いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

駐韓大使は何を話したか

2008年09月25日 13時02分13秒 | 外交問題
韓国の米国大使が交代したらしい。
前大使の評判の悪さが災いした、ということではないだろうが、今後の対北朝鮮政策の上で、何か影響があるかもしれない。


聯合ニュース 「韓国民の声に耳を傾ける」スティーブンス米国大使

【ソウル23日聯合】キャスリーン・スティーブンス駐韓米国大使が23日、韓国へ赴任した。
 仁川国際空港で行った赴任会見で、スティーブンス大使は「平和ボランティア団員として33年前に初めて韓国を訪れたが、米国大使として再び韓国に来ることになり本当に胸が一杯だ」としながら、韓国の政府と国民の声に耳を傾けていきたいと抱負を示した。1970年から1980年代にかけ韓国に暮らした経験、韓国での一般的な生活を知っているという幸運が自分を助けてくれるだろうとし、「皆の期待と希望に背かないようベストを尽くす」と意欲を語った。

 また、この30年余りで韓国は見違えるほど変化したが、依然として米国の長きにわたる同盟国であり、近しい友人だとし、米国大使として韓国に在任する間、変化した韓国の実情をきちんと理解・把握できるよう努力すると述べた。

 韓国語にも精通し「知韓派」として知られるスティーブンス大使はこの日、自らを「シム・ウンギョン」と韓国名で紹介し、会見も韓国語で行った。

=====


前任のバーシュボウ大使が「余計な一言」を言って、わざわざ火に油を注いだのが思い出される。

米韓関係と竹島問題


これより以前に、バーシュボウ大使の後任としてスティーブンスさんの名前は1月に挙がっていたのだが、議会が認めていなかったものと思われる。さっさと変えておけばこんなことにはならなかっただろうに、という後悔はあったかもしれない。お陰で、韓国のデモは勢いを増すことになった(笑)。

元々は、以前より交渉が続けられていた米韓FTAの話もあったこと、議会勢力でもボーカス上院財政委員長のような「強硬派」がいたのが災いしたであろう。牛肉輸入規制は全廃すべし、という強硬論者が少なくなかった。コナー農務長官代行やシュワブUSTR代表らの強い姿勢ということにも繋がっていたかもしれない。それ故、韓国政府は譲歩することを求められたかもしれないが、一般大衆からの思わぬ大反撃に遭って、ミスったということにようやく気付いたのさ。


こうした経緯もあって、親韓派のスティーブンス大使が関係修復の為には必要だ、と議会側も判断したのであろうと思う。米国側が自国の都合で強硬姿勢を貫き、相手側だけに譲歩を強要することは、かえって「悪い結果」をもたらしてしまうこともある、ということだろう。

それにしても、韓国在住経験があって、韓国名を持っていて、韓国語で話せる大使、なんて、そうそう滅多にいないのではないかと思った。多分、「声に耳を傾ける」と話すスティーブンス大使の方が、もっとうまく仕事ができるだろう。

日本国民は、何を学び、見習うか、考えるべきだろう。


参考記事:

日米安全保障戦略会議はどうですか?

→1972~95年の間に凶悪事件で逮捕された米兵の数は、沖縄だけで643人


米軍基地問題についての補足

この記事にも書いたが、「仕掛けてきた連中」というのは米軍ではない。もっと別の連中だ。彼らが脅しに用いたブラフが現実化してしまい、自ら墓穴を掘ったようなものだ、ということ。それが今、だ。


日本が何を受け入れ、どう行動するかは、自分たちで決めるべきだ。
外国の命令に従うわけではないという意志は、明確に示しておく必要がある。

これは攘夷なんかじゃない。
人間の、独立の問題だ。
国家としてのindependenceということ。

日本に排外思想が必要なわけでもなければ、現実にそんなことが起こっているわけでもない。日本人は、割と親和性が高い国民性だと思う。
何かの名称にしたって、「横文字」か「カタカナ語」が氾濫しているじゃないか。英語ばかりではなく、フランス語も、イタリア語も、ポルトガル語も、韓国語も、普通に見かける文字や語句というものが溢れている。そういう国なのだ。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。