ISOな日々の合間に

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コシ・ファン・トゥッテ

2008年10月28日 | お楽しみ
昨夜27日、堪能してきました。「ウィーン国立歌劇場 2008年日本公演」の公演曲目の一つです。指揮者はこの曲を好んで幾度も指揮してきたリッカルド・ムティーです。

半年前に予約し、この公演をより一層楽しむために、1989年メラノ・スカラ座でのムティーによるDVD、1991年のアーノンクール指揮、ロイヤル・コンセルヘボー管弦楽団によるCDを求め、更に図書館に所蔵されていた1962年カール・ベーム指揮、ロイヤクフィルハーモニー管弦楽団によるCDを聴き比べ、楽しみながら待っていました。

その為、結果としてこの「コシ」とAV3枚の「コシ」に登場する都合4種類の歌手や合唱団そして管弦楽団を比較しながら聴いたことになります。ライブなので細かな点では、下記のような幾分他よりも劣る部分が無いでもありませんが、素敵な歌に満ちたモーツアルトの曲の出来の良さやムティーの指揮と相俟って総じて大満足です。

オケはウィーン国立歌劇場の艶やかで温かみのある弦が好きです。この曲では合唱団の活躍する場が多くありませんが、それでもとても質の高い合唱が聴けます。この合唱団の歌がもっと多く聴けるオペラを見たいと思います。

グリエルモ役の今回のイルデブランド・ダルカンジェロは歌唱力と声量の豊かさから最も良かったと思います。この人のドン・ジョバンニ役を見て見たいと思いました。迫力充分でしょう。

テノールのフェルランド役は表現力と声の質から1989年ミラノでのヨーゼフ・クンドランドが好きです。アリア<いとしき人の愛の吐息が>は彼の歌がいちばん好きです。

また、ドン・アルフォンソ役はもっと声の立ち上がりの良い歌手の方がもう少しテンポよく進行したのではないか等と、知ったかぶりの感想を持ちながらも楽しんできました。

手のひらが痛くなるほどカーテンコールに最後まで付き合い、東京文化会館を出たのが22時30分頃でした。終わって見れば、あっという間の4時間でしたが、今後二度と聴く機会が無いかもしれません。忘れがたい良い経験でした。でも、もう一度見たいな。

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