スペイン料理の中では、最もよく作る料理が"ガスパチョ"。
トマトベースの冷製スープで、野菜とパンだけで作るさっぱりとした夏向きのスープです。
御用達書の作り方を覚えて以来、ずっとこのレシピに近いスープを作っていたのですが、最新号にまた別のガスパチョが紹介されていたので、試してみることにしました。
以前のガスパチョは、"液体サルサ"のような、どちらかというと水っぽいさらさらしたスープに野菜の角切りをたっぷり混ぜ込んだアメリカ版だったのですが、今回のスープは本場アンダルシア風を踏襲してクリーミーで濃いスープです。
作り方もちょっと違うので、早速試してみることに。
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まずスープベースの野菜を荒く刻みます。
トマト、きゅうり、ピーマン、赤玉ねぎ、にんにくを使います。
ピーマンは通常、パプリカのような赤いジャンボピーマンを使うのですが、今回はわざと緑のピーマンを使うレシピになっていました。
理由は書いてなかったのですが、赤よりもシャープな味になるからなのかも。
トマトはこのスープの味のベースになるので、完熟した高品質のものを使うのがいいのですが、御用達書では市販の一般的な味のトマトでおいしく作れるように改良したレシピになっているとのこと。
ちょうど我が家に頂き物の立派なトマトがあったのでこれを使うことにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0c/73/20b9a60ad29b4696cf775061cf1a22f3_s.jpg)
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荒切りにした野菜をボウルに入れて塩と和えて、しばらく寝かせて水分を浮き出させます。
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次に具材用の野菜をみじん切りにします。
材料はベース野菜をほぼ同じで、トマト、ピーマン、きゅうり、赤玉ねぎを細かく刻みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/22/1a/3bb60f104f5c613a35b0dd496c8182b1_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/6c/499c25c9945ec8035751661ee1f2a058_s.jpg)
別のボウルにザルをセットして野菜を移し、少量の塩で和えて水気を皿で受けつつ、1時間ほど置いておきます。
この下準備が今回のレシピのポイントの一つ。
御用達書によれば、野菜は細胞壁があるために細胞内のうまみ成分を直接舌で感じにくいらしい。塩を振ることで、野菜のたんぱく質に働きかけて水分を分離させるため、細胞内の水溶性のうまみ成分も同時に野菜の外に染み出させることができるとのこと。それをスープに加えることで舌でうまみを感じやすくなり、風味が際立つらしい。
確かに塩をしておくと大量の水分が野菜からみるみる出てきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4d/f5/46dc5ddaf3d1ddf8b3510e6f90041079_s.jpg)
その間にパンを一口大に切っておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/46/5e/dffbefab2931f9c403facd366ff98742_s.jpg)
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ザルから受けた具材用の野菜の浸出液に角切りのパンを加えて数分間染み込ませます。
以前のガスパチョはパンは加えず、クルトンにして食べる直前に加えて食感を楽しむようになっていました。一般的には水でふやかしたパンをスープに加えてミキサーにかけてとろみをつけることの方が多いです。
今回は水ではなく、野菜のエキスをパンに染み込ませているので水っぽさがさらになくなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/17/23/410d8824d3f49b747cc01f82438cb8cc_s.jpg)
ミキサーにパンとベース用の塩漬け野菜を水分ごと加え、しっかりと攪拌してピュレ状にします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/44/b3/b89580b35c72dce5d3b953c9701ec9f8_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3e/0d/17bb76ba0432239296881bb0b03f0689_s.jpg)
ミキサーを回しながら、オリーブ油を垂らして混ぜ込みます。ミキサーで少量ずつ加えながらしっかりと乳化させることで、滑らかなスープになるものの油っぽくはならないとのこと。
御用達書のレシピでは、さらにピュレをザルで漉すのですが、我が家のミキサーは強力パワーが売りのVita-Mixなので、この作業は不要。塩をしなくても細胞壁からばらばらにするぐらいのパワーがもともとあるくらいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/74/eb/1ef9f86762c3ad961c82e4a1238b02c2_s.jpg)
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ステンレスボウルに取り出して、シェリー酢と具材用の野菜を加えて混ぜ合わせます。塩、こしょうで味を調えるのですが、十分に味が濃く、何も加えなくてよかったです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1d/32/5b9b150ebc1f315c464c580f416f84ed_s.jpg)
蓋をして冷蔵庫でじっくりと2時間以上寝かせます。一晩寝かせるのがベスト。翌日でもO.K.なくらいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/17/39/2021f77974bd3439852a439b3ad39f86_s.jpg)
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晩御飯用なので、ちょっと早かったですが、1時間ほど冷蔵庫で寝かせて、早速食べてみることに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/58/75/576338bc783cbbb66bb9d010a48a3d97_s.jpg)
確かに今まで作っていたものより、格段に濃厚。うまみはたっぷりでおいしい。
ガスパチョは赤いスープというイメージがありましたが、今回のものは緑色に近いので一見ガスパチョには見えないのも特徴かも。
野菜の水分だけなのでちょっと濃厚すぎるので、たっぷり食べたいので水で少し薄めました。少量飲むなら薄めなくてもいいですが。。。
スペインで食べたものに近い味ですね。野菜ジュースとも違う野菜のうまみが複雑に絡んだ味で、子供にはちょっと難しいかも。
10年前なら苦手っぽい味だったかもしれませんが、今はこういう大人味も好きになりました。
塩をもう少し控えめにすれば水で薄めなくてもいいかも。
今朝も一晩寝かせたものを試食。昨日よりギラギラした野菜感は減り、滑らかな味になっていましたが、濃厚な味には変わりなし。1日目よりもにんにくが利いている感じですね。
トマト味が突出する今までのガスパチョとはかなり違うものになりました。
今までのもおいしかったですが、このガスパチョもカンフル剤としてはかなりいいですね。
暑さで食欲がない時やさっぱりと栄養補給したい時にはよい料理です。
サプリメントを飲むより利きそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1b/af/b1708c068500ef1b761d322f33f35300_s.jpg)
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この日の献立は、クリームチキンバーグ、ガスパチョ、カツオとグレープフルーツのサラダライスでした。
このアンダルシア風ガスパチョを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(下記のレシピは今回の試作から食べやすく作りやすいように、手順、量ともに改変しています。)
アンダルシア風ガスパチョ。 by PCWP
あっさりしたアメリカ風ガスパチョのレシピはこちら。↓
クランチー・ガスパチョ。 by PCWP
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トマトベースの冷製スープで、野菜とパンだけで作るさっぱりとした夏向きのスープです。
御用達書の作り方を覚えて以来、ずっとこのレシピに近いスープを作っていたのですが、最新号にまた別のガスパチョが紹介されていたので、試してみることにしました。
以前のガスパチョは、"液体サルサ"のような、どちらかというと水っぽいさらさらしたスープに野菜の角切りをたっぷり混ぜ込んだアメリカ版だったのですが、今回のスープは本場アンダルシア風を踏襲してクリーミーで濃いスープです。
作り方もちょっと違うので、早速試してみることに。
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まずスープベースの野菜を荒く刻みます。
トマト、きゅうり、ピーマン、赤玉ねぎ、にんにくを使います。
ピーマンは通常、パプリカのような赤いジャンボピーマンを使うのですが、今回はわざと緑のピーマンを使うレシピになっていました。
理由は書いてなかったのですが、赤よりもシャープな味になるからなのかも。
トマトはこのスープの味のベースになるので、完熟した高品質のものを使うのがいいのですが、御用達書では市販の一般的な味のトマトでおいしく作れるように改良したレシピになっているとのこと。
ちょうど我が家に頂き物の立派なトマトがあったのでこれを使うことにしました。
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荒切りにした野菜をボウルに入れて塩と和えて、しばらく寝かせて水分を浮き出させます。
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次に具材用の野菜をみじん切りにします。
材料はベース野菜をほぼ同じで、トマト、ピーマン、きゅうり、赤玉ねぎを細かく刻みます。
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別のボウルにザルをセットして野菜を移し、少量の塩で和えて水気を皿で受けつつ、1時間ほど置いておきます。
この下準備が今回のレシピのポイントの一つ。
御用達書によれば、野菜は細胞壁があるために細胞内のうまみ成分を直接舌で感じにくいらしい。塩を振ることで、野菜のたんぱく質に働きかけて水分を分離させるため、細胞内の水溶性のうまみ成分も同時に野菜の外に染み出させることができるとのこと。それをスープに加えることで舌でうまみを感じやすくなり、風味が際立つらしい。
確かに塩をしておくと大量の水分が野菜からみるみる出てきました。
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その間にパンを一口大に切っておきます。
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ザルから受けた具材用の野菜の浸出液に角切りのパンを加えて数分間染み込ませます。
以前のガスパチョはパンは加えず、クルトンにして食べる直前に加えて食感を楽しむようになっていました。一般的には水でふやかしたパンをスープに加えてミキサーにかけてとろみをつけることの方が多いです。
今回は水ではなく、野菜のエキスをパンに染み込ませているので水っぽさがさらになくなりました。
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ミキサーにパンとベース用の塩漬け野菜を水分ごと加え、しっかりと攪拌してピュレ状にします。
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ミキサーを回しながら、オリーブ油を垂らして混ぜ込みます。ミキサーで少量ずつ加えながらしっかりと乳化させることで、滑らかなスープになるものの油っぽくはならないとのこと。
御用達書のレシピでは、さらにピュレをザルで漉すのですが、我が家のミキサーは強力パワーが売りのVita-Mixなので、この作業は不要。塩をしなくても細胞壁からばらばらにするぐらいのパワーがもともとあるくらいです。
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ステンレスボウルに取り出して、シェリー酢と具材用の野菜を加えて混ぜ合わせます。塩、こしょうで味を調えるのですが、十分に味が濃く、何も加えなくてよかったです。
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蓋をして冷蔵庫でじっくりと2時間以上寝かせます。一晩寝かせるのがベスト。翌日でもO.K.なくらいです。
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晩御飯用なので、ちょっと早かったですが、1時間ほど冷蔵庫で寝かせて、早速食べてみることに。
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確かに今まで作っていたものより、格段に濃厚。うまみはたっぷりでおいしい。
ガスパチョは赤いスープというイメージがありましたが、今回のものは緑色に近いので一見ガスパチョには見えないのも特徴かも。
野菜の水分だけなのでちょっと濃厚すぎるので、たっぷり食べたいので水で少し薄めました。少量飲むなら薄めなくてもいいですが。。。
スペインで食べたものに近い味ですね。野菜ジュースとも違う野菜のうまみが複雑に絡んだ味で、子供にはちょっと難しいかも。
10年前なら苦手っぽい味だったかもしれませんが、今はこういう大人味も好きになりました。
塩をもう少し控えめにすれば水で薄めなくてもいいかも。
今朝も一晩寝かせたものを試食。昨日よりギラギラした野菜感は減り、滑らかな味になっていましたが、濃厚な味には変わりなし。1日目よりもにんにくが利いている感じですね。
トマト味が突出する今までのガスパチョとはかなり違うものになりました。
今までのもおいしかったですが、このガスパチョもカンフル剤としてはかなりいいですね。
暑さで食欲がない時やさっぱりと栄養補給したい時にはよい料理です。
サプリメントを飲むより利きそうです。
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この日の献立は、クリームチキンバーグ、ガスパチョ、カツオとグレープフルーツのサラダライスでした。
このアンダルシア風ガスパチョを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(下記のレシピは今回の試作から食べやすく作りやすいように、手順、量ともに改変しています。)
![Cpicon](http://img3.cookpad.com/image/link/cpicon.gif)
あっさりしたアメリカ風ガスパチョのレシピはこちら。↓
![Cpicon](http://img3.cookpad.com/image/link/cpicon.gif)
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