かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

医療用と言っても、確かに十分ヒトを殺すだけの放射線は発するものですよね。

2013-12-06 21:59:02 | Weblog
 12月になったのにブログのデザインを秋仕様から変えるのを忘れておりました。というわけで、今日から冬仕様です。確か去年もこれと同じ柄を利用していたと思いますが、冬のテンプレートは寒そうな絵が多く、このような暖かそうなデザインがこれしか無いのです。冬だからといってブログまで寒そうなのは願い下げですから、せめて見栄えだけでも暖かくしておきたいものです。

 さて、メキシコで医療用放射線源コバルト60を輸送中のトラックが二人組の男に強奪され、その後トラックとコバルト60が放置されているのを発見されましたが、厳重に密封してあったコバルト60の封が解かれており、窃盗犯二人組が致死レベルに被曝している可能性が高い、というニュースを読みました。
 どんな入れ物でどんなトラックで輸送していたのかは分かりませんが、コバルト60と判っていてそれを狙ったというより、何か高価そうなものを運んでるっぽいからとにかくかっさらい、それらしくしっかり封をしてあった入れ物の中身を確かめてみたらお金でも宝石でもなかったのでそのまま捨てて逃げた、ということなのでしょうか。入れ物にはあの放射線源共通のマークがきっと入っていたと思うのですが、それに気付かなかったのか、そもそもそのマークが何なのか知らなかったのか、はたまたブラフとでも思ったのか、とにかく無造作に禁断の封を開けてしまった事実だけは確定していますし、多分分厚い鉛の防護資材とかも使ってないでしょうから、確実に被曝してしまったことでしょう。盗みを働くこと自体許しがたい悪事ではありますが、短時間に大量の放射線に曝された犯人達を思うと、多少なりと同情の念も湧いてこようというものです。まだ生々しいあの東海村での事故の記憶からしても、悲惨というより無いむごたらしい最後を遂げることになるのはほぼ確実で、東海村の時も、設備も能力も整った我が国の専門医療チームにも手の施しようがなかったことを考えると、いくら悪党でもあんな生き地獄を味わわねばならないというのは、天罰というには過酷だと思うのです。せめて少しは苦しみの時間が少なくてすむよう、祈ってあげたくなります。
 さて、もし日本で同じような盗難事件が起きたとしたら、メキシコ同様不幸な犯人が生まれる可能性はあるのでしょうか? さすがにこと放射能については蛇蝎の如く嫌う国民の集う国ですから、放射線源マークの付いた入れ物を無造作に開け放つ愚は犯さないと思いたいですが、感情的に忌み嫌うより、そもそも放射線とはなんであって、どうして身体に良くないのか、それでも利用する場合の価値は何か、というような話をもっと積極的に学ぶ機会を、小さいうちから増やしていくべきなんじゃないか、と思ったりもします。わかりやすく、簡単なレベルから繰り返し教われば、もう少しよくわからないことからくる不安も和らぐというものではないでしょうか。

コメント
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