ばあさまの独り言

ばあさまから見た世の中のこと・日常生活のこと・短歌など

お彼岸のおこわ

2010年04月05日 | 随筆・短歌
 少し時期が遅れましたが、三月のお彼岸に中国風のおこわを作りました。もう小豆のお赤飯には飽きたという夫に、中国風にしたらどう?と聞きましたら、どんな材料が入るのか、と聞きますので「栗・椎茸・筍・ぎんなん・焼き豚など」といいましたら、それなら良いといいましたので、ネットで調べてあったレシピを勘案して、我が家の好みにあわせたおこわを作りました。丁度圧力鍋を買い換えて二度目の料理になりましたので、火加減が強すぎて焦げ臭くなったので、あわてて時間を短縮して炊きあげました。お陰で少し焦げただけで、無事に炊きあがり、家族からは美味しかったと、OKのサインが出て、ホットしました。
 家族はなかなか料理にはうるさくて、新しい料理を作ると「これは駄目」と一蹴されることがあり、そうすると二度と食卓に上らなくなります。OKが出ると初めてレシピ綴りに仲間入りします。
 一年間には様々な昔からの行事があって、それに従って故郷の慣わしの料理があり、子供の頃の想い出に浸りながら、なるべく手作りしています。 例えば、雛の節句のお寿司、お彼岸のお赤飯や、おはぎ、お盆の笹寿司や秋の栗おこわなどです。沢山作って、同じ市に住む義姉や、私の姉の所へ届けたりもします。
 夫は、そういった行事への関心かが全く無く、食べたい時に作れば良いといいますが、私はかたくなに伝統を守りたい方です。今年の三月三日の雛の節句には、ちらし寿司より生握りが良いと夫が譲らず、不承不承生握りずしを作りました。けれど夫の言うように生握りの方がずっと美味しかったです。
 娘の為に私が手作りした30㎝ほどの高さの木目込みの内裏雛が残っていますので、毎年飾りつけて、桜餅や雛あられなども飾って、後で食べます。四季折々の行事に合わせて、祖先を敬い季節を感じる料理を作って食べる事は、これも一つの生き甲斐になっています。
 毎日の料理は、もう四十年間も、毎週一週間の献立表を一枚の紙(不要になった暦を六っ切りにして)に纏めて献立表作ります。それに従って必要な材料を日ごとに貼りメモに書き出し、冷蔵庫のドアに綴って留めておきます。それを一枚ずつ持って買い物をしてくるのですが、時折書いてあっても買い忘れて、料理が始まった後に気付いた時には、夫が200m程の距離にあるスーパーへ走ってくれることになっています。
 思いついたら直ぐに書き留めないと忘れるし、一つの調味料が無くなると、直ぐに買い物メモに書くように何時も気を付けています。銀行へ寄る日や郵便局へ短歌投稿の日、ホームドクターの予定日などもそのメモに書いておきます。
 何しろ思いついたら直ぐに書いておかないと、後で想い出そうとしてもなかなか想い出せず、困ることが度々です。従って我が家の買い物メモは、生活を円滑に送る為の必需品となっています。
 暦に計画を書いただけでは、その暦を見忘れる日もあるので、ごく大切な用は小さな貼りメモに書いてテーブルに貼り、終わるとはずしていきます。これだけやって、やっと一人前です。亡くなった義母に、まだ私が勤めている頃、夕食の献立を考えるのが億劫になったから献立を立てて欲しい、と言われたのがきっかけになって、以来このやり方が続いているのです。家族の健康に留意しながら、おいしい料理の開発を楽しみ、家族と楽しく会話をしながら、日々を健康に過ごしたいと努力しています。
  後どの位頑張られるのでしょうか。家族に介護の負担を掛けないように、最後まで家族の為に役立ちたいと願っています。

 同郷の夫(つま)と笹ずし作りつつ盂蘭盆のことふるさとのこと (再掲)
 

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