安全装置で回転が止まってしまうため、回転させながら入れることができないのですが、クイジナートのフープロのように投入口が付いていて回転させながら投入できるタイプならば、回転させたまま、バターを細く垂れ流していくのが御用達書レシピでの正しいやり方です。とりあえず乳化すればO.K.なので、大さじ1杯ずつ程度バターを入れては回転させるやり方にしました。
フープロがない場合はミキサーで同じ作業ができます。思ったより液の粘度が低いのでフープロよりミキサーの方が作業しやすいかも。たいていのミキサーは投入口もついているし、回転させながらバターを投入できるので。。。
うちの場合はVita-mixなので、かなり強力に乳化しそうですが。。。。
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乳化した卵液をフープロから別のボウルに移しておきます。
粉材料を3回に分けて振るい入れ、その都度泡だて器で混ぜ合わせて生地完成。アメリカのレシピでは珍しく粉を振るい入れる指示となっていました。
今回は泡立て以外の作業でいかにボリュームを上げるかにかなり気を配っていますね。
粉を加えても液分量が多いため、生地はかなり水っぽいものになっています。パウンドケーキの生地とはとても思えませんね。
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今回は贈答用に少し小さめに作りたかったのでスリム型を使用。普通の小型パウンドケーキ型1台分程度の分量で、スリム型だと少し分量が足りない感じ。セルクルをスペーサーにして無理やり長さを短くしました。生地がしゃばしゃばなので、どの程度ふくらんでくれるか未知数です。
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型にオーブンペーパーを敷き込み、生地を流し入れて170度に予熱したオーブンで7分間焼きました。その後ケーキをオーブンから出さずに160度に温度下げて25分程度焼きました。
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水分の多い生地なので庫内での膨らみはゆっくりで20分程度焼いてから急に生地が膨れてきました。中央部がぱっくり割れ、当初の生地の高さの倍程度まで膨らみました。竹串をさして焼き上がりをチェックするのですが、中央部の火通りが悪いので、予定より少し長めに焼きました。
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焼きあがればオーブンから出して型のまま5分冷まし、型から取り出してさらに10分冷まして荒熱をとります。竹串をケーキの表面、側面全体に突き刺して穴を多数開けておきます。
ケーキを冷ましている間にレモングレイズを作ります。
このグレイズが重要で、オプションとは言えども、必ずケーキにかけて仕上げることをお勧めします。
アメリカンケーキの特徴でもあるグレイズは見栄えだけでなく、味と食感に大きく関係し、日本の家庭的パウンドケーキから一歩抜け出たワンランク上の味になります。バンドケーキにもこの手のグレイズは必須です。
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鍋に砂糖、レモン汁を加えて中火にかけます。砂糖が溶けて、少しとろみが付いたら火から下ろしておきます。あまり煮詰めすぎるとケーキにしみ込みにくいので、今回のグレーズは少しゆるい目の方がよさそうです。
レモンは"ポッ○レ×ン"のような市販のレモン果汁でも作れますが、生レモンを使った方が断然味が違います。加熱すると市販のレモン果汁は風味が落ちやすいのですが、生レモンなら風味が落ちることなく、味もしっかりしているとおもいますので、このケーキにレモン1個は必需ですね。
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荒熱の取れたケーキの表面にグレイズをハケで塗りながらしみ込ませていきます。全体に艶が出るまでよく塗りこみ、そのまま室温で最低1時間置いて、グレイズを固めます。完全に冷ましてからお好みに切り分けて完成。
すぐに食べても構いませんが、このケーキは一晩室温で寝かせる方がおいしくなります。つまり作り置きができるので、現況のような仕事持ちの身には時間がある日に作っておけ、常温保存が利くので夏には非常に便利なお菓子です。
見た目はいつもと同じパウンドケーキに仕上がりました。中のクラムも均一でしっとりとしていますが、バターケーキ特有の重みは軽減され、かなり軽い仕上がりになっていました。レモンの風味も効いて夏向けのさっぱりとした甘酸っぱい味になっていて、外側のグレイズのカリッと感と合わさって美味。
クリーミング法のパウンドケーキもおいしいですが、このフープロ仕様のパウンドケーキも盛夏には程よい軽さでいいかもしれませんね。
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クラムの黄色も外側のキツネ色と対比して見栄えもよく、シンプルなパウンドケーキですが、なかなか上質な出来になりました。
あとは本人にうまく渡せるかどうかですね。
このパウンドケーキを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(注)以下のレシピは今回の試作により食べやすく作りやすいように一部材料や分量を自分なりにアレンジしています。
レモン・パウンドケーキ。 by PCWP
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とはいっても来週からイギリスへ高飛び。さらに8月は仕事自体がお休みなので、今週末で9月までので長期夏休みとなります。
今回の職場は私も含め、ここ最近出入りが激しいようで、1ヶ月の間に二人が辞め、私が入り、来月も一人が退社。
昨日は夏休みの最中に辞めてしまう職場の人に渡すお菓子を作りました。3週間程度の短いお付き合いだったので、どうしようか迷ったのですが、今回はお昼休みがあるため、他の職員さんと一緒に昼食タイムを過ごすことが多く、寿退社ということもあってちょこっとした餞をあげることにしました。
夏場の暑い時期でもあり、渡英前で冷蔵庫整理真っ最中のためシンプルな材料で時間をかけずに、日持ちのする常温保存可能なお菓子という難しい選択。
前回の職場で退社する人に渡した"レモンバンドケーキ"が結構好評だったので、これに似たものを探してました。同じものを作ろうかとも思いましたが、いつものように御用達洋書のレシピを調べ、ちょっと作り方が変わっているパウンドケーキを発見。条件にも見合っていますが、手順は新規。早速作ってみることに。
パウンドケーキは超基本的バターケーキで、フランス菓子の"カトル・カール"とほぼ同じ。小麦粉、バター、砂糖、卵が同量入るシンプルなケーキですが、リッチで重いティーケーキです。
どこでもよく売られていますが、市販のものより作る方がおいしいお菓子の一つだと思います。
もともと作り方は簡単ですが、もっと簡単になるように今回のレシピは泡立て不要、フードプロセッサーを使った驚異的な製法です。
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ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、塩を加えて混ぜ合わせておきます。
今回はレシピでもケーキ用小麦を使っていたので、強力粉はブレンドせず、薄力粉のみ使用しました。泡立て作業がないので、できるだけ軽く仕上げるためのようですね。パウンドケーキは基本的にベーキングパウダーは使用せず、クリーミング化したバターと卵で膨らませます。でも今回は泡立てがないのでベーキングパウダーを使ってボリュームを出すようですね。
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バターを電子レンジで溶かしておきます。
溶けたバターは水分と脂肪分に分離するため、全体を泡だて器でよくかき混ぜ、均一な状態にしておきます。均一に混ぜ合わせる作業は御用達書の指示ですが、特段必要ない手順のような気がします。
一般的なパウンドケーキの手法はクリーミング法。柔らかくしたバターと砂糖を泡だて器でしっかり泡立ててクリーム状にします。
この作業がパウンドケーキの食感や膨らみに一番作用する重要な作業ですが、今回はこれがないのには驚きです。
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ここでフードプロセッサー登場。
フードプロセッサーに砂糖、すりおろしたレモンの皮を加え、軽く回転させ、混ぜ合わせます。
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さらに、レモン汁と卵を加え、全体が混ざるまで1秒パルスで10回程度回転させ、全体を均一にします。
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溶かしバターを少しずつ加えては回転させ、序々に乳化させていきます。
我が家のフードプロセッサーは投入口がなく、手を離すと安全装置で回転が止まってしまうため、回転させながら入れることができないのですが、クイジナートのフープロのように投入口が付いていて回転させながら投入できるタイプならば、回転させたまま、バターを細く垂れ流していくのが御用達書レシピでの正しいやり方です。とりあえず乳化すればO.K.なので、大さじ1杯ずつ程度バターを入れては回転させるやり方にしました。
フープロがない場合はミキサーで同じ作業ができます。思ったより液の粘度が低いのでフープロよりミキサーの方が作業しやすいかも。たいていのミキサーは投入口もついているし、回転させながらバターを投入できるので。。。
うちの場合はVita-mixなので、かなり強力に乳化しそうですが。。。。
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乳化した卵液をフープロから別のボウルに移しておきます。
粉材料を3回に分けて振るい入れ、その都度泡だて器で混ぜ合わせて生地完成。アメリカのレシピでは珍しく粉を振るい入れる指示となっていました。
今回は泡立て以外の作業でいかにボリュームを上げるかにかなり気を配っていますね。
粉を加えても液分量が多いため、生地はかなり水っぽいものになっています。パウンドケーキの生地とはとても思えませんね。
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今回は贈答用に少し小さめに作りたかったのでスリム型を使用。普通の小型パウンドケーキ型1台分程度の分量で、スリム型だと少し分量が足りない感じ。セルクルをスペーサーにして無理やり長さを短くしました。生地がしゃばしゃばなので、どの程度ふくらんでくれるか未知数です。
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型にオーブンペーパーを敷き込み、生地を流し入れて170度に予熱したオーブンで7分間焼きました。その後ケーキをオーブンから出さずに160度に温度下げて25分程度焼きました。
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水分の多い生地なので庫内での膨らみはゆっくりで20分程度焼いてから急に生地が膨れてきました。中央部がぱっくり割れ、当初の生地の高さの倍程度まで膨らみました。竹串をさして焼き上がりをチェックするのですが、中央部の火通りが悪いので、予定より少し長めに焼きました。
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焼きあがればオーブンから出して型のまま5分冷まし、型から取り出してさらに10分冷まして荒熱をとります。竹串をケーキの表面、側面全体に突き刺して穴を多数開けておきます。
ケーキを冷ましている間にレモングレイズを作ります。
このグレイズが重要で、オプションとは言えども、必ずケーキにかけて仕上げることをお勧めします。
アメリカンケーキの特徴でもあるグレイズは見栄えだけでなく、味と食感に大きく関係し、日本の家庭的パウンドケーキから一歩抜け出たワンランク上の味になります。バンドケーキにもこの手のグレイズは必須です。
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鍋に砂糖、レモン汁を加えて中火にかけます。砂糖が溶けて、少しとろみが付いたら火から下ろしておきます。あまり煮詰めすぎるとケーキにしみ込みにくいので、今回のグレーズは少しゆるい目の方がよさそうです。
レモンは"ポッ○レ×ン"のような市販のレモン果汁でも作れますが、生レモンを使った方が断然味が違います。加熱すると市販のレモン果汁は風味が落ちやすいのですが、生レモンなら風味が落ちることなく、味もしっかりしているとおもいますので、このケーキにレモン1個は必需ですね。
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荒熱の取れたケーキの表面にグレイズをハケで塗りながらしみ込ませていきます。全体に艶が出るまでよく塗りこみ、そのまま室温で最低1時間置いて、グレイズを固めます。完全に冷ましてからお好みに切り分けて完成。
すぐに食べても構いませんが、このケーキは一晩室温で寝かせる方がおいしくなります。つまり作り置きができるので、現況のような仕事持ちの身には時間がある日に作っておけ、常温保存が利くので夏には非常に便利なお菓子です。
見た目はいつもと同じパウンドケーキに仕上がりました。中のクラムも均一でしっとりとしていますが、バターケーキ特有の重みは軽減され、かなり軽い仕上がりになっていました。レモンの風味も効いて夏向けのさっぱりとした甘酸っぱい味になっていて、外側のグレイズのカリッと感と合わさって美味。
クリーミング法のパウンドケーキもおいしいですが、このフープロ仕様のパウンドケーキも盛夏には程よい軽さでいいかもしれませんね。
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クラムの黄色も外側のキツネ色と対比して見栄えもよく、シンプルなパウンドケーキですが、なかなか上質な出来になりました。
あとは本人にうまく渡せるかどうかですね。
このパウンドケーキを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(注)以下のレシピは今回の試作により食べやすく作りやすいように一部材料や分量を自分なりにアレンジしています。
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