自由が丘 ワイン処 コッコロ 元店主の美味しいもの日記

ワイン大好き、イタリア大好き、
美味しいもののためなら何処へでも♪

渋谷のカゼィフィーチョ(チーズ工房) Cheese Stand

2014年03月31日 | 店主の休日飲み歩き
渋谷でチーズを作っているお店があると知り、早速に出かけた。普段からそれでなくても人が多いのに、春休みでハチ公前は、凄い人。あ〜ん、だから渋谷は苦手なのよ〜。まっすぐ歩けない・・・ブツブツ・・・。 東急本店の方へ歩き、ヴィロンでバゲットを一本買って、ぶらぶらとNHK放送センターの方に向かう。適当に歩いていたけど、Amwayの立派なビルが見えてきて、さらにNHKも見えてきた。おお、方向間違ってない。 目指す店は、Cheese Standというチーズ工房、ちょうどNHK放送センター前というバス停の前にあった。

外には、牛。 


店の中に入ろうと思ったら、ドアに、「本日は、予約のお客様で満席」と書かれている。え〜ん、ここまで歩いてきたのに〜。でも、おばちゃんは、大丈夫。 「一人なんですけど・・・、」と、ダメもとで言ってみる。 少々お待ちください、・・・と、ちょっと待たされた後、小声で、こちらへどうぞ。 ほらね〜(へ、へ、へ)

カウンターに座ると、目の前は、チーズ工房。 まるで豆腐屋のような造り、大きなシンクや、大きなバケツが並んでいる。 ここに、朝6時ころ八王子あたりからだろうか東京都下の契約牧場から、ミルクが運ばれてきて(現在は、7件くらいの牧場から)、低温殺菌が行われ、午後1時くらいまでの間、チーズ作りが行われているそうだ。 ここでは、ランチもいただけるというので、ランチタイムは、チーズ作りを見学しながら、食事ができるというわけだ。私がお邪魔したのは、夕方だったから、すでに工房は、ピカピカに清掃され、作業は行われていない。

さあ、まず最初に食べてもらいたいと、お店の方のオススメを。

モッツアレラとリコッタ。 オリーブオイルとはちみつもお好みで。

ピザも食べられる。 

モッツアレラは、期待ほどの感激はなかったけど、リコッタは、ミルクっぽさがちゃんと出ていて、なかなかいい。
ミルクがな〜・・・ヨーロッパのようにもっと美味しいミルクだったらな・・・・、きっとチーズももっと美味しくなるのにな・・・。
しかし、その情熱をもって、この都心に工房を作ったこのチーズスタンド、拍手を送りたい。

お持ち帰りに、ブッラータという、私の大好きなチーズを購入。 
ブッラータというチーズは、イタリア・プーリアのチーズで、わりと歴史は浅い。 モッツアレラを茶巾状にして、その中に生地と生クリームを入れたもの。昔は、笹のような草で茶巾の口を占めて包装していたけど、最近はその形は見ることがなくなった。
ここでも、小さな茶巾は、モッツアレラの生地で口が止められていた。

11年半前に訪れたプーリア、このブッラータが誕生したという村まで出かけたことがある。 駅に降り立ち、駅員さんにカゼィフィーチョ(チーズ工房)はどこと聞くと、電話帳を調べてくれて、数件教えてくれたけど・・・・、歩いて行けるところが無い。 タクシーも無い。 困っている遠い東の国からやってきた外国人をかわいそうに思ってくれたのか、結局、少し英語のできるお兄さんが、マイカーで連れていってくれた。 そんな思い出のあるブッラータ。イタリアに行くと必ず食べる。 消費期限が激しく短いので、日本に持ち帰るのは難しい。 一度、帰国の早朝に市場に行って、その日の飛行機に乗せようと思ったが、出国の手荷物で、袋の中、チーズの外の水分が・・・と、没収。 え〜っ!!!と、立ち向かい、水分をトイレに捨てて、再度手荷物検査。 その根性に空港の人もあきれて出国させてくれた。 
でも、乗り換えのパリでモッツアレラチーズのない国の検査でごみ箱行き・・・(涙) そんな思い出が数々あるチーズなのだ。 
コメント
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