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いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

日医大補助金不正 2

2004年11月12日 02時24分25秒 | 社会全般
続きです。研究費の補助金システムは使う側からは、非常に硬直化した使いにくい制度であるようです。以前から大学の研究費補助金では流用が問題になっていますが、もう少し柔軟に使える制度をつくるべきだ、との声もあるようです。かつて流用を指摘された著名な研究者たちは少なくありませんでした。


今回は使途不明金が約3千万円もあるので、これが主として個人で使ったのか大学の講座運営に使ってしまったのかが問題になるでしょう。個人の使用が明らかならば、公金横領ですね。刑事責任は問われないまでも、懲戒免職と使途不明金の全額返還となるでしょうから、個人ではかなり大変なことになってしまいますね。次の仕事も見つからないでしょう。

よく「善良な管理者」とかって法律的に使われたりしますが、この教授が「悪意(個人の私欲)の管理者」だったのかは、詳しい調査結果を待つしかないでしょう。

研究費補助金に関しては、全員が「悪意の管理者」とは思えない背景があるのです。前の記事にも書きましたが、資金を集めることは大変で同時に研究機関の組織運営も結構お金がかかりますから。

でも、このような不正が色々な大学のあちこちの部門で行われていたら、合計すると何十億円とかになりかねません。きちんとしたチェックシステムを設置するべきです。会計検査院は滅多にやってきませんから!ざんね~ん!

そもそも大学教授はこういう会計とか財務管理がみんな上手とは限らないし、どちらかと言うと学究肌の人達は苦手なんではないでしょうか。企業からの寄付金問題もそうですが、適正な会計処理をして、個人流用とは一線を画すシステムを確立し、その管理者と監査を学内に常設すべきでしょう。

日医大補助金不正 1

2004年11月12日 01時27分10秒 | 社会全般
日本医科大学 老人病研究所の江見教授が補助金の不正流用などをしていたことが発覚した、と報じられている。

毎日新聞や読売新聞などによると、
2003年度までの5年間に文部科学省から交付された補助金約6億円のうち、使いきれなかった約3千万円を取引業者の口座に「預け金」としてプールしていた他、約3千万円は使途不明金だった。
また、実態のない業務を健康診断請負業者に委託したことにして研究補助員の給与に流用していた。同大は学内に調査委員会を設置し、文部科学省に今月中に報告書を提出し処分を検討する。
とのことである。




またしても補助金不正ですが、もう驚きがありませんね。毎度のことだからです。ですが、一応ちょっと考察してみましょう。

まず、額が小さいですね。数千万円程度ですから、今まで私が述べてきたような何十億円に比べると、微々たるものです。でも、額は関係ないと言えば、その通りです。一円でも泥棒は泥棒ですね。それと同じです。まさに倫理の問題です。

補助金の不正があれば返還しなければなりません。当然ですね。今回の不正には、他の官庁などの裏金や補助金事業の不正とは多少趣が違うかもしれません。


特に弁護するつもりはありませんが、大学の研究機関は殆どが慢性的な研究費不足に悩まされているようです。殊に様々な実験等の必要な理科系の機関は、特殊な試薬、実験動物や器具等が必要ですから、お金が沢山かかります。

有名な教授や政治力の強い教授(学会内で有力な教授とか国の諮問委員会等のナントカ委員とかになれるような教授でしょうか)は、企業などから資金を集められるでしょうが、そうでもない人達は少ない予算内でしか研究費を捻出できないのです。

国の研究費補助金に応募して、認められれば補助金がおりることになっていて、余ったら必ず返還しなければなりません。それに、自分の所属する研究機関内であっても、他の研究に使ってはいけないことになっています。例えばAというテーマとBというテーマの研究を平行して行っていても、補助金がAに降りていたら、Bの研究に使う薬品とかは認められません。

具体的に言うと、「肺がんの増殖を抑制するタンパク質A」という研究と「肺がんの増殖を抑制する抗がん剤B」という研究をしていても、前者にしか使えないということです。似たような感じなんですが、研究費の補助金事業というのはこういうシステムのようです。

「レジェンド」の新伝説

2004年11月11日 22時00分16秒 | 俺のそれ
今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーはホンダの「レジェンド」と決定したそうです。そういえば、いつからか2つに別れたんだよね、カー・オブ・ザ・イヤー。もう一つは・・・・
RJCカー・オブ・ザ・イヤーだそうな。

対立勢力が二つに割れて、それぞれ賞を発表するから、何だか混乱するね。
1つに戻れないものなのかな?

受賞した車やメーカーは広告に「~~賞受賞」とか入れるから、余計にどれがどの賞だったか覚えてないかもね。

ちなみに去年は・・・マツダのRX-8で、もう一つは・・・やっぱ忘れてるわ。何でしたっけ?


ホンダは高級車セダンではここ暫くヒットが出ていない。というより、明らかな大苦戦。

アコードクラスより上級車種はホンダ関連企業の重役くらいしか買わないんでないの?っていうくらい少ないような気がする。正確な販売台数とか調べてないからわからんが、街中であんまり見かけないな。ミニバンの高級車種の成功がウソのようです。

インスパイアは出てすぐと、次のモデルチェンジくらいまでは良かったが、それ以降は先進技術を投入したり、排気量アップしたりといろいろやったがダメっぽい。国内では稀にしか見かけない。米国では売れてるのかな?

レジェンドはホンダの旗艦車種として登場した時はインパクトあったね。ホンダに高級車作れるのか?って思ってたけれど、新マーケットを開拓したんではないかな?特に積雪多い地域ではFF強いからね。昔高級車種は全部FRって決まってたからねえ。次のモデルチェンジもまずまずであったと思うけれど、クーペ投入して、ソアラに対抗していこうと(そんな気はなかったのかもしれないけれど)高級路線で頑張りすぎたのかもね。その後はまるで売れてなくて、見かけなくなっちゃったような・・・。その後のモデルチェンジはどんなんだか、全く思い浮かばない。

これらのグレード高めのセダンで成功と敗北を味わったホンダが、威信をかけて高級セダン市場に戻ってきた。日本市場全体でもセダンは落ち込みが大きく、ミニバンや軽自動車にマーケットを食われているという。

そんな中、満を持して登場したのが今回のレジェンドだ。日産フーガやトヨタのMARK X に対抗するモデルとして投入され、滑り出しは好調と伝えられている。今回の受賞で注目度もアップするし、気になるユーザーも増えるだろう。きっと数日中には、新聞に全面広告が打たれるんじゃないかな。

 「日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞  私たちの車作りが評価されました」
くらい謳ってくるかもね。いいんですよ、それくらいしても。

今回のレジェンドは好みが別れるかもしれないけれど、長きにわたり眠っていたホンダファンや旧レジェンドユーザーがカムバックしてくれる期待が持てそうですよ、ホンダさん。


全然関係ないけど、中国だかで海賊版「カブ」もどきが売られてて、メーカー名が「HONGDA」だったんです。確かに「Hong」はホンだもんね。笑えるけど、訴訟になったはずです。コピー海賊帝国は凄いね、本当に。なんでもコピーなんだね。

教育庁の「奉仕活動」

2004年11月11日 19時53分50秒 | 教育問題
読売新聞の一面に次の記事が出ていました。見出しに「おっ」と目を奪われました。

「奉仕活動」必修科目に

一歩前進だな、って思いました。賛否両論あるとは思いますが、東京都は全国の教育現場に改革意識を投げかけているように思います。以前私が書いた記事に似ていて、自分の意見が採用されたような気分です。

参考までに読んで頂ければ幸いです(全て10月の記事です、URLうまく入れられずごめんなさい)。

 ニート
 若者の訓練1
 若者の訓練2


読売新聞の記事を以下に引用します。

東京都教育庁は、都立高校の授業で「奉仕活動」を必修科目にする方針を固めた。近年、進学も仕事も職業訓練もしない「ニート」と呼ばれる若者が増えていることから、社会から必要とされる活動体験を通じて、生徒に前向きな進路選択を促すのが狙い。2007年度には約2百校の全都立高校を対象とする予定で、まず来年度に20校で試験的に導入する。同庁によると、都道府県単位で奉仕活動を必修化するのは全国で初めて。

「奉仕活動」の授業時間は、卒業に必要な一単位分にあたる年間35時間を予定している。活動内容としては、老人施設や障害者施設などでの介助、手伝いのほか、森林の維持管理、地域のお祭りの運営などを想定しているが、具体的な内容と時間の割り振りは各校の判断に任せる。
 活動の中身は通常のボランティア活動と同様だが、同庁では「自分の意思で行うわけではないので、ボランティアという表現は使わない」と説明している。

以下省略


このような取り組みを東京都教育庁が考えてくれたことに感謝です。これが全国的に広がり、地域社会との関わりが持てる若者がもっともっと増えてくれることを期待します。

地方に行けば「こんなことは普通にやってきたことだよ、当たり前」と言われそうですが、都市部には、特に大都市部にはお互いの関係が希薄になった地域社会と子供達が取り残されてしまっていると思うのです。

教育とかって大袈裟に言うわけではなくて、そこに住んでいる人達のお互いの顔が見えるような活動を、その地域特性を生かした形で行っていければ子供達も大人達も一緒に変わって行けるような気がするのです。



「日の丸」でちょっと焦ったかもしれないけど、東京都教育庁、よくやった!これからも注目していますよ。

続・海警行動発令!

2004年11月11日 14時20分49秒 | 外交問題
海上警戒行動の発令によって、海上自衛隊は国籍不明原潜を追跡しました。

領海侵犯は明らかにあったようです。

スクリュー音などから中国の漢級原潜と見てほぼ間違いない、との報道もありました。



原子力潜水艦は推力等のエネルギーを得るのに原子力機関を搭載していますから、機関を動かすのに酸素は必要ありません。浮上する必要性がまるでないのです。長期間深海で作戦行動できますし、その方が発見される可能性が小さくなるはずです。監視衛星からも探知されにくいのです。日本の保有する潜水艦はディーゼルエンジンとバッテリーの組み合わせの通常型で、海中ではバッテリーでスクリューを動かします。バッテリーが切れると浮上しディーゼルエンジン動かして、充電しなけりゃ潜れません。酸素が必要なディーゼルだからです。

水中性能ではイルカとドン亀の違いくらいになってしまいます。攻撃型原潜は水中での作戦行動が命ですから、すごい水中運動性能を持っていなくては意味がないのです。通常型は比較的浅い海域で、入り組んだ地形とかでないとあんまり価値がありません。原潜との性能に違いがありすぎて、大海原ではあっさり負けてしまうでしょう。唯一の方法は待ち伏せくらいでしょうか。

中国原潜が浅い深度を保ち航行していたのかは、何かのメッセージと受け止めるしかないでしょう。他の潜水艦の事故とかなら、引き上げ船とか必要でしょうし、もっと多くの艦船があの近辺に投入されるでしょう。単独行動の原潜にそんな任務があるとは考えられませんね。

台湾への軍事行動とも見る可能性はないわけではありませんが、過去の例では、台湾への政治的圧力をかけるとか、米軍との合同演習時期などに中国海軍の活動が活発になるので、今回は関係なさそうでしょうね。


今問題になっている東シナ海ガス田開発では、中国側の強硬姿勢が変わっておらず、日本は及び腰で遅れをとっています。これを何とかしなければならないでしょう。中国側の意図は軍事力誇示の面と、ガス田へのかなり強力な牽制をしてきたと見てよいのではないでしょうか。首脳会談や六カ国協議をちらつかせながら、日本の出方を窺うための一つの戦術かもしれません。


サッカーでもあると思うのですが、試合中にキーパーが飛び出してくる限界ゾーンの見極め。

どのくらいのパスなら、飛び出してくるのかを見極めたい時に、何本かのフリーキックやコーナーキックなどでおびき出す。数本の反応で、ここなら飛び出せないって所に決めのパスを出す。すると、するとキーパーは少し躊躇するが飛び出さず守ろうとするけど、キーパーいなけりゃ競り勝てるチャンスは増えて得点の可能性は高くなるでしょう。


そんな感じで、相手の反応を見るため、「ここまで踏み込んでも怒らない」「ここまで言及しても反論しない」などの心理戦を仕掛けてきている可能性すら感じます。そうでもなけりゃ、原潜を浮上させてわざわざ自衛隊に追尾させたりはしないでしょう。
自衛隊の探知能力を測った意味も多少あるでしょうが、潜行深度が浅けりゃ発見できるしね。


日本の海上自衛隊を少し見直したのは、スクリュー音のデータがあったことです。あくまで推測ですが、1)米軍にデータをもらった、2)海上自衛隊独自のソナー施設が東シナ海等に設置してある、かのどちらかでしょう。漢級のデータを他の経路から入手は出来ないでしょう。ひょっとして、比較的浅めの海峡とかにパッシブソナーとか隠してあるのかな?スクリュー音データは重要ですから、米軍の解析データと合わせてみて一致したんでしょうね。



まあ、海上自衛隊はよくやったと言うべきです。以前に記事(カテゴリー:俺のそれ)にも書きましたが、『沈黙の艦隊』を読むと潜水艦に少し詳しくなれるし、潜水艦戦の重要ポイントもちょっとは判った気になれますよ。

海警行動発令!

2004年11月10日 23時40分08秒 | 外交問題
国籍不明潜水艦が日本の領海内を航行しているのが確認された。
海上自衛隊に「海上における警備行動」が発令され、追跡及び監視を続行した。
領海内から出たとのことだが、現在も追尾活動を行っているとの報道。

潜水艦は中国ではないかとの情報(産経新聞)があるそうです。


どうやら中国の攻撃型原潜であるらしいのですが、原潜なのに何故浅い深度で航行していたのか?
軍事的示威行動なのでしょうか?
日本の海上自衛隊の探知能力に探りを入れたのか?
それとも、海上ガス田開発の牽制?

さまざまな憶測が出来ますね。タイミングとしては、対中外交を考えることと、防衛計画に影響してくることが考えられます。中国批判がある日本政府与党へのメッセージなのでしょうか?不明なことだらけですね。


参院調査報告によると、中国へのODA推進は必要性は見当たらないとの結論となったようです(読売新聞)。確かに中国の経済成長率は8~9%と高い水準で、今更日本が開発援助をする必要性はあまりありませんね。既に自らの成長で国内経済や開発は十分できるでしょう。富裕な資産階級がどんどん増えているとも言われてますしね。対米輸出でも貿易黒字額は日本より多くなっていますし、原潜配備ができるほどの軍事力(要するに軍事費)を持っているわけですから、ODAは止めるべきですね。民間レベルの経済活動で十分中国の成長に寄与しているはずですし。


今後気をつけることは、アメリカが現在より更に中国政策に柔軟姿勢をとり、アジア戦略の中心が中国にシフトしてゆく可能性があることです。このままの経済成長が続けば、中国は市場規模でも経済活動の総額でもあらゆる面で日本を凌駕します。原油消費量も二酸化炭素排出量も。しかも、中国は安全保障理事会の常任理事国ですから、国連内の地位も日本とは違います。


以前の記事にも書きましたが、BRIC諸国は今後の世界経済や外交面で重要な役割となってくる可能性が高いですから、当面中国外交は日本の戦略が必要です。中国側は、日本に対して決して妥協的外交はありません。比較的強硬姿勢と言ってもいいでしょう。戦争責任問題や、靖国問題、尖閣諸島問題など事あるごとに厳しい態度を崩しません。日本人留学生の事件で暴動発生にまで到った時もそうです。北朝鮮問題でも日本に協力的な態度を明確に示さず、外交カードとして使いそうな感じさえ受けます。特に重要なのは日本領海近辺のガス田開発問題でしょう。基本的には「主張して譲らない」という態度が鮮明で、これは民族的特徴なのでしょうか。

日本は強硬姿勢を見せることなく経済協力は推進してゆく必要がありますし、いらぬ刺激は避けておきながら、ガス田問題や今回の領海侵犯(まだ未確認ですが)のような事態では、国家としての厳しい姿勢も見せる必要があるでしょう。こういった所は外交が専門の外務省でうまくやってもらいたいと思いますが。

アメリカ頼みで、そちらばかり向いていると近所を見る目が曇ってしまうのではマズイですね。最近は韓国との感情的わだかまりは昔に比べ減少しましたから、そうした所をうまく利用して、協調して対中戦略を考える必要があるかもしれません。歴史的に見てもそうですね。

アメリカ、中国と難しい外交問題に違いありません。
外務省の腕の見せ所ではないですか?私利私欲に走っている場合ではありませんよ。


会計検査院の仕事2

2004年11月10日 11時13分15秒 | おかしいぞ
今日の新聞紙上では検査院の行った決算検査報告が賑わってます。
不適正な支出として認められたのは約430億円で、記録では1980年の約510億円に次ぐ史上2番目に多い金額だそうです。


警察の不正経理問題では、警察と会計検査院の両方に非があると思います。
会計検査院法で規定されているように、犯罪行為があると認められるなら、所属の長や監督官庁は会計検査院に報告が義務付けられている(会計検査院法第27条)し、検査を受ける側(警察)は正しい報告や検査資料を提出(同26条)しなければならないはずです。

警察庁はこれをどう思っているのでしょうか?明らかな検査妨害としか思えない行為を警察庁は認めるのか。都道府県警察の本部長は、偽造領収書や虚偽の支出報告書を作成することは犯罪行為ではないと認定しているのか。

会計検査院は検査過程で、犯罪行為が行われていると認めたら検察庁に通告しなければならない(同33条)のに、通告しないのは何故なのでしょう?うやむや作戦でしょうか?警察庁への配慮?

検察庁は会計検査院の通告がなければ犯罪捜査ができないのか?東京地検特捜部は何をやっているんだ!

会計検査院の仕事

2004年11月10日 10時08分03秒 | おかしいぞ
国家公務員共済組合連合会は会計検査院の継続指定団体になっています。これには都道府県47の他17団体が入っています。会計検査院が検査の必要がある時と認めた時は、検査するという仕組みになっていて、選択的検査対象ということです。

「国家公務員共済の謎4」でも書きましたが、会計検査院は同団体の利益を看過していたとしか思えません。いわゆる形骸化した検査といえるかもしれません。


報道では会計検査院の平成15年度の検査報告が出てました。これは別な記事で触れることにしますが、会計検査院の職務について調べてみました。

会計検査院の存在は日本国憲法に規定されています。

第90条 
国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。
会計検査院の組織及び権限は、法律でこれを定める。

とあります。非常に重要な機関であることがわかります。行政府で憲法に規定される機関は多くはありません。特別な存在であるということです。

この憲法第90条に基づいて、「会計検査院法」が制定されています。
第1条
会計検査院は、内閣に対し独立の地位を有する。

第20条
会計検査院は、日本国憲法第90条の規定により国の収入支出の決算の検査を行う外、法律に定める会計の検査を行う。
2 会計検査院は、常時会計検査を行い、会計経理を監督し、その適正を期し、且つ、是正を図る。
3 会計検査院は、正確性、合規性、経済性、効率性及び有効性の観点その他会計検査上必要な観点から検査を行うものとする。

このように、会計検査院は特別な地位とその職務が規定されているのです。
更に、次の規定があります。

第26条 
会計検査院は、検査上の必要により検査を受けるものに帳簿、書類その他の資料若しくは報告の提出を求め、又は関係者に質問し若しくは出頭を求めることができる。

第27条 
会計検査院の検査を受ける会計経理に関し左の事実があるときは、本属長官又は監督官庁その他これに準ずる責任のある者は、直ちに、その旨を会計検査院に報告しなければならない。
(1) 会計に関係のある犯罪が発覚したとき
(2) 現金、有価証券その他の財産の亡失を発見したとき

第33条 
会計検査院は、検査の結果国の会計事務を処理する職員に職務上の犯罪があると認めたときは、その事件を検察庁に通告しなければならない。

第34条 
会計検査院は、検査の進行に伴い、会計経理に関し法令に違反し又は不当であると認める事項がある場合には、直ちに、本属長官又は関係者に対し当該会計経理について意見を表示し又は適宜の処置を要求し及びその後の経理について是正改善の処置をさせることができる。


まず、第26条では帳簿類等の資料または報告の提出と、職員に対する質問ができることが規定されています。
UFJ銀行の検査妨害事件と同様です。銀行法の規定とほぼ同じであり、26条に違反して虚偽報告や検査資料の隠匿・提出忌避は、本来できないはずです。

次の27条では、会計上に犯罪行為があったり、国の財産をなくしたりした時は、所属の長が会計検査院に報告を義務付けているのです。つまり、裏金作りとかで領収書偽造等の犯罪行為があったなら、その監督責任者は会計検査院に報告しなければならないのです。

33条では会計検査院の検査で職員の職務上の犯罪が判明したら、検察庁に通告が義務付けられています。
34条では法令違反や不当事項があれば、直ちに、意見表示・適宜処置の要求・是正改善処置をとらせることができる、と規定されています。

よって、継続指定団体である国家公務員共済組合連合会の場合には、会計検査院が検査した結果、同団体に「相当の収益」が認められかつ補助金事業に支障を来たさないと判断すれば、是正改善要求をしなければならないはずです。果たして、このような要求がなされてきたのでしょうか?

国家公務員共済の謎4

2004年11月10日 00時41分23秒 | おかしいぞ
以前から取り上げているテーマです。これを調べたのには理由があって、公務員は一般に「年金が多い」と信じられているので、実際どうなんだろうと思ったからです。それと、年金等の社会保障財源の計算をする時、現在のところ国は実質どのくらい支出しているのか調べるためです。

財務省にメールで確かめることにしました。財務省HPにアクセスして、10月26日に財務省宛のメールをしてみました。

要旨は、国家公務員共済組合連合会が平成15年度に一般会計から交付された「国家公務員共済組合連合会医療施設費等補助金」の使用目的、使用状況の適否等について、もう一点は同団体が計上する事業主負担金、公経済負担金、追加費用の3つがそれぞれどのような正確の支出なのか、ということでした。これらについては、以前の記事で触れていますので、そちらを参照して下さい。

答えは返って来ませんでした。そこで、会計検査院に電子政府の意見送信欄から同じ内容の質問を10月29日に送りました。すると、財務省より11月2日にやっと返事が返ってきました。

回答の要旨は次の通り。

補助金は「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律」に基づいて財務大臣の定めた交付要綱に従って使用されており適正である。
事業主負担金は厚生年金等と同様の事業主負担であること、公経済負担金も厚生年金などと同じく国庫から支払われる負担金であること、追加費用は昭和34年に公務員の恩給制度から共済年金制度に切り替えられた際、切り替え以後に退職する者に支給する共済年金のうち昭和34年以前の恩給期間に対応する部分(追加費用)については従前同様国庫負担とすること、となっている。

以上のような内容でした。

謎1と2でも述べましたが、事業主負担金と公経済負担金は理解できます。厚生年金とほぼ同様の仕組みになっていますから。しかし、追加費用が5千億円以上入っているのは解せません。

財務省の回答では、恩給制度が切り替わって昭和34年以前の恩給期間に相当する部分についての給付金という意味のお金ということです。でも、よく考えてみてください。昭和34年は今から45年も前です。それ以前に恩給期間を有して退職した人で現在受給資格のある人達はそれほど多くいるでしょうか?

昭和34年時点で25歳だった人(高卒なら恩給期間が7年、大卒なら3年)が60歳(1994年)で退職すると現在70歳で、受給しているいるのはほぼこれよりも高齢の本人かまたは遺族(配偶者)です。その人達が上乗せ部分だけで5千億円以上受給していることになります。受給者が仮に50万人いるとしても年間一人百万円です。ちょっと考えられませんね。間違ってるのではないかと疑います。



疑問点がまだありました。「国家公務員共済組合連合会医療施設費等補助金交付要綱」は(かなり長くてすみません、正式名称なので一応書きました)財務大臣が定めているとの回答でしたが、総務省の法令検索には出てきませんでした。これは法令に該当するのか、単なる通知とかなのか不明です。
それは大きな問題ではないのですが、この交付要綱は「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律」に基づいて作られているということです。ここで、この法律の重要な条文を書いてみます。

第7条(省略)
2 各省各庁の長は、補助事業等の完了により当該補助事業者等に相当の収益が生ずると認められる場合においては、当該補助金等の交付の目的に反しない場合に限り、その交付した補助金等の全部又は一部に相当する金額を国に納付すべき旨の条件を附すことができる。
3 以下、省略

要するに補助金を交付した相手が儲けがあって利益が出たら、国に補助金の一部でもいいから返して下さい、という条件を付けられるという意味です。財務省の回答からすると、補助金は財務省が管掌しているようですから、財務大臣がそのような条件を付けることができる、ということになります。

そりゃ、そうですね、当たり前です。だって事業遂行に必要で、お金が足りないかもしれないから補助金を交付するんであって、補助金もらった事業によって相当の利益があったら返さなければダメでしょ?利益が大きいなら補助金なくても事業に支障はないってことだもん。補助する意味なしですよね。

前の記事に書いたように、国家公務員共済組合連合会は、病院経営等の医療経理で60億円以上の利益計上、長期経理では190億円もの利益計上がありますから、補助金(77億円くらい)の一部は返還すべきですよね。ほとんど利益になっちゃってるからね。

財務大臣は漫然とバカ官僚や役人が作った予算要求通りに補助金を交付し続け、法律で決まっていることなのに無視している。それか、知ってても国民が気づかなければいいと思って、わざと利益が出ても返還させず、国家公務員共済に利益供与を続けていたかでしょう。結局自分達が潤うことになりますから。

会計検査院も指摘することなく、内輪だから見過ごしていたか、知らない振りをしていたか(自分達の利益になりますから)、それとも全く知らなかったかです。

これらの事を確認するために11月3日に財務省宛にメール、4日に電子政府の財務省宛送信欄で聞いてみましたが、現在のところ全く返事がありません。
前回は会計検査院にメールしたら財務省から答え返ってきたので、また同じようにやってみようかな、って思ってます。

政府機関の対応は、匿名での一般個人からの質問には答えてくれる気があまりないのか、とても忙しいのかですかね。

もし回答が来ましたら、また記事にてお知らせしたいと思います。

田臥、ベンチはずれる

2004年11月10日 00時01分09秒 | 経済関連
喜んでいたのも束の間、あっという間に故障者リスト入りとなってしまったようです。
なんでじゃー!



やっぱり、ベンチから押し出されてしまいました。故障じゃなくても故障者リストってなんか変だけど、しかたがありません。代わりに、ボーだかっていう選手が入っちまう。ボーちゃんじゃないんだから!

しかも、アウトローって言うんだって。ならず者じゃないか!

ならず者に負けちまうなんて、ガックリ。

次の出場機会は5試合後だそうで、その時にも出られるかわからんにゃ。
誰か怪我するとかしかないのかな。ちょっとブラックだけど、
「怪我しろー!怪我しろー!」と怨念攻撃してしまいそう。

初めてのチャレンジですから、試練はつきもの。諦めるな、田臥!応援するぞ!

ソフトバンクが遂に参戦!

2004年11月09日 14時43分15秒 | 経済関連
時事通信によると、ホークスがソフトバンクに売却される見通しとなったことを報じた。噂通りに孫軍団のものとなるわけですね。楽天に続いて、IT企業の進出が始まりました。

「プロ野球の壁」にも書いたけど、一気に変える所は変えていった方が日本プロ野球界のためになるでしょう。旧態依然のままでは衰退していくのは明らかです。売却されるのは寂しいでしょうが、近鉄みたいに消滅するわけではありませんし、一からチーム作るよりは遥かに楽でしょう。楽天に一歩リードってところでしょうか。

パ・リーグが大きく変わって、国民の注目を集めるようになって、選手や球団が頑張ればきっとファンは戻ってきてくれるでしょう。

誰がどこのチームに行ったか、来期は覚えきれんな。きっと。

「楽天の先発は~~」って誰?って感じになるだろうし。監督もどこの誰?って。笑える気もするけど、まあ初めはいいんじゃない?

大リーグ挑戦しに行く事になる人も誰だったか忘れるかも。井口?あとは?うーん、どうなんでしょうね。

まあ、新体制でやれるだけ頑張ってみてほしい。孫子じゃなく「孫の兵法」で孫社長がどこまでやれるか見ものです。新たなビジネスモデルが登場してくるかもしれませんよー。今度は楽天も孤独ではなくなるでしょうから、言い出しやすくなるし。

個人的にはパ・リーグは日ハム応援してます。他が弱くなれば、ダルビッシュ獲って優勝ねらえるぞ!

「いい歯の日」

2004年11月09日 01時52分06秒 | 俺のそれ
11月8日は「いい歯の日」でした。みなさんは普段歯のことを気にしたりしてますか?

たくさん歯が残っていると、歳をとってから表彰されるかもしれませんね。現在は「8020運動」というのがあって、80歳で20本歯を残しましょう、ということだそうです。



私は既に数本抜いてます。えーと、親知らずは下が元々なくて上に2本だけでしたが、学生時代に抜いた方がよいと言われ、両方抜きました。親知らず以外(親知らずはあってもなくてもよいらしい)では普通28本あるそうですが、私はそれよりも少ないのです。

中学生の時、上の歯が一本内側にすごくずれて生えてきまして、生えはじめた時にとても痛かったので抜きました。その頃は、何だかよくわからなかったけれど、学校の近くにあった歯医者さんに行き(確か爺さん先生だったな)、その日に抜かれました。マイナス1。

大学生の時、左下の奥歯が詰めていたのがとれて、そのままにしていたら(金がなかった)ボロボロになってしまい、抜くことになってしまいました。

その時は、マジで痛かった。凄くつらかった。腕力の強そうなやや小太りの先生で、ものすごい力でグリグリやられ、でも全然抜けない。

アゴがはずれるのではないかと思うくらい、すごい力がかかるんだけど抜けない。唇が強烈に圧迫されて器具と上あごの骨にはさまって、猛烈に痛い。先生は「本当に痛い?」って聞くんだけど、「痛い」って答えたら、麻酔追加してまたグリグリ。下の歯抜くのに、上あごと唇が器具で痛いんだから、下の歯に麻酔追加したって痛いのは同じ。説明しようと思っても、止めてくれないししゃべれない。拷問のような時間が続いた。

あまりに抜けなくて、先生が一旦手を離した時、唇をはさんでて痛いことを告げると「なんだ、そうでしょ、下の歯痛いわけないんだから」みたいなことを言われ、ムッとした。言わせなかったのはおまえじゃ!

苦闘の時間が過ぎてゆき、どのくらいだろうか、30~40分はやっていたと思う。今まで経験した中で最も痛くて辛い時間だった。きっと拷問って、こういうことが延々と続けられるんだろうな、っと思うとゾッとした。

こうして、私の歯はマイナス2となった。つまり、残りは26本。果たして80歳まで20本残せるか不安だ。最後に歯医者に行ったのはいつだったか、もうかなり前だ。ヤバイかもしれない。


ちょっとは気にかけて、お手入れするしかないな。今度歯医者に行ってみよう。拷問はやだけど。

お休みになっちゃった

2004年11月09日 00時27分41秒 | 俺のそれ
今まで、毎日何か書いてきましたが、初めてお休みの日になってしまいました。ちょっとした訳があったんですが、公表できるような内容ではないので、内緒にします。



できるだけ毎日書こうと思っていたんですが、8日は書けなかった。PCの前に行くことが出来ない場所に行っていたので。。。

携帯からも投稿できるらしいのですが、どうするか知らんかったし、携帯メール苦手で、あんまり書けない。今時の人達がすごく速く携帯メール入力できるのって、素直にすごいなって感心しますね。

アクセス数はそんなに多い訳ではないので、少しくらい休んでも迷惑はかけてないと思いますが、自分としては残念に思ってます。これで「皆勤賞」はなくなったー。ざんね~ん!!

これからも頑張りますので、立ち寄って下さいね。


経済学は難しい 1

2004年11月07日 23時03分53秒 | 経済関連
非常に勉強になるブログを見つけました。経済学や数学系に詳しい記事があって、読んでみると「なるほど」と思いますが、専門に勉強したことがある人でないと、難しいと思うところも沢山あります。



徒然なる数学な日々

というnigt_in_tunisiaさんが書いているブログです。


日本の国家財政に関する記事、コメントがとても興味深い。私は今まで単純に日本の累積赤字額についての危惧があった。勿論プライマリーバランスについてもですが。しかし、経済学的見地からすると、それほど心配はないとのことで、ちょっとホッとする部分もできました。

それでも疑い深い私は本当にそうなのか?という懸念があります。本当に経済学的に正しければいいのですが、たとえ正しくても実体経済との一致はどうなのかという不安もあります。


以下に疑問点を書いてみます。

不足財源を常に新たな国債発行で補い続け、新規発行は常に同じ利率で行われるとします。国債は全て国内の個人または企業などで引き受けると仮定します(海外に債権が移転しないようにします、このことは後で触れます)。現在はプライマリーバランスは赤字ですから、赤字幅は年々増大していきます。この状態を何年か何十年か続けてゆきます。その時点では収入は国債発行額に比べ無視できるほど十分小さくなっており、支出のほとんどが借入の返済に充てられているでしょう。

1 この時のGDPはどのくらいになっているのでしょう?借金の額が大きくなってもGDP総額が大きくなるのでしょうか?国内で国債を引き受けられるには、それを「買う」ことができるお金が必要です。そのお金は国内に存在するのか?という疑問です。

2 国債も債券の一種でしょうから、おのずと需給や価格変動があると思います。温厚で信じやすい日本人が国債に対してさほどの信用リスクを感じないとして(パニックのような暴落はないと仮定して)、過大な供給が続いていくとその債券の理論価格はどのくらいになるのでしょうか?利率を一定とすると債券価格が非常に小さくなってしまうか、価格をある程度維持したら利率が考えられないほど高利になったりするのではないのか?という疑問です。

3 もし日本銀行が政府にお金を贈与してしまったらどうなるのでしょうか?日銀が無償で国債を引き受ける、でもよいのですが。国債のデフォルトを避けると考えて、毎年一部ずつでも無償で買い入れたら、どうなってしまうのでしょう?このことが持つ経済学的意味もよくわからないのですが。もし、さほど影響がないのなら、こっそり買い入れていけばいつかは財政赤字をなくせるような気がするんですが、ダメでしょうか?

これに解答があるといいのですが。経済系の方々のご意見はどうなんでしょうか?どうぞご教示下さいませんか?

田臥、ピンチ!?

2004年11月07日 18時27分08秒 | 経済関連
田臥選手の活躍を期待してましたし、実際出場したのをとても喜んでいたのです。
なのに、2戦目は出場なし、3戦目は僅か3分足らず。2アシスト2リバウンドだったそうですが、初戦に比べると不完全燃焼気味。しかも悪いニュースが飛び込んで来ました。




サンズはもう1人選手を獲得するようだ、ってことと、それによって、ベンチ入りメンバーから1人外れることになる。その可能性が高いのが、田臥選手というわけだ。そんな~。

時事通信によると、「関係者は『新しい選手を獲得した場合、外れるのは6、70%の確率で田臥だと思う』と話した。」とのこと。
どういうこと?
でも、まだ決まったわけではないし。新しく獲得できるかも不明だし。少しでもチャンスがあるなら、どんな実績でもいいから残せるように頑張ってほしいな。
応援してます!