電脳筆写『 心超臨界 』

知識が増えるほど不思議が深まる
( チャールズ・モーガン )

真珠湾攻撃の真実 《 宣戦布告なくとも戦争は正当——パール判事 》

2024-06-21 | 05-真相・背景・経緯
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18世紀以降の事例など、非常に豊富な知識を披露し、〈ストーウェル卿によれば、事前告知がなくても戦争は正当に存在しうるのであり、告知は事実の形式的証左にすぎない〉〈この慣行は確定したものではなく、法律上の義務というよりは、むしろ儀礼の問題にすぎなかった〉とする。さらに、ハーグ条約での規定を検討し、〈これらの条文を注意して読んでみれば、同条約はたんに契約上の義務を設定するにとどまり、国際制度になんら新しい法の規則を導入したものでないことがわかるであろう〉とも述べている。


『「パル判決書」の真実』
( 渡部昇一、PHP研究所 (2008/8/23)、p83 )
第四章 日本は侵略国だったか

※ブログ注:パル判事の主張と見解については〈 〉でくくり青字で表記した。

◆宣戦布告なくとも戦争は正当

第二次大戦が語られるとき、日本の宣戦布告が遅れたことがしばしば非難されてきた。しかし、パルは〈ホイートンの『国際法』第7版において、B・キース博士は宣戦布告の歴史及び原則を論じ、宣戦布告しないことは戦争を非合法なものとしない、と結論している〉という見解を示す。そして、18世紀以降の事例など、非常に豊富な知識を披露し、〈ストーウェル卿によれば、事前告知がなくても戦争は正当に存在しうるのであり、告知は事実の形式的証左にすぎない〉〈この慣行は確定したものではなく、法律上の義務というよりは、むしろ儀礼の問題にすぎなかった〉とする。さらに、ハーグ条約での規定を検討し、〈これらの条文を注意して読んでみれば、同条約はたんに契約上の義務を設定するにとどまり、国際制度になんら新しい法の規則を導入したものでないことがわかるであろう〉とも述べている。

そのうえで〈背信的戦争〉と題して、真珠湾攻撃を論じる。〈検察側は、この攻撃をもって背信的攻撃の特徴をもつものとし、かつ詐欺と欺瞞と不誠実にみちみちた全計画の象徴であると主張している〉。この検察の主張に対して弁護側は、ルーズベルトはハワイ攻撃を知っていたのではないかと指摘した。検察側は「背信という性質はこの攻撃をなした者の心の中に存するのであって、背信が見破られたという事実によってこれを消滅させることはできない」と反論した。パルはこの検察の主張は承認できないと明言し、〈裁判所が関心を有するのは、背信という心理的な不法行為ではなく、戦争の開始が背信的だということであって〉、この目的のもとにおいては〈相手国がこの企画によって真に欺瞞されたか否かがきわめて重大な問題なのである〉と釘を刺している。

このように述べたパルは、〈ただもう一度つぎの点を述べておきたい〉として、次のように記す。

東半球内におけるいわゆる西洋諸国の権益は、おおむねこれらの西洋人たちが、過去において軍事的暴力を変じて商業的利潤となすことに成功したことのうえに築かれたものであると。もちろんかような不公正はかれらの責任ではなく、この目的のために剣に訴えたかれらの父祖たちのしたことである。しかし「暴力を用いる者が、その暴力を真心から後悔しつつ、しかもそれと同時に、この暴力によって利益をうるということは永久にできない」と述べることは、おそらく正しいものと思う

日本の軍事的暴力を断罪せんとする欧米諸国こそ、わが身を振り返れという渾身の言である。
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