09月13日 和歌山NHKNEWSWEB
須藤早貴被告(28)
和歌山県の資産家で“紀州のドン・ファン”と呼ばれた会社社長を殺害したとして、殺人などの罪に問われている元妻の裁判で検察側は、結婚について尋ねる友人に、元妻がSNSで「月100万円もらえるからそんなおいしい話はない」とメッセージを送っていたと明らかにしました。
6年前の2018年5月、田辺市の会社社長、野崎幸助さん(当時77)が自宅で急性覚醒剤中毒で死亡したことをめぐり、元妻の須藤早貴被告(28)は覚醒剤を摂取させて殺害したとして、殺人などの罪に問われ、無罪を主張しています。
13日の2回目の公判で、検察側は、元妻と友人がSNSでやり取りした内容を紹介し、結婚について尋ねる友人に、「月100万円もらえるからそんなおいしい話はない」とか「野崎さんから『遺産を君にあげたい』と言われたが、一緒には住んでいない」などとメッセージを送っていたと明らかにしました。
また、「和歌山県警に何も話さないで」という内容も送っていたということです。
午後からは検察側の証人として、当時、捜査を担当した田辺警察署の警察官が出廷し、野崎さんが日常的に覚醒剤を使用した形跡はうかがえなかったと証言しました。
裁判は社長の死亡が事件だったのか、元妻が犯人なのかどうかで主張が対立していて、元妻は「私は社長を殺していないし、覚醒剤を摂取させていません」と述べて、起訴された内容を否認しています。