現実って、やはり笑える。いや、不謹慎と言われてしまうのだけれども。けれど、悲惨な事件なんかじゃないから、まだマシさ。
金融危機の世界は今:失業者割引するバーも登場 世界のこぼれ話 Reuters
特に気に入った部分を見ていこう(引用部は『』で示す)。
『◎英国南部の町プールで、金融危機に見舞われた人々が1ポンドショップを廃業に追いやった。1ポンドショップと通りを挟んで場所に開店した99ペンスショップに買い物客が押し寄せたからだ。』
これって、日本で言うと、「100円ショップ」の向かいに「ショップ99」ができたようなものか。
疑問に思ったのは、1ポンドショップの人はどうして99ペンスで売らなかったのだろう?売上の1%を放棄することになってしまうだろうけど、利益率が下がったとて潰れるよりはマシなような気がするが。廃業するくらいなら、何か対策を講じるべきだったのでは?
『◎米国内販売台数が12月に急激に落ち込んだ現代自動車は、潜在的な顧客向けの新たな販促を導入。購入から1年以内に職を失った場合、車の返却を可能としている。』
ヒュンダイ、強烈。「後で返す」って、買ったことになるんかいな(笑)。
とりあえず、目先の売却代金だけが目当てということか。それくらい販売店の資金繰りが悪化している、ということなんだろうね、きっと。
『◎資金繰りに苦しむ人々のキャンセルが相次いだを受け、英海運会社大手P&Oはクルーズ船「ベンチュラ」の空席を埋めるため、出航直前の割引を行った。ロンドンのタイムズ紙によると、直前に乗船を決めた人々の中にはクルーズの作法に通じてない人もおり、「上流階級と庶民」的な問題も表面化している。どちらが良いシャンパンを飲んでいるかをめぐって英国人2家族がけんかとなり、子どもたちは客室係に食べ物を投げつけた。』
抱腹絶倒なのよ、これが。コメディ映画とかではなくて、本当に起こったんですよね?まさに絵に描いたようなシーン。「作法に通じてない人」って、やや控え目な表現になっているが、日本の流行りっぽい表現で言うと「モンスター・パッセンジャー」みたいなものですかね。うーむむ、これは経済学の勉強の題材としても興味深いかも。
作法に通じている上流階級の人たちを「ツウ」と呼び、通じていない庶民を「モンスター」と呼ぶとしよう。
情報の非対称があるので、船の予約係は乗客の質を事前に正確に見分けることができない。けれども、高額マーケットであると参加費用の価格(=障壁)が高いので「モンスター」はこの障壁によって自動的に排除され、乗客構成は殆どが「ツウ」になるため問題が発生しにくくなる。価格を下げて低額マーケットにしてしまうと、参加費用が少なく済むので「ツウ」と「モンスター」が混在する可能性が高くなり、乗客に問題が発生しやすくなるということだ。この状態が続くと、「ツウ」は不満が高まっていくので段々「ツウ」が参加を敬遠するようになり、遂には大部分が「モンスター」によって占められていくようになる。逆選択みたいなもんさ。そうだな、そうなんだよ。価格の高かった「ツウ」は、作法に通じてない低価格の「モンスター」たちに駆逐されていってしまう、ということさ。勉強になるな~。マジで。
教訓:高級路線を一度でも下げてしまうと、二度と元には戻れない(ウソ)
『◎米国の住宅危機の犠牲となり、「ホワイトハウス」が売りに出されている。アトランタにある「ホワイトハウス」は、ワシントンのペンシルバニア通り1600番にある本物のホワイトハウスの縮小版。1533平方メートの広さがあるこの「ホワイトハウス」は、厳しい状況に陥っている所有者が988万ドルで買い手を探している。』
これはそのまんま。ミニチュア版がある、ということだけで笑えるけど、経済危機の影響を受けて売り出されているというのは、まさに象徴的。
さらばアトランタのホワイトハウス。
金融危機の世界は今:失業者割引するバーも登場 世界のこぼれ話 Reuters
特に気に入った部分を見ていこう(引用部は『』で示す)。
『◎英国南部の町プールで、金融危機に見舞われた人々が1ポンドショップを廃業に追いやった。1ポンドショップと通りを挟んで場所に開店した99ペンスショップに買い物客が押し寄せたからだ。』
これって、日本で言うと、「100円ショップ」の向かいに「ショップ99」ができたようなものか。
疑問に思ったのは、1ポンドショップの人はどうして99ペンスで売らなかったのだろう?売上の1%を放棄することになってしまうだろうけど、利益率が下がったとて潰れるよりはマシなような気がするが。廃業するくらいなら、何か対策を講じるべきだったのでは?
『◎米国内販売台数が12月に急激に落ち込んだ現代自動車は、潜在的な顧客向けの新たな販促を導入。購入から1年以内に職を失った場合、車の返却を可能としている。』
ヒュンダイ、強烈。「後で返す」って、買ったことになるんかいな(笑)。
とりあえず、目先の売却代金だけが目当てということか。それくらい販売店の資金繰りが悪化している、ということなんだろうね、きっと。
『◎資金繰りに苦しむ人々のキャンセルが相次いだを受け、英海運会社大手P&Oはクルーズ船「ベンチュラ」の空席を埋めるため、出航直前の割引を行った。ロンドンのタイムズ紙によると、直前に乗船を決めた人々の中にはクルーズの作法に通じてない人もおり、「上流階級と庶民」的な問題も表面化している。どちらが良いシャンパンを飲んでいるかをめぐって英国人2家族がけんかとなり、子どもたちは客室係に食べ物を投げつけた。』
抱腹絶倒なのよ、これが。コメディ映画とかではなくて、本当に起こったんですよね?まさに絵に描いたようなシーン。「作法に通じてない人」って、やや控え目な表現になっているが、日本の流行りっぽい表現で言うと「モンスター・パッセンジャー」みたいなものですかね。うーむむ、これは経済学の勉強の題材としても興味深いかも。
作法に通じている上流階級の人たちを「ツウ」と呼び、通じていない庶民を「モンスター」と呼ぶとしよう。
情報の非対称があるので、船の予約係は乗客の質を事前に正確に見分けることができない。けれども、高額マーケットであると参加費用の価格(=障壁)が高いので「モンスター」はこの障壁によって自動的に排除され、乗客構成は殆どが「ツウ」になるため問題が発生しにくくなる。価格を下げて低額マーケットにしてしまうと、参加費用が少なく済むので「ツウ」と「モンスター」が混在する可能性が高くなり、乗客に問題が発生しやすくなるということだ。この状態が続くと、「ツウ」は不満が高まっていくので段々「ツウ」が参加を敬遠するようになり、遂には大部分が「モンスター」によって占められていくようになる。逆選択みたいなもんさ。そうだな、そうなんだよ。価格の高かった「ツウ」は、作法に通じてない低価格の「モンスター」たちに駆逐されていってしまう、ということさ。勉強になるな~。マジで。
教訓:高級路線を一度でも下げてしまうと、二度と元には戻れない(ウソ)
『◎米国の住宅危機の犠牲となり、「ホワイトハウス」が売りに出されている。アトランタにある「ホワイトハウス」は、ワシントンのペンシルバニア通り1600番にある本物のホワイトハウスの縮小版。1533平方メートの広さがあるこの「ホワイトハウス」は、厳しい状況に陥っている所有者が988万ドルで買い手を探している。』
これはそのまんま。ミニチュア版がある、ということだけで笑えるけど、経済危機の影響を受けて売り出されているというのは、まさに象徴的。
さらばアトランタのホワイトハウス。