電脳筆写『 心超臨界 』

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( ルイ・パスツール )

アルバロファサウルスは鳥脚類と角竜類とに分岐したころの原始的な恐竜の可能性がある――大橋智之さん

2009-10-07 | 09-生物・生命・自然
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1億3000年前の地層から――進化の過程 示す証拠
【「国内最古の新種恐竜[石川・白山]」09.10.06日経新聞(朝刊)】

石川県白山市教育委員会は5日、約1億3千万年前の地層、桑島化石壁から新種の草食恐竜の化石を発見し、「アルバロファサウルス」と命名したと発表した。白亜紀前期に生息していたとみられ、国内で見つかった新種の恐竜化石としては4例目で、最古のものという。

見つかった新種の恐竜の化石は東部左側の骨11個で、1998年に発掘された。その後東京大学の大橋智之・特任研究員らが分析を進めたところ新種とわかり命名、米専門誌に発表した。

アルバロファサウルスの頭部の大きさは10㌢㍍、全長は1.3㍍と推定している。頭部から全体の体形も推測した。それによると、見た目はイグアノドンのような「鳥脚類」の特徴もあるという。

ジュラ紀後期(約1億6100万年前~1億4500万年前)から白亜紀前記にかけて、「角脚類」と呼ばれるタイプが進化して鳥脚類と角竜類とに分岐したころの原始的な恐竜の可能性があるとしている。

国立博物館の真鍋真・研究主幹は「鳥脚類と角竜類の分岐はアジアで進んだといわれているが、両方の特徴を持つものはこれまでほとんど見つかっておらず貴重な発見だ」と指摘。「(角脚類からの)進化の証拠となる可能性がある」と話している。

今後、さらに発掘を続け、全身の化石をそろえたい考えだ。

桑島化石壁は岐阜、石川、福井の3県にまたがる「手取層群」の一部。これまでに恐竜のほか魚類や哺乳(ほにゅう)類など約2500点の化石が見つかっている。

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