電脳筆写『 心超臨界 』

自分の人生を変えられるのは自分だけ
代わりにできる人など誰もいない
( キャロル・バーネット )

真理のひびき 《 人生の出来事に対応する其精神態度――中村天風 》

2024-06-20 | 03-自己・信念・努力
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   [箴言一]

   人生の 出来事に 対応する 其精神態度が 積極か
   消極かと いう事で その結論の 正否が 決定する
   The propriety of the means to deal with affairs of our life is
   determined by our mental attitude whether it is positive or negative.


『真理のひびき』
( 中村天風、講談社 (1996/7/18)、p14 )

この箴言に対する理解は、毎年夏の修練会後の第一回の研修科の「こころとは?」という講演を聴かれた人は、特に詳しく説明する必要のないほど、十分に心得ておられることと信ずる。

要約すれば、平素の講習会の講演の際にもしばしば力説するように、人生に対する精神態度が、絶対的に積極化すると、いかなる場合にも、また、いかなることに直面しても、真人としての対面を冒瀆することなく、あたかも熟練した技師が精巧な機械を、まるで自己の手足を使うかのように「心」の操縦が大変上手くゆき、すなわち使うべきものは使い、使うべからざるは使わないという、取捨分別を、適宜にすることができるからである。これは要するに「心」の操縦の根本的原動力ともいうべき意志の力というものが、あえて求めなくても、自然的に実在意識領に煥発されて来るためである。

多くいうまでもなく、人事世事すべての人生のできごとの一切に応接するものは「心」である。

したがって、万一にも、そのときの「心」の態度が消極的であると、そのできごとを完全に処理解決することができなくなるというのは、前記の意志の力なるものが、十分に実在意識領に煥発されてこないからである。

意志の力の煥発が不十分だと、そのできごとに対応する「心」の操縦が完全にできなくなり、反対にそのできごとに「心」がとらわれて、正当な判断や断定が結局不可能になる。

これはつまるところ、使うべき「心」に使われてしまうという、不合理な、憐れな結果である。

「心」というものは、厳格にいうと人間のいのちの活きるために使う生命用具であるから、絶対にこれに使われるべきものでない。

それゆえに「心」に使われて活きると、真理の当然の帰結として、人生はたちまちその価値を失う事態に陥る。

すなわち、煩悶や悩みや、悲観や苦労や、あるいは怒りだ恐れだというがごとき陰惨な気持ちに包まれて……。

ところが、この決しておろそかにできない重大な事実を、案外たいていの人が気づいていない。否、自分では「心」を使っているつもりで、実は反対に、心に使われて活きている場合が多い。

その証拠には、ほんとうに、いかなる場合にも明るく朗らかに活き活きと勇ましい積極的な精神態度で人生の運命を好転させて、はつらつとして活きている人が極めて少ない。

そして反対に、健康や運命がよくないから「心」がどうしても消極的になると、平然としていう人すらある。

真理は、正にこの反対の反対なのである。すなわち、健康や運命が意のままにならないときほど、「心」の態度をよりいっそう積極的にするのが最も大切で忘れてはならないことなので、そうすればいわゆる生命の内在力(潜在勢力)が期せずして湧然として現れて、健康も運命も、自然と好転してくるというのが、尊厳なる宇宙真理である。

然(しか)るに、健康や運命が思うに任せないというので、その精神態度を消極的にすれば、多々ますますその健康や運命の状態を、不良に陥れる。

これまた、峻厳侵すべからざる自然法則なのである。しかも、この大切な法則を、心ならずもないがしろにする人の多いのは、せんじつめれば、心の統御を平素少しも心がけないか、さもなければ、全然、われら天風会員の日々人生の刹那刹那に実行しているがごとき「心」の統御法を知らず、ただ漫然と、その場その場の、いわば出来心で対応しているためである。

否、そうした無準備な、かつ無自覚な人生に活きると、どうしても、使って活きねばならぬ「心」に、ともすると使われてしまうことになるのである。

すると、前述のような煩悶や悲観等々、あるいは何ものにか頼り、何ものにか依存しないでは活きられぬというような、みじめな気持ちに明け暮れして、大切な人生を、何の価値のないものにする。

というのも、この種の人というのは「心」というものの、実際の消息(しょうそこ)を知らないからであると断定してよいと思う。

心というものの実際の消息は、あくまでも人生を完全に生存生活させていくための生命の用具であるから、絶対にこれに使われてはならないのである。

だからこそ、何はともあれ常に、人生に対する精神態度を徹底的に積極的にして、いかなる場合にもその精神態度が絶対的積極化という、尊厳なる状態に到達するよう心してその践行に努力すべきである。

要は、現在の自己人生のすべてに対して、自己の「心」が積極か消極かということを厳しく公平に検討して、自己の健康や運命、その他一切の人生のできごとに正しく対応処置すべきなのである。
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