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心因性の嘔吐?~W杯日本代表候補DF内田の憂鬱

2010年01月30日 13時36分04秒 | 俺のそれ
こんなことがあったなんて、全然知らなかった。

岡田構想ピンチ!内田また吐いた…練習試合(スポーツ報知) - Yahooニュース

能力の高い選手だけに、離脱するのはあまりにも痛い。それに、本人があまりに可哀想ではある。
医学的には、様々な検査を受けたけれども、特別な異常とか器質的な疾病が考えられるわけではない、と。なるほど。


またまた、例によって例の如く、全くの専門外の素人なのに書いてみるよ。


消化器系や咽頭、喉頭なんかに病的なことがない、ということであっても、嘔吐は起こるでしょう。多分、内田選手の場合には、そういう問題ではない、ということでは。平たく言えば、心理的なもの、ということくらいではないかな、と。

大人ではどうなのか定かではありませんが、子供なんかだと、これに類する現象を目にしたことがある人は少なくないのではないかな。

例えば、3歳程度の幼児がいるとします。この子は、以前に病院で点滴を受けた辛い経験があり、どうしても病院には行きたくありません。さて、母親は予防接種を受けさせる為に、どうしても病院へ行って注射をさせる必要があるとします。このような時に、この子が嘔吐する、ということが発生するわけです。別に、この子には消化器系なんかに病気があるわけでも、当日に嘔吐を来たすような何らかの病因があったわけではありません。そうではなしに、子供の心理的な要因として、どうしても拒絶したい、という強い気持ちと、病院の恐怖、そういったものが絡み合って発生してしまうものと思います。

こうした子の場合、大抵は激しく泣いていることが多いはずです。
そう、吐く前には、「かなり泣く」ということが条件として加わっているわけです。一つの要因だけで嘔吐反射が惹起されるのではなく、「拒絶や恐怖」、「激しく泣く」などといった複合的条件が揃うと、発生するということになります。こういう子の場合、病院に来る数時間前から飲食をさせないでおいたとしても、やはり病院について注射という行為を実施する直前になって嘔吐するパターンというのはあるわけです。食べるものとか、そういった条件にはあまり関係がないだろうと思います。


内田選手の場合には、子供ではありませんから、こういうのと同一ということではありません。ただ、発生機序としては、似通っているのではなかろうか、ということはあります。内田選手の嘔吐は、どちらかといえば過換気症候群とかに近いかも。それは、「発生したらどうしよう、発生するのではないか」というような、起こった時の恐怖を強く感じてしまう、ということだろうと思います。この恐怖心がある為に、なお一層悪循環となってしまっているのだと思います。

多分、初回の時には、外国だった、たまたま体調が悪かった、水や食べ物で何らかの誘因(消化器系症状を来たすようなもの)があった、などという偶然が重なったものかもしれません。普通の人だって、忘年会などで飲み過ぎた翌日には吐いたりすることがありますでしょう?そういうのと似ているわけです。別に病気とかじゃなくても、起こることなのです。

ところが、これと似た状況が再び発生してしまった。
この理由も判りません。だけど、以前の「吐いた時の感じ」に非常に似た感触のようなものがあった、ということではないかと思います。これこそが、恐怖をもたらす要因なのではないかと思うのです。実際の嘔吐に至る直前には、何らかの「吐きそう」という予兆のようなものを自分自身で感じ取るわけです。「前回、吐いた時に感じたのと同じ感触」というのを、自分自身で感じ取ってしまうわけです。そうすると、「また吐くかもしれない」という不安と恐怖が襲ってくるのです。その心理状態こそが、更なる嘔吐反射を容易にしてしまうことになり、現実の嘔吐を促す結果を招くわけです。

しかも、子供が「激しく泣く」時と似たような行為を行っているのです。それは、激しく呼吸する、というものです。ハアハアと換気を必死に行っていると、普通の人でも吐きそうになることはあります。カゼ症状が酷い時なんかに、咳き込みが激しく続くと、まるで胃が痙攣しているかのような感覚を生じます。実際に胃液などが逆流してくることもあります。子供が注射の恐怖と激しい号泣によって、思わず吐いてしまうのとほぼ同じ現象が、大人であっても「激しい咳き込み」とかで起こってしまうわけです。


ですので、内田選手の場合の嘔吐というのは、ちょっとした「悪いクセ」がついてしまっているものと思います。そして、これまでの悪い思い出としての嘔吐経験が、「また吐いたらどうしよう」という恐怖を亢進させ、そのこと自体が嘔吐反射を招来しやすくする要因となってしまうのです。このきっかけを与えるのは、「激しい換気」とその後に襲ってくる口内に唾液が流れ溜まるようなイヤな感触、これを感じ取ると先の恐怖は高まることになるのではないでしょうか。


では、これを防ぐにはどうしたらよいのか?
専門家に聞いて下さい(笑)。

あくまで個人的考えを述べると、まず悪い条件付けとなっているので、これを緩和するよりないかな、と思います。一番手っ取り早いのは、例えば試合前なんかに「ヒドロキシジンの内服」をしておく、とかですけれども、これは眠気を誘うのでダメかもしれない。ドーピング検査で引っ掛かったりするとか、そういうのも確かめないとわからない。原理的には、嘔吐悪心を防ぐのと、不安を緩和するので、ダメということもないかな、と。ただ、これをいつ使うか、また、ずっと飲み続けるのか、という問題があるので、長期的には薬物というのは不適であろう。何度か「成功体験」を重ねると、嘔吐しなくなるかもしれず、先の悪い条件付けがなくなれば、起こらなくなるかもしれない。その為の内服、という意味かな。

他には、呼吸方法をトレーニングする、というものかな。普通の人たちでも、歯磨きをしている時に、ゲボっと吐きそうになった経験ってありますよね?ああいうのと同じで、ある領域には「嘔吐を刺激しやすい」ということがあるわけです。でも、毎回毎回そうなるわけではないんじゃないのかな、と。そういうのも気をつければ多少は防げる、ということです。
サッカーであれば、全力疾走が続いたりした後で酸素需要が猛烈に高まるわけですから、一生懸命呼吸して回復させようとしますよね。そういう「息が上がるような状況」になった時に、喉を開いて口で何度も呼吸をしますと、「子供が号泣する」とか「激しい咳き込み」というのと似た状況を発生させやすくなるわけです。これを回避せよ、ということになります。

口で激しく呼吸をするので、口の中が乾く
→口内は粘膜なので、乾きを防ごうと唾液は多く流れてくる
→口の中に唾液が溜まってくる感じがする
→これがイヤな感触なのでペッと吐き出そうとする
→嘔吐反射を刺激する

歯磨きする時の、吐きそうになるのと似たような状態、ということです。


なので、
・苦しくても、できるだけ口で呼吸せず、鼻から大きく息を吸う
・口を大きく開けて呼吸しない(特に呼気の時)
・唾を吐き出そうとせず、飲み込む(別に汚くありません)

といったことをやってみるとどうでしょうか、という話です。
ああ、あと、大事なのは、自分が「予兆」を感じ取った時に、決して不安や恐怖を抱かないこと。自分は大丈夫なんだ、ということを心の底から信じていれば、多分反射は抑制されるはずです。そこで慌てたり、不安に感じたりしてはいけない、ということが大事です。

以上のことは、専門的知識に基づくものでも、医学的な裏づけのある話でもありません。あくまで日常的に見られることや私が感じる範囲で述べていますので、本格的な対策とかは、専門家に相談してみた方がいいと思います。

内田選手には期待してるので、頑張って代表選手に残って、是非とも活躍して欲しいですね。



関係ないけど、そういえば、清原さんの背部痛 は診断がついたのかな?
その後、元気になったんでしょうか?

後日談がないので、ちょっと気になりますね。




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