2024/10/08 読売新聞オンライン
ハロウィーン期間に路上飲酒をしないよう呼びかける長谷部渋谷区長（右）と吉住新宿区長（７日、千代田区で）
渋谷で路上飲酒する海外観光客
渋谷区の長谷部健区長と新宿区の吉住健一区長は７日、千代田区の日本外国特派員協会で共同記者会見を行い、今月末のハロウィーン期間中、渋谷駅や歌舞伎町の周辺で路上飲酒やごみのポイ捨てなどの迷惑行為をしないように呼びかけた。当日は両区とも、職員ら１００人以上を投入してパトロールにあたる。
渋谷区は昨年、新型コロナウイルスの「５類移行」後初のハロウィーンで人出が急増すると見込み、来街自粛を呼びかけた。その結果、渋谷駅周辺を訪れた人は予想を大幅に下回った一方、これまでハロウィーンに人が集まることがなかった歌舞伎町に約３０００人が集結。飲酒騒ぎやごみのポイ捨てが問題になった。渋谷区の来街自粛の呼びかけで歌舞伎町に人が流れたとみられ、両区は共同で呼びかけすることを決めた。
渋谷区では条例に基づき、今月から夜間の路上飲酒を通年で禁止している。新宿区はハロウィーンの日だけ路上飲酒を禁止し、禁止区域内の店舗に酒類販売の自粛を求める。
吉住区長はハロウィーンに関して、「勝手に集まって騒ぎ、街を汚して帰っていく。人間としていかがなものかというイベントになっている」と苦言を呈した。長谷部区長も「今年も渋谷はハロウィーンをお休みする。路上飲酒をしたり騒いだりせずルールを守って過ごしてほしい」と呼びかけた。
