ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

還暦過ぎての卒業証明入手

2008年10月24日 | 出来事
所属審査機関ではISO審査だけでなくCDM検証も実施しており、CDM審査が適切に実施されているかなどに関して国連のUNFCCC事務局の認定審査がこの夏に行われました。そのとき受けた指摘をもとに個々のCDM審査員の力量を明確にするための種々の関連資料を再度整備することになりました。その中には、各審査員の英文の経歴書を新たなフォーマットで作り直すことや最終学歴の確認などが含まれています。

10年ほど前に、審査員として独立することを決め、各種の資格を取得するため大学院修了証明を郵送で入手したことがあります。発行依頼書、¥400の郵便小為替、返信用封筒を同封して申し込むことで用意に入手出来ました。その際入手した証明書を電子化してPCに保存しておきました。

今回もその電子ファイルから写しを印刷して提出するつもりでした。でも、その電子ファイルを開くことが出来ません。データーはPFC形式のファイルで保存されており、現在手持ちのソフトでは開くことが出来ません。この10年の間に文書画像用のソフトの淘汰が進行し、PFCファイルは殆ど使われなくなり、TIFFファイルかPDFファイルが主流になったようです。かくして、還暦を過ぎて再び大学に証明書発行を依頼する羽目になりました。

ところで、写真のCDも図書館から借りた1枚です。曲はフォーレのレクイエム。アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団による1962年の録音ですが、デジタルでリマスタリングされ2007年に発売されたCDです。

この曲は、天国的な美しさにあふれる心安らぐ音楽であり、ゆったりとしたテンポで、音楽への豊かな包容力を持って、清澄で優しさにあふれた《レクイエム》です。これほどまでに心が清められ、聴くものをうっとりとさせてくれる演奏はほかにはないのでは。

実は、この演奏のCDを既に持っていますが、従来の通常のPCM録音のCDです。聴き比べるとその差は歴然。従来版では全体に霞がかかったような録音でしたが、このCDでは殆ど音に濁りがなく、各パートの分離も申し分なくまさに清澄で心洗われる音楽に仕上がっています。誰にでも奨められるCDの一枚です。

・・・今は盛んに美しいクラシック音楽をCDからWAVファイルとしてHDに保存して楽しんでいますが、あと10年も経つとファイル形式が変わり、これらを読み出すソフトが存在しなくなったりすることのないように祈っています。