2024/08/14 読売新聞オンライン
カマクーラーの涼しさを体験する来場者ら（１０日、南魚沼市の市民会館で）
雪の活用を進めている南魚沼市が繊維大手「帝人フロンティア」（大阪市）の協力で開発した雪冷房用のかまくら形テント「カマクーラー」が市民会館でお披露目された。テント内は雪で冷やされた風で涼しく、テント内に入った人たちは一様に驚いていた。
カマクーラーは、同社の大型仮設テント「エアロシェルター」をもとに、新たな形状で製作した。テント外の雪解け水をホースでテント内の装置に送り込み、装置から冷風が吹き出る。二重構造のため外気の影響を受けにくい。
南魚沼市はこれまでも、テントを張って雪冷房を実施してきた。組み立てが簡単なものなどを探していたところ、エアロシェルターを知り、同社に協力を求めたという。
カマクーラーは、環境に配慮した形で行うリサイタルが開かれた１０日に市民会館に設置され、県内外の来場者が興味を示していた。
横浜市の女性は「雪で冷やすなんてびっくり。自然の涼は良い」と笑顔だった。市は今後、イベントでの救護室などとして活用を検討している。
