2024/08/15 読売新聞オンライン
しっぽ部分の撤去が発表された「金龍ラーメン道頓堀店」の立体看板(大阪市中央区で)
大阪・ミナミの人気ラーメン店「金龍ラーメン道頓堀店」の龍の立体看板について、運営会社は14日、しっぽ部分を撤去すると発表した。隣接地の所有者が撤去を求めた訴訟で、1審・大阪地裁と2審・大阪高裁で撤去を命じる判決が確定していた。
昨年10月の1審判決によると、立体看板は1992年頃の設置で、店舗正面の北側上部に龍の本体があり、しっぽ部分が西側の壁から飛び出すようになっている。西側の隣接地は通路として使われ、所有者が「建物を新築予定だが、使用を制限される」と越境部分を撤去するよう訴えていた。
1審判決は、しっぽ部分などが越境していると認定。「土地の一体的な利用が妨げられ、その不利益は大きい」などと判断し、撤去を命じた。今年5月の2審判決もこれを支持し、金龍側は上告を断念していた。
運営会社は「断腸の思いで龍のしっぽを切る判断をした」とのコメントを出した。撤去時期については今後決定するという。