電脳筆写『 心超臨界 』

偉大さは偉大であろうと試みることにある
それ以外の道はない
( アルベール・カミュー )

自助論 《 克己心を植えつける――サミュエル・スマイルズ 》

2024-08-17 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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フラックスマンは、芸術家にふさわしい資質を備えていた――すなわち、勤勉と忍耐とを。彼はめげることなく読書を続け、絵や彫像の制作に励んだ。彼の初期の作品のいくつかは現在も保存されている。それは作品がすばらしいからではなく、一天才の当時のねばり強い努力の跡がそこにいかんなく表現されているためだ。彼がひとり立ちできるまでには長い時間がかかった。しかも初めは、幼児のように人の手を借りてのヨチヨチ歩きだった。だがしまいには、人の助けを借りずに歩けるほど彼はたくましく成長するのである。


◆克己心を植えつける

『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p91 )
4章 仕事——向上意欲の前にカベはない!
2 克己心を植えつける

彫刻家ジョン・フラックスマンは、ロンドンのコベント・ガーデンで石膏像を扱う商人の家に生まれた。幼少のころは病弱で、店のカウンターの陰にクッションを背にして座り、絵を描いたり本を読んだりするのを楽しみとしていた。

ある日、フラックスマンは、牧師マシューズからホメロスの詩とセルバンテスの『ドン・キホーテ』を読むよう勧められた。彼は、とくにホメロスの作品全編に息づく英雄主義に魅了され、アイアスやアキレスなどの英雄像をつくろうと思い立った。ところが、若さにまかせた努力というのはどれも似たりよったりで、彼の最初の作品もおよそ粗末な出来だった。だが息子の作品を誇りに思った父親が、そのうちの数点を彫刻家ルービャックに見せたところ、その高名な彫刻家は「ふふん」と鼻を鳴らしただけで顔をそむけてしまったという。

だがフラックスマンは、芸術家にふさわしい資質を備えていた――すなわち、勤勉と忍耐とを。彼はめげることなく読書を続け、絵や彫像の制作に励んだ。彼の初期の作品のいくつかは現在も保存されている。それは作品がすばらしいからではなく、一天才の当時のねばり強い努力の跡がそこにいかんなく表現されているためだ。彼がひとり立ちできるまでには長い時間がかかった。しかも初めは、幼児のように人の手を借りてのヨチヨチ歩きだった。だがしまいには、人の助けを借りずに歩けるほど彼はたくましく成長するのである。
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