覇者の系譜〈2〉 学習研究社 このアイテムの詳細を見る |
畿内、越前、三河に広がる一向一揆を織田、浅井、徳川の三者連合で個別撃破するという戦略により乗りきった浅井長政は、織田家を追放されて一向一揆に身を投じた柴田勝家との戦いを経て、加賀を支配するに至ります。
120万石もの封土を得て前途洋々に見えた長政ですが、越後の虎と呼ばれる上杉謙信の襲来や、天下人に近づいて態度が変わりつつある織田信長への戸惑いなど、数々の困難が津波のように襲いかかってきます。
信長に直言するなど生一本でやってきた長政には好感を持てますが、話の流れがやや手前勝手な感じになりつつあるのが気になります。
武田信玄をあっさりと長政自らが討ち取るというのはやり過ぎですし、一向一揆の崩壊ぶりもあっさりとしていて歯ごたえがありません。
いよいよ最終巻にラスボスとして登場するのはお決まりの徳川家康なのか、あるいは明智光秀なのか、この作品の評価を左右することになりますので、ちょっとドキドキしています。
2009年1月10日 読破 ★★★☆☆(3点)