Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

アンダルシア風ガスパチョ。

2010-06-27 10:59:08 | 料理
スペイン料理の中では、最もよく作る料理が"ガスパチョ"。
トマトベースの冷製スープで、野菜とパンだけで作るさっぱりとした夏向きのスープです。

御用達書の作り方を覚えて以来、ずっとこのレシピに近いスープを作っていたのですが、最新号にまた別のガスパチョが紹介されていたので、試してみることにしました。

以前のガスパチョは、"液体サルサ"のような、どちらかというと水っぽいさらさらしたスープに野菜の角切りをたっぷり混ぜ込んだアメリカ版だったのですが、今回のスープは本場アンダルシア風を踏襲してクリーミーで濃いスープです。

作り方もちょっと違うので、早速試してみることに。


まずスープベースの野菜を荒く刻みます。
トマト、きゅうり、ピーマン、赤玉ねぎ、にんにくを使います。
ピーマンは通常、パプリカのような赤いジャンボピーマンを使うのですが、今回はわざと緑のピーマンを使うレシピになっていました。
理由は書いてなかったのですが、赤よりもシャープな味になるからなのかも。

トマトはこのスープの味のベースになるので、完熟した高品質のものを使うのがいいのですが、御用達書では市販の一般的な味のトマトでおいしく作れるように改良したレシピになっているとのこと。
ちょうど我が家に頂き物の立派なトマトがあったのでこれを使うことにしました。


荒切りにした野菜をボウルに入れて塩と和えて、しばらく寝かせて水分を浮き出させます。

次に具材用の野菜をみじん切りにします。
材料はベース野菜をほぼ同じで、トマト、ピーマン、きゅうり、赤玉ねぎを細かく刻みます。

別のボウルにザルをセットして野菜を移し、少量の塩で和えて水気を皿で受けつつ、1時間ほど置いておきます。

この下準備が今回のレシピのポイントの一つ。
御用達書によれば、野菜は細胞壁があるために細胞内のうまみ成分を直接舌で感じにくいらしい。塩を振ることで、野菜のたんぱく質に働きかけて水分を分離させるため、細胞内の水溶性のうまみ成分も同時に野菜の外に染み出させることができるとのこと。それをスープに加えることで舌でうまみを感じやすくなり、風味が際立つらしい。
確かに塩をしておくと大量の水分が野菜からみるみる出てきました。

その間にパンを一口大に切っておきます。

ザルから受けた具材用の野菜の浸出液に角切りのパンを加えて数分間染み込ませます。
以前のガスパチョはパンは加えず、クルトンにして食べる直前に加えて食感を楽しむようになっていました。一般的には水でふやかしたパンをスープに加えてミキサーにかけてとろみをつけることの方が多いです。

今回は水ではなく、野菜のエキスをパンに染み込ませているので水っぽさがさらになくなりました。

ミキサーにパンとベース用の塩漬け野菜を水分ごと加え、しっかりと攪拌してピュレ状にします。

ミキサーを回しながら、オリーブ油を垂らして混ぜ込みます。ミキサーで少量ずつ加えながらしっかりと乳化させることで、滑らかなスープになるものの油っぽくはならないとのこと。

御用達書のレシピでは、さらにピュレをザルで漉すのですが、我が家のミキサーは強力パワーが売りのVita-Mixなので、この作業は不要。塩をしなくても細胞壁からばらばらにするぐらいのパワーがもともとあるくらいです。

ステンレスボウルに取り出して、シェリー酢と具材用の野菜を加えて混ぜ合わせます。塩、こしょうで味を調えるのですが、十分に味が濃く、何も加えなくてよかったです。

蓋をして冷蔵庫でじっくりと2時間以上寝かせます。一晩寝かせるのがベスト。翌日でもO.K.なくらいです。

晩御飯用なので、ちょっと早かったですが、1時間ほど冷蔵庫で寝かせて、早速食べてみることに。

確かに今まで作っていたものより、格段に濃厚。うまみはたっぷりでおいしい。
ガスパチョは赤いスープというイメージがありましたが、今回のものは緑色に近いので一見ガスパチョには見えないのも特徴かも。

野菜の水分だけなのでちょっと濃厚すぎるので、たっぷり食べたいので水で少し薄めました。少量飲むなら薄めなくてもいいですが。。。
スペインで食べたものに近い味ですね。野菜ジュースとも違う野菜のうまみが複雑に絡んだ味で、子供にはちょっと難しいかも。
10年前なら苦手っぽい味だったかもしれませんが、今はこういう大人味も好きになりました。
塩をもう少し控えめにすれば水で薄めなくてもいいかも。

今朝も一晩寝かせたものを試食。昨日よりギラギラした野菜感は減り、滑らかな味になっていましたが、濃厚な味には変わりなし。1日目よりもにんにくが利いている感じですね。
トマト味が突出する今までのガスパチョとはかなり違うものになりました。

今までのもおいしかったですが、このガスパチョもカンフル剤としてはかなりいいですね。
暑さで食欲がない時やさっぱりと栄養補給したい時にはよい料理です。
サプリメントを飲むより利きそうです。

この日の献立は、クリームチキンバーグ、ガスパチョ、カツオとグレープフルーツのサラダライスでした。

このアンダルシア風ガスパチョを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(下記のレシピは今回の試作から食べやすく作りやすいように、手順、量ともに改変しています。)
Cpicon アンダルシア風ガスパチョ。 by PCWP

あっさりしたアメリカ風ガスパチョのレシピはこちら。↓
Cpicon クランチー・ガスパチョ。 by PCWP



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ポーク・シュニッツェル。

2010-06-22 09:10:58 | 料理
海外で食べたレストラン料理の中で、おいしかったものの一つがウィーンで食べた"Wiener Schnitzel"。
ウィーンに着いたのが夜だったので、ビストロでとりあえずわかりやすそうな料理を頼んだのがこの料理。
見た目は大きなビフカツで、出てきたときはその大きさにびっくりしましたが、かりっとしていて、長時間の移動と海外の緊張感で疲れていた時のでホッとする料理でした。

あれ以来何度かこの料理に挑戦するものの、難しい料理ではないはずなのですが、なかなか納得のいくものが出来ませんでした。今回、御用達書で作り方のコツを発見し、試してみることに。

日本のビフカツと違うのは、まず"厚み"。"Wiener Schnitzel"は、3~5mm程度に肉をたたき伸ばします。日本のカツは厚みがある方が価値がでますが、シュニッツエルはサクサク感を楽しむ料理なので、肉は薄めがベスト。

衣はパン粉なのですが、粉のように細かいものを使うのが特徴。揚げた時に衣が肉から浮き上がってふんわりと膨れ、シワがよった見た目にならなければいけないようです。

今まではただ薄いカツレツとして作っていたのですが、そうではないようです。

<材料>(2枚分)
豚肩ロース         2枚
[ヒレ肉の場合   1/2本(200g)]
食パン(8枚切)      2枚
小麦粉          大さじ2
卵             1個
油(衣卵液用)      小さじ1

ケイパー         大さじ1
レモン汁         大さじ2

まずはパン粉作りから。
御用達書ではパン粉も食パンから手作りで作ることを推奨しています。市販のものより味も食感もよくなるようです。

パン粉は生パン粉ではなく、乾燥パン粉を作ります。
御用達書では手早く簡単にパンを乾燥させるために電子レンジを使っています。

サンドイッチ用の食パンの耳を切り落とし、2cm角に切って耐熱皿に入れます。

蓋をせず電子レンジで1分30秒ほど加熱します。
加熱しすぎると焦げてしまうので、パンが軽くカサカサになって多少色づけばO.K.です。
冷める間にもどんどん乾燥します。

カラカラになったパンをミキサーに移し、細かい粉になるまで砕きます。
普通のパン粉よりかなり細かいパン粉にするのがコツ。

粉状のパン粉を浅皿に移しておきます。

衣用の卵液は卵を解きほぐして少量の油を加えておきます。油を加えることにより、衣がカリッと揚がりやすく、衣が肉から離れやすいらしい。

次に肉の準備。
本来の"Wiener Schnitzel"は、仔牛(veal)を使います。とても柔らかく上品な味に仕上がるのですが、高価で手に入りにくい。
よって、安価な豚肉で代用するのですが、御用達書でも豚肉を使うとたいていは加熱で固くなってしまうのが難点としています。

その解消法をして豚ヒレ肉を使う方法を推奨しています。ヒレ肉ならば加熱しても柔らかさが保たれ、仔牛に似た風味にもなるとか。
今回は残念ながら豚ヒレ肉ではなく、手元にあったイベリコ豚の肩ロースを使って作りました。肩ロースは比較的脂身が多い部位なので、加熱しても柔らかさは保てそう。

肉の筋を包丁で切り込み、ラップに包んで麺棒で3mm厚程度にたたき延ばします。
塩コショウで下味を軽くつけます。
この時点で肉が倍ぐらいの大きさになるので、お得感一杯ですね。

後はフライ衣をつける要領で小麦粉、卵、パン粉を順次薄く付けていきます。パン粉は細かいので付けたら手で押さえてなじませます。

そのまま10分ほど寝かせてカツレツを乾燥させます。

その間に揚げ油を大きめの深鍋に入れて180度に予熱しておきます。
肉に被るくらいの油があればO.K.ですが、今回は揚げ焼きより多い目の油量は必要です。

寝かせたカツレツを一枚ずつ入れて、すぐに鍋を揺すりながら、油が肉に掛かるようにします。揚げている間はずっと鍋をゆすり続けます。

片面1分30秒ほど揚げてひっくり返し、両面にしっかりと焼き色が付くまで揺すり揚げます。

鍋を優しくゆすりながら揚げるのが今回の料理の最大のポイントで、衣に早く熱が通り、卵が急速に加熱されるため衣が膨らみやすくなるとのこと。

トンカツの揚げ方としては、衣が固まるまで触らないようにするのが基本ですが、鍋をゆすってもパン粉がはがれることはほとんどなく、カリッとうまく揚がりました。
肉が薄いために短時間で揚げることができるからこの方法が使えるのですが、ちょっとびっくりな方法ですね。

衣にでこぼことシワがより、よい揚げ色が付いたところで紙タオルにのせて、シュニッツェルの油を切ります。少し紙タオルで押さえて油をしっかり切るといいですね。

盛り皿に移し、ケイパーとレモン汁を振りかけて完成です。

肉は薄いのですが、柔らかくジューシーでした。衣も外側はカリッとしていますが、肉との間に隙間ができてふんわり感のある噛み応えがでました。

ケイパーとレモン汁でさっぱりと食べられるので肉の旨みが最後まで楽しめますね。
普通のトンカツより柔らかく、さっぱりしているのでおいしいです。ウィーンのものにかなり近くなり、納得のいく一品になりました。

ちょっとしたコツがいくつか重なることでかなり違うものができるんですね。
技術と知識は大事さを痛感する一皿でした。

この日の献立は、ポークシュニッツエル・レッドビーンライス添え、パパイヤの冷製スープ、夏野菜のローストサラダでした。



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ベジタブル・トルタ。(後編)

2010-06-20 15:12:47 | 料理
前回に引き続き、トルタの組み立てから。

野菜の脱水、荒熱とりをしている間に卵液を作ります。
ローストして荒熱をとったにんにくマッシュに卵を加えよく混ぜ合わせます。
御用達書ではフードプロセッサーで卵液を混ぜ合わせていますが、我が家は少量製作なので手混ぜにしました。

牛乳、ピザ用チーズ、レモン汁とタイムを加えて混ぜ合わせます。
御用達書では生クリームを使用し、チーズはアメリカ産アジアゴチーズを多量に加えていますが、生クリームは少量なので、牛乳で代用。チーズも量を減らしてピザ用のものを使いました。御用達書によれば、アジアゴ・チーズはイタリア産ではなく、アメリカ産の圧縮成形ものを使うほうがドライな風味でよいらしい。

下準備ができたところで、トルタの組み立てに入ります。
ケーキ丸型にオーブンペーパーを敷き込み、サンドイッチ用の薄切りパンの耳を切り落として、高さの幅に切り分けて側面と底に隙間なく並べます。
御用達書では、パン粉と粉チーズ、バターを混ぜたクラムを貼り付けていくのですが、使用している型はスプリングフォーム型で側面がはずせる型。
普通のケーキ型では側面に張り付けるのが難しいように思われ、底取れの型なので液が漏れる心配も。
そこでパンを粉にせず、そのまま貼り付けることにしました。

パンの器が出来たらナスを並べます。粉チーズを振りかけてズッキーニを並べます。
また粉チーズを振り掛けます。

これをもう一度繰り返します。

パプリカをのせ、卵液の半分量を流し込みます。

型を傾けて卵液を型全体に分散させます。

残りのナスとズッキーニを重ねて粉チーズを振りかけて、残りの卵液を流し込みます。

トマトを外側から少し重ねながら敷き詰めます。

上から手で軽く押して、全体をなじませて、パン粉を振りかけて組み立て完了。

180度のオーブンで30分間焼きました。

焼き上がりは温度計を刺してみて中央部が85度以上になっていればO.K.。
水分がしっかり抜けていないと本焼きの際に水分がにじみ出てきて、内部が固まらなくなります。
今回はレシピの下準備方法をかなり忠実に再現しましたので、うまく焼くことができました。

荒熱をとってから型とオーブンペーパーをはずし、切り分けます。
切り口は色とりどりの野菜が見えて、レシピの写真どおりに完成。

味の方も大量のチーズを使っていないので、ライトですが、卵っぽい味ではなく、にんにくの風味が利いて大人味。野菜に塩を振った以外は調味料を使っていないのですが、味を薄く感じることもなく、ライトな野菜の甘みとうまみを楽しめる一品でした。
ローストにんにくがデリ風に引き上げているんでしょうね。
少し家庭的とはちがう味になりました。
手間はありますが、家でうまく作れるとかなりうれしい一品です。おもてなしにはもってこいですね。

この日の献立は、ベジタブル・トルタ、キャベツと鶏のシチュー、オレンジとほうれん草のプンテ・ヌーデルンでした。
プンテ・ヌーデルンはドイツのショートパスタ。幅広の短いパスタでモチモチした食感でマカロニ的な使い方ができます。デパ地下でひっそりと売られていたのですが、サラダや付け合せなどにも使え、茹ですぎによるノビがないので便利です。

このトルタを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon ベジタブル・トルタ。 by PCWP



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ベジタブル・トルタ。(前編)

2010-06-19 18:30:51 | 料理
久しぶりにちょっと張り切って大作を作ってみました。

近所の御用達のお店では肉や魚が最近ちょっと高騰気味。
野菜の方は夏野菜が並び始めたおかげで在庫は豊富。
よって、野菜料理をメインデッシュにしてみることに。

トルタはイタリア料理用語で"ケーキ"のこと。
ケーキと言ってもスイーツを指すだけでなく、円盤状に焼いたものをケーキと言うことが多く、セイボリーな料理でもよく使われます。

今回はキッシュとタルトの中間のような野菜だけを具材にしたトルタを作ってみることに。
この料理はアメリカの"Whole Foods"のようなちょっと高級デリでは良く見かけるもので、色鮮やかで高さがあり、迫力のある見た目が特徴です。
味もあっさりしていておいしいのですが、野菜だけの割りに1カットでも結構値段が高く、なかなか手がでませんでした。

御用達書の"Vegetable Torta"のレシピ写真を見て、どうしても作ってみたくなりました。
この料理は手順が多く、かなり大作。
各手順は難しくはないのですが、手間がかかる一品です。
よってデリでウケるのかもしれませんね。

先ずは野菜の脱水から。
この料理のすべては水抜きにあります。使う野菜が水っぽいものが多いためかもしれませんが、下準備として各野菜からきっちり水分を抜かないと料理の見た目と味が損なわれます。

最初の野菜はナス。
ナスを薄切りにして、荒塩をふって15分ほどおいて水分を滲み出させます。

ペーパータオルで水分をふき取って、網の上に載せます。

油をナスの両面に塗って180度のオーブンで焼き色がついて柔らかくなるまで10分ほど焼きます。

次に赤パプリカ。
ナスをオーブンに入れて後、その脇にパプリカも油を軽く塗り、オーブンに入れます。
皮に焦げ目がつき、水泡が出来るまで10分程度ローストします。

荒熱をとって薄皮をむき、軸と種を取って平らに広げ、一口大に切ります。

オーブンでの空きスペースを利用してローストにんにくを作ります。
ローストにんにくは淡白なトルタにパンチの効いた風味を作り、味の重要な要素。野菜のつなぎにする卵液に混ぜて使います。

にんにくの白い皮をむき、小片にばらさずに上1/3部分を切り取ります。

アルミホイルに切り口を上にしてのせ、油を少量かけて、アルミホイルで包み込みます。

ナスとパプリカの入っているオーブンの空きスペースに入れて野菜の下準備が済むまでじっくりと30分以上ローストしておきます。

ローストしたにんにくはアルミホイルをとり、根元をもって皮の上から絞りだすと、スルッと柔らかな実が出てきます。

器に取り出して、潰しておき、荒熱をとります。

オーブンで野菜を焼いている間に、ローストしない野菜の準備をします。
ズッキーニは5mmほどの輪切りにして荒塩を振り、10分ほど置いて1次脱水します。
ズッキーニはきゅうりと同じくかなり水分多い野菜。
塩をまぶしておくだけでかなりの水分がにじみ出てきます。
しかし、ナスと同様にオーブン焼きすると実が崩れてしまうらしい。
よって電子レンジで加熱して二次脱水します。

皿に紙タオルを敷き、1次脱水したズッキーニの半量を並べ、さらに紙タオルをのせて残りのズッキーニを重ねます。さらに紙タオルで表面を覆い、お皿をのせて電子レンジで3分加熱。そのままの状態で荒熱をとり、皿と紙タオルを取り除きます。

最後にトマト。
トマトは水分の多い野菜ですが、二次脱水不要とのこと。本焼きするときは最上段に並べるためオーブン熱が直接当たるのでそれで加熱脱水ができるようです。
輪切りにして紙タオルの上に並べて塩を振って30分ほど置いておきます。

ペーパータオルで上から押えて、にじみ出てきた水分を軽くふき取ります。

野菜の下準備ができたので、次にトルタへと組み立てます。
この続きは後編へ。



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ダッチ・ベイビー。

2010-06-13 16:32:45 | 料理
本日の朝食は"ダッチ・ベイビー”。
こちらもアメリカの定番メニュー。
でもあまり日本では知られていない一品。
以前作ったジャーマンアップルパンケーキと同じようなオーブン焼きのパンケーキです。
どちらかというと配合はポップオーバーに近く、ヨークシャープディングの甘いバージョンですね。

さまざまなレシピが出ているのですが、あまりうまく出来ないレシピもあり、簡単そうで、ポイントをいくつか押えないとできない失敗しやすい料理です。
今回はうまく出来たので、レシピをアップすることに。
ウイリアム・ソノマの"Bob's Dutch Baby"からの改作。

作り方は簡単。
ボウルに小麦粉、卵、牛乳、塩を加え混ぜ合わせます。
小麦粉は今回も100%薄力粉使用。強力粉でもいいのですが、膨張剤系を加えないので膨らみやすいように薄力粉にしました。
材料を一度にすべて加えて混ぜるだけなので、ダマができますが、この状態で30分ほど置いておくので、大丈夫です。

食べる直前に焼きに入ります。
オーブンを200度に予熱しておきます。
その間に耐オーブン仕様のフライパンにバターを加え、バターが溶けてこげ色がつくまで加熱します。

熱したフライパンに生地を一気に注ぎ込んですぐにオーブンに入れて10分ほど焼きます。

ポイントはこの焼き方。
この料理は外側の淵部分が大きく膨らんでいることが必須なので生地を急激に加熱することが重要です。
よって、まずフライパンが十分に熱くなっていること。バターもオーブンもしかり。
生地は混ぜるだけなので、予熱でこの料理の成否の半分が決まります。

二つ目がオーブンでの焼き位置。熱源に近い部分に入れること。十分に予熱したオーブンのできるだけ中上段部分に入れ、蓋を開けず膨らむのを待ちます。
出来るだけ上段に入れたいところですが、あまり上すぎると、膨らんだ生地が熱源に接触してこげたり、熱源に引っ付いたりしてしまうので、膨らんでも天井には引っ付かないギリギリの高さで焼くことです。

膨らんで、表面に焦げ目がつき、かりっと固まってくるまでしっかりと焼き込みます。
焼きが足りないと、オーブン内では膨らんでいても、出した途端にしぼんでしまいます。

作り始めた当初はスフレのようにしぼむ料理かと思っていたのですが、きっちり焼いておくと、シューのように出して冷めてもほとんどしぼまないことがわかりました。

焼けたダッチベイビーにフルーツと生クリーム、蜂蜜などお好みのトッピングをして完成。
通常のパンケーキに比べ、小麦粉の使用量はかなり少ないのですが、見た目はボリューム満点。腹持ちは良くないかもしれませんが、軽食的に食べるにはいいですね。
何度か作ってやっとコツがちょっとわかってきました。


朝食用には腹持ちが良いように、オートミールをスープ代わりにつけました。
ハワイでは有名なダッチベイビー専門店があるとか。。。
今冬に行く予定なので、食べてみたいですね。

このダッチベイビーを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon ダッチ・ベイビー。 by PCWP



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コンフェッティ・コーンブレッド。

2010-06-12 21:23:16 | 料理
ここのところ、天気も安定し、一番日本で過ごしやすい気候になっているせいか、料理修行も順調。毎日1品、新規メニューに取り組むことが出来ています。
本日の試作メニューは朝食用に作った"コンフェッティ・コーンブレッド"。
"Epi"のレシピ"Confetti Cornbread-Crusted Shrinmp in Creole Filling"からの改作です。

いつもはコーンブレッドだけを単体で焼いていますが、今回の料理はキャセロール風でクレオール風のソースに海鮮具材をあわせたものにコーンブレッド生地を被せて、オーブンでやいたもの。
日本ではこういうキャセロール風な料理はあまり紹介されませんが、アメリカではこういうソースと具材をあわせたフィリングの上に主食系をかけてオーブンに入れて同時に焼いた料理はよく見かけます。日本の丼に近い感覚でしょうか。
主食とメインを一皿でオーブンで同時調理できるので、丼と同様手軽な料理なのかもしれません。

Epiでは海老をメイン食材として、アメリカ南部料理風味のクレオール・シーズニングで調味したソースを使っていますが、我が家では食材はホタテを使い、シーズニングをあるものだけで自家調合して作りました。

<材料>(二人分)
 ・クレオールフィリング   
   玉ねぎ         1/2個
   ピーマン        2個 
   トマト          1個
   トマトピュレ      大さじ2
   トマトケチャップ    大さじ1 
   水           120cc
   月桂樹の葉      1枚
   ホタテ(ボイル)     8個

    *クレオールシーズニング
     にんにく       1片
     パプリカ(粉)     小さじ1
     塩・こしょう      ひとつまみ
     カイエンヌペッパー ひとつまみ
     タイム         ひとつまみ

  ・トッピング
   バター         30g
   砂糖          小さじ1
   卵            1個
   コーンクリーム     大さじ4
   ピーマン        1個
   薄力粉         大さじ2
   コーンミール      大さじ2
   ベーキングパウダー 小さじ1.5
   塩            小さじ1/4



先ずはクレオールフィリングから。
フライパンに油を少々を加え、玉ねぎのみじん切り、ピーマンのみじん切りを加え、野菜が柔らかくなるまで軽くいためます。

次に自家調合クレオール風シーズニングを加えます。シーズニングとして、にんにく薄切り、パプリカ粉、塩、こしょう、カイエンヌペッパー、タイムを加えます。にんにくとパプリカは小さじに半分程度と少し多めに加え、その他の香辛料はすべて一つまみ程度。

さらに小麦粉を振りかけて全体を混ぜながら軽く炒め続けます。

角切りのトマトとトマトピュレ、トマトケチャップ、水、月桂樹の葉を加えて煮立たせます。

蓋をして弱火で5分ほど煮込み、一口大に切ったホタテを加えて2分ほどさらに加熱します。

月桂樹の葉を取り除いて、オーブン用焼き皿に流し込みます。

次にトッピングを作ります。
器に小麦粉、コーンミール、ベーキングパウダー、塩を加え混ぜ合わせておきます。
トッピングをさっくりと軽く仕上げたいので今回も小麦粉は100%薄力粉を使用しました。

ボウルに室温で柔らかくしたバターと少量の砂糖を加え、泡だて器でふんわりするまで泡立てます。

卵を加え混ぜ合わせ、角切りにしたピーマンとクリームコーン、先に混ぜ合わせた粉類とを加え、滑らかになるまで混ぜてとトッピング生地は完成。

フィリングの上にコーンブレッド生地を流し込み、ゴムベラでフィリングの表面に生地が均一な薄い層でかぶさるように延ばし広げます。

180度に予熱したオーブンに入れて20分間焼き、フィリングがふつふつと沸騰して、表面のコーンブレッドに焼き色がついて、ふっくらと膨れたら完成。

食べる際は、お皿にコーンブレッドとフィリングを同時にすくい上げて盛り付けます。

コーンブレッドにはコーンクリームも入っていて、コーンの風味がいつもより倍増。層としては薄いので、ふんわりというよりさっくりとした焼き上がりでした。

フィリングもコクのあるトマト味であっさりとしたコーンブレッドともよく合っていておいしい。
クレオール風というほど、香辛料は利いていませんでしたが、パプリカのスモーキーな風味だけは良く効いていたと思います。
クレオールシーズニングをどこかで見つけたら、もう一度作ってみて、クレオール風味なるものを確かめてみたいと思いますね。

前日までにフィリングを作っておけば、朝にトッピングを合わせて焼くだけで手軽に作れます。

この日はガスパチョのスープとサラダ、果物を付け合せましたが、この一品だけでも十分ボリュームある朝食にできますね。

コーンブレッドも色々な使い方があるんですね。勉強になりました。




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ゴールデン・オニオンパイ。

2010-06-09 09:07:34 | 料理
本日の朝食は、ゴールデン・オニオンパイ。
ドイツ料理の"Zwieblkuchen"という玉ねぎケーキから改良してできた料理。
今回はEpiからの出典。

フィリングに炒めた玉ねぎと卵、サワークリームを混ぜ合わせたリッチ仕様。生地はパイ生地ではなく、イースト発酵させたパン生地系。形はアメリカン仕様のフリーフォームパイというドイツ・アメリカンな料理です。
さらに我が家風に多少アレンジしながら作ることにしました。

まず、生地を作ります。
スタンドミキサーにドライイースト、牛乳、砂糖を加えて混ぜ合わせます。一応予備発酵のつもりのようですが、日本のドライイーストはほとんどが予備発酵不要のため、予備発酵時間をとらず、そのまま次の工程に。

イースト液にさらに小麦粉、卵、室温で柔らかくしたバターを加え、低速で混ぜていきます。
小麦粉は強力粉75%、薄力粉25%の配合。イースト発酵させるので、強力粉を多めにしました。パイの要素も含ませるために薄力粉も少し加えて軽さも出ればと思い、加えることに。
全ての材料が入って生地がまとまってきたら3分ほど捏ねます。普通のパン生地ほど捏ね時間んは取らなくてよいようです。

思ったよりまとまりが悪いと思っていたところ、最初の牛乳の量を間違えて倍量近く入れていることが発覚。仕事帰りで疲れていたのかも。
よって生地がかなり柔らかくなりましたが、とりあえずこのまま発酵させてみることに。

翌朝に焼きたてを食べたいので、一晩冷蔵発酵させることにしました。
フードプロセッサーからボウルに生地を取り出して軽く小麦粉を振りかけてから蓋をして冷蔵庫に入れておきました。

次にフィリングの準備。
玉ねぎを大量に薄切りにします。

鍋にアイスバイン脂、玉ねぎ、塩、コショウを加えて蓋をし、時々かき混ぜながらあめ色になるまでいためます。
Epiのレシピではベーコンとじっくり炒め合わせるのですが、今回はベーコンが手元になかったので、アイスバインの脂肪部分を加えて炒め合わせることにしました。
ベーコンと共にバターも加えて炒めるのですが、アイスバインの脂だけにして軽めにすることに。

新玉ねぎを使ったので水分が多く、なかなかあめ色にならず、もう少し時間をかけたほうがよかったのですが、だんなさんがここで帰宅。夕食準備に切り替えるため、やや薄めの焼き色になりましたが、ここで終了。器に取り出して翌朝まで冷ましておきます。

翌朝、冷蔵生地を取り出してみると2倍以上に膨らんでいて一安心。やはり生地は少し柔らかめで、成形が困難そう。

フリーフォームのパイ形にすればいいので、手粉を大量に使って麺棒で延ばすこともできますが、そのまま型にオーブンペーパーを敷きこんで生地を入れ、ゴムベラで延ばし広げることにしました。
Epiのレシピでは型はスプリングフォーム型を使っていて深めのケーキ型。パイなのにケーキ型を使うことを不思議に思っていましたが、厚みが出るからかもしれません。今回は成形が困難だったので、鉄製の浅皿を使うことに。

フィリングを仕上げます。
器にサワークリームと卵黄を混ぜ合わせ、昨夜炒めた玉ねぎに加え混ぜ合わせます。
Epiのレシピではサワークリームを大量に使うのですが、ヘビーすぎるので、こちらは半量に減らしました。それでも卵黄を混ぜるのでかなりリッチな仕上がりに。

生地中央部にフィリングを置き、大きめに広げた生地の端をゴムベラで折り返して淵部分だけフィリングにかぶせて、なんとかフリーフォーム系のパイ形にしました。

この状態で30分ほど室温で寝かせます。二次発酵というほど膨らみませんが、柔らかい生地が型に落ち着いた感じになりました。

180度に予熱したオーブンに入れて30分間焼きました。
生地はイースト発酵させているので、大きく膨れてボリューム満点。浅皿でつくっても問題はなかったですが、高さのある型の方が側面の立ち上がりがきれいにできそうですね。

焼きたてを切り分けて朝食にしました。
パイというよりやはりパン。"グラタンパン"というのがダンナさんの第一印象。フィリングが滑らかでトロっとしていて具材は玉ねぎだけなのですが、玉ねぎの濃厚な甘みが引き立ち、見た目は粗忽ながら非常においしかったです。お祭りのときに食べる料理というのもうなずけますね。

生地も水分が多かったため成形は困難でしたが、外側がカリッと、中がふんわりとしていてこれもまたおいしい。濃厚なフィリングの受け皿として食べごたえのあるクラストになっていて、水分過剰が功を奏したかも。
1カップの粉しか使っていないのですが、パンよりもかなりボリュームが出たように思います。

規定の水量のカリッとしたクラストのパイでも試してみたいですね。オードブルとしてや見た目の面からは規定のクラストの方がよさそうですから。。。
Epiのレシピでもおいしいものが結構ありそうです。

このオニオンパイを作ってみたい形はこちらを参考にしてください。↓
(下記のレシピは、今回の試作をもとに材料の量を作りやすく調整しました。)
Cpicon オニオン・イーストパイ by PCWP



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ケンタロウ・スコーン。

2010-06-08 13:13:07 | 料理
本日の朝食はスコーン。
このところテレビの料理番組はほとんど見ていないですが、現在唯一定番で見ているのが"ケンタロウの男子ごはん"。
文字通り男飯系の濃い料理ばかりの紹介なのですが、見ていると意外においしそうに見えるものが多く、紹介されたものを作ってみることが多いですね。

今回のスコーンも先週放送されたもの。スコーンのレシピは御用達書などで何度も作っているので珍しいものではないのですが、日本のレシピで作るのはかなり久しぶりでアメリカのレシピとの違いを見るために作ってみました。
スケールは規定の半量で。

フードプロセッサーに小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーを加え、5秒ほど混ぜ合わせます。
小麦粉はケンタロウレシピでは薄力粉のみの使用ですが、私はあえて強力粉を1/3ほど混ぜました。スコーンはサクサク感も大事ですが、食べ応えを出すためちょっと重めが合うと思うので。。。

冷たいバターの角切りを加え、さらに10秒混ぜて粉チーズ状になれば、ボウルに取り出します。

ボウルの中央部をくぼませて、溶き卵とヨーグルトを加えてフォークでざっくりと混ぜ合わせます。
ケンタロウレシピでは溶き卵と牛乳を加えるのですが、ベーキングパウダーの起爆剤として乳清部分のヨーグルトを水分として加えました。

まだ粉っぽい状態でラップに移し、手でラップの上からまとめます。
テレビでは素手でまとめていましたが、まだ生地はべたつく状態なので、ラップで包みながらまとめた方が簡単です。

塊になった生地をそのままラップにつつんで、冷蔵庫で30分ほど冷やします。

番組ではその間にクラムチャウダーを作っていました。
我が家ではアサリがなかったので、ミネストローネ風トマトスープを作ることに。

寝かせた生地はラップに挟んだまま麺棒で軽く延ばして1cm厚にし、手で四角に成形して三角に切りました。
番組で三角に切るところを見ると見た目はアメリカン仕様にしていますね。生地はイングリッシュ系なのですが。。。
これが日本のスコーンの面白いところです。

オーブンペーパーを敷いた天板の上にのせて、卵黄を塗って、200度のオーブンで15分焼きました。
普段は卵黄は塗らずに焼くのですが、レシピどおり塗ってみると焼き色が濃く、いつもとは違う見た目に。
ロールパンのように焼き色を卵黄で濃くつけるのは日本風ですね。
アメリカンの場合はバターか牛乳を上塗りするくらいでしょうか。

ぷっくり膨れてなかなかおいしそうな出来上がりでした。
トマトスープ、ヨーグルト、サラダを添えて豪華朝食となりました。

味の方もサックリしていて、適度な食べ応えがあり、甘みがちょうど良く、甘すぎないのが日本的。
アメリカのレシピではもっと甘いか、ナッツやドライフルーツなどを混ぜ込んで、プレーンな味を食べることは少ないですから。。。
バターもアメリカ仕様のものに比べて量が少なく、油っぽくなく、パサ付くこともないので、食べやすく、良いレシピだと思います。
日本のレシピはやはり日本人仕様で食べやすくできていますね。たまには日本のレシピのものも作るといいですね。



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イースト・ワッフル。

2010-06-07 08:57:51 | 料理
1年ぶりに新規道具購入。
ここのところ朝食修行に熱が入っているため、新しい道具を入れることにしました。しかも2個同時採用。
数ヶ月前からずっとあちこちで見て、購入するか悩んでいた代物ですが、ネットでちょうど15%引きセールをやっているのを見つけ、思い切ってこのたび購入することにしました。

一つはワッフルパン。ノルデックウェアー製。
電気器具系か直火系にするかずいぶん悩んだのですが、電気器具のワッフルメーカーは思ったより大きい。ワッフルパンも他社のものより4枚仕様で大きいのですが、焼き具合はやはり直火の方が火力が強いため、うまくできるとのこと。ワッフルも大きめのものが焼けるので、古典的なパンの方にしました。特にこのノルディックウェア社のものは御用達書でもトップランキングのご推奨もので、直火式にしてはちょっと高めですが、早々に買い換えるものではないのでこちらを選択しました。

もう一つは"デンマークパンケーキパン"。これもノルディックウェア製。
日本的にはたこ焼き天板。大阪に住んでいるからには必需品。
こちらは衝動的買い物なのですが、以前から欲しかったもの。こちらは思ったより汎用性があって、たこ焼きやミニパンケーキ、焼きおにぎりなどお弁当道具やサイドディッシュ作りに活躍してくれそうなので、こちらも値下げを機に思い切って購入しました。

まずはワッフルパンの試作から。
ワッフルは昔から大好きなお菓子なのですが、売り物はバターの量が多いので、香りだけで胃もたれを引き起こしそうな代物です。自家製にすればバターは減らせて、もっと軽くて甘さ控えめのものが大量に安く食べれるのではないかと以前から夢見ていました。
これだけは専用の焼き型がなければ独特のでこぼこの形にならないため、作ることができなかったのですが、他に使用用途があまり見つからなかったので購入をためらっていました。
でも色々調べているうちにこのワッフルパンは色々と使えることが判明。購入への原動力になったと言うわけです。

今回は初めてということで、イーストを使った標準的なベルギー風ワッフルを試作することに。御用達書の"Yeasted Waffles"のレシピを参考に作ってみました。

 <材料>(7枚分)
  
  牛乳      200cc
  バター     40g
  砂糖      大さじ1/2
  塩       小さじ1/4
  ドライイースト 小さじ3/4
  卵       1個
  生クリーム   100cc


まず鍋に牛乳とバターを加え中火で温めて、バターを溶かします。
バターの量は御用達書のレシピより控えめに加えました。
バターが溶けたら火から下ろして、荒熱を取っておきます。

ボウルに小麦粉、砂糖、ドライイースト、塩を加え、混ぜ合わせておきます。
今回は小麦粉は100%強力粉を使いました。イースト発酵させるので、もっちりとした食感を強く出したいので、薄力粉は加えませんでした。

そこへ荒熱を取った牛乳液を加えてなめらかになるまで混ぜておきます。

卵を軽く解きほぐして生地に加えて混ぜ合わせて生地は完成。イースト使用ですが、こねる必要がなく、混ぜるだけでいいので、非常に楽で簡単でした。
このまま蓋をして冷蔵庫で一晩寝かせました。
御用達書では12時間~24時間寝かせる必要があるとのこと。

翌日の早朝、冷蔵庫から生地を取り出し、軽く混ぜ合わせておきます。
イーストを加えているもののほとんど生地のボリュームは変わらず。水分は吸収されていて寝かせる前はシャバシャバした生地でしたが、もっちりとした粘りのある生地になっていました。

いよいよワッフルパンで焼き上げ。
ワッフルパンを中火にかけて予熱しておき、油を全面にスプレーしておきます。
でこぼこが大きいので油を塗るのは手間が掛かるので、スプレータイプがお勧めです。
このパンはテフロン加工のため、生地がリッチなワッフルを焼く場合、張り付く心配はほぼなし。焼き色をつけるために軽くスプレーするだけでO.K.です。

問題は1度にパンに入れる生地の量。中央部に生地をすくいいれて蓋をしてちょうど前面に広がる量を入れなければなりません。
多すぎるとはみ出てあふれてしまうし、少なすぎると規定の四角形にならない。
レシピでは推奨量は1カップでしたが、あふれるのを心配して3/4カップ程度で試してみました。

蓋をして片面2分ずつ焼き、その間もちょっとずつフライパンをスライドさせて火のあたりを均一化。電気式と違い、目を離せないのが難点ですね。

真剣勝負で両面焼いて、おそるおそるパンを開けてみると、きれいにワッフルが焼けていました。先ずは一安心。

パンへの張り付き形もなく取り出しもスムーズでした。形もほぼ四角になっていて、生地の量も推奨量の1カップ程度が妥当のようですね。

もう1バッチ焼いて、切り分けて計8枚のワッフルが完成。

スタンダードにシンプルな生クリームだけを添えて、朝食にしました。

ワッフル砂糖を加えていないので、市販のようなカリカリした食感ではなく、ふんわり柔らかいパンケーキタイプ。味は甘さ控えめで、油っぽくなく、ちょうど良い感じ。
初めて作ったにしては上出来です。

使用後もこびりつきなどないので、サッと水洗いして軽く洗剤で洗えばきれいになり、お手入れも簡単。
ワッフルが常食できるのは、非常に嬉しい限り。やはり新しい道具はいいですね。



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アップル・コブラ・バー。

2010-06-06 15:18:14 | 料理
現在、朝食修行中で、昨日作った新作の朝食用バーの製作報告。

バーはアメリカではクッキーなどと同じくらいメジャーな食べ物で、市販の種類も豊富。日本では軽食用として、"カロリーメイト"や"SoyJoy"、昔流行した"スニッカーズ”が有名どころですが、利用するのは学生やOLなどでもっぱら購入して食べるお菓子もどき的位置づけです。

アメリカでは、バーのレシピも豊富で、自家製でランチや軽食用として利用する人も多いのですね。日本と同じく健康補助食品的な意味合いもありますが、やはり市販品はお菓子や軽食的意味合いが強いと思います。自家製のポイントは手軽に作れてカロリー過剰ではなく、栄養豊富なものであること。

バーの特徴は、なんといっても手軽に食べれて栄養豊富なこと。クッキーベースの生地にトッピングをして焼いたものですが、トッピングによってセイボリーになったり、スイーツになったり。
今回は、朝食用パワーフードとして、ナッツとチーズ、ドライフルーツを加えたほんのり甘めの腹持ちのよいものを選びました。

今回のレシピは"Cook's Country"の”Apple Cobbler bar"を参考にしました。
"Cook's Country"は御用達書の姉妹書。御用達書と同じく、本を購入しなくてもネットでレシピを見ることができます。基本は有料サイトですが、毎週数点のピックアップレシピだけは無料で見ることはできます。この料理はアメリカ人の好きなコブラをバー仕立てにしてあるようで、先日購入したドライリンゴを活用できそうなので作ってみることにしました。


先ずトッピングから作り始めます。
フードプロセッサーにパンをちぎりいれて、ペカンナッツ、三温糖、パルメザンチーズ、薄力粉、角切りの冷たいバター、シナモンパウダーを加え、切り混ぜます。
本来のレシピのブラウンシュガーを三温糖に、チェダーチーズをパルメザンにチーズで代用。小麦粉もさくさくした食感にするために薄力粉100%で作ってみました。
ペカンナッツは先日タダ券でゲットしたチョココーティングしたペカンナッツを使い、砂糖を少し減らして活用。

砂粒程度までパンとバターが切り混ざれば、オーブンペーパーを敷いた天板の上に広げます。

170度のオーブンに入れて、キツネ色にコンガリと焼き色がつくまで、10分程度焼き、天板からラックに移して、冷ましておきます。冷めるとシート状に固まってきます。使うときは崩して使うので、シート状になっていない部分があったり崩れていてもそのままで大丈夫です。

次にクッキー生地を作ります。
本来はボウル内で手混ぜで作るのですが、コブラトッピングを作るためにフープロをつかったのでその後のボウルを洗わずに使って作ることにしました。

フードプロセッサーにお菓子用の混ぜ羽をセットして、クリームチーズと砂糖を加え、ふんわりと滑らかになるまで混ぜ合わせます。
本来はバターで作るのですが、今回は使い残りのクリームチーズを消費してしまうため、バターの変わりに代用。クリームチーズはタルト生地の材料として使う場合もあるので、バターの代用として使えるのではないかと試してみました。

クリームチーズと砂糖がしっかり混ざったところに卵と少量の常温で柔らかくなったバターを加えさらに混ぜ合わせます。オリジナルのレシピではアップルバターを加えているのですが、手に入らないため普通のバターで代用。

ボウルに薄力粉とベーキングパウダーを加え、混ぜ合わせておきます。

フープロの生地にベーキングパウダー入り小麦粉を加えて、軽くまとまるまで混ぜ合わせます。かなり固い生地になるので、フープロの回転が止まるまで混ざればO.K.。

角型のセルクルにアルミホイルとオーブンペーパー敷きこんで、生地を広げます。

角までゴムベラで生地を均一に広げてバナナの薄切りをのせ、ドライアップルを隙間に埋め込みます。
本来はドライアップルだけですが、ドライアップルを半量にしてバナナを追加してボリュームをだしました。

冷ましたトッピングを手で崩しながら果物の上に散らして載せます。トッピングの量が多いので、"散らす"いうより"敷き詰める"といった感じになりました。

再度170度のオーブンに入れて15分ほど焼きます。
表面のトッピングが一度加熱済みなので、焦げないように注意が必要です。

焼きたてはまだ土台のクッキー生地が柔らかいのでラックに型ごと移して完全に冷ましてから四角に切り分けます。日本人的にはバーのイメージとしては細長いのですが、今回は写真のイメージにあわせて四角に切りました。実はアメリカンなバーは細長いとは限りませんので。さすがに丸型は見たことないですが。。。

見た目はブロンディー的なのですが、トッピングがカリカリとしてクッキー生地のふんわり感とベストマッチ。
バターで作るより、クリームチーズで作ったためか、冷めても柔らかい土台になりました。かりっとしたのもおいしいと思いますが、トッピングがさくさくしているので、柔らかい土台でも食べ応えが出て、このバージョンでも良かったです。

トッピングが土台に張り付いていないので、ぼろぼろと崩れやすいのが難点なので、外で食べたり、持ち運びには不向きですね。その分、砂糖は控えめなので手がべたついたりしなくて済みますが。。。。

トッピングを別焼きにしたり多少手間はかかりますが、朝食用にも十分使えました。
フィリングの果物を変えるとまた違ったタイプのものが出来ると思うので、目的や在庫材料によって色々なコブラバーが作れそうですね。

このコブラ・バーを作ってみたい方はこちらを参考にして下さい。↓
Cpicon フルーツコブラ・バー。 by PCWP



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