08月15日 京都NHKNEWSWEB
SNSで投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ったなどとして大阪に拠点を置く2つのグループの40人が再逮捕された事件で、グループが京都市内のマンションの1室にも拠点を設けていたことが警察への取材で分かりました。
警察はこれまでに逮捕された容疑者らとは別のメンバー、およそ10人が出入りしていたとみて調べています。
▽大阪・浪速区の行政書士、島内大起容疑者(40)や▽大阪・西区の会社役員、山田吉彦容疑者(43)ら40人はことし3月、SNSを通じて10代の会社員の女性に投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金50万円余りをだまし取ったなどとして14日、詐欺や詐欺未遂の疑いで再逮捕されました。
この事件では警察が7月、大阪・中央区と西区のビルにあった2つのグループの拠点を捜索し、島内容疑者らを含む92人を逮捕しましたが、その後の調べで、このうちの1つのグループが京都市内のマンションの1室にも拠点を設けていたことが分かりました。
警察は逮捕された容疑者らとは別のメンバー、およそ10人が出入りしていたとみています。
また、2つのグループはそれぞれ「キング」や「エース」などと呼ばれる班に分かれていたほか、▽勤務時間は正午から午後9時まで、▽給料は歩合制と定めるなど、会社のような組織だったとみられるということです。
警察は京都市の拠点に出入りしていたおよそ10人の行方を捜査するとともに、2つのグループの被害額はあわせて10億円前後に上るとみて調べています。
再逮捕された40人の認否については明らかにしていません。