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二条城大広間、特別に入室OK 障壁画「松鷹図」間近に見学

2019年07月10日 |  京都 二条城
 
障壁画「松鷹図」(模写)や華やかな欄間彫刻を堪能できる
国宝・二の丸御殿の大広間四の間




世界遺産・二条城(京都市中京区)の二の丸御殿で10日から、「大広間四の間」の特別入室が初めて行われる。障壁画「松鷹(まつたか)図」(模写画)をはじめ、豪華絢爛(けんらん)な天井画や欄間彫刻を間近に鑑賞することができる。

 四の間は「鎗(やり)の間」とも呼ばれ、将軍が江戸から上洛時に武具を納めた場とされる。寛永3(1626)年の後水尾天皇の行幸に合わせ、大改修が実施された。

 障壁画は二条城を代表する作品で、巨大な松の木と勇壮なタカやワシが描かれている。四の間の松は他の部屋と意匠が異なり、力強く生い茂る姿が特徴という。

 天井画は78面全てに異なる姿のクジャクが描かれ、交差部には牡丹唐草(ぼたんからくさ)文様の辻(つじ)金物が取り付けられている。欄間彫刻には松や唐椿(からつばき)があしらわれ、隙間から三の間側のクジャクが姿をのぞかせる。

 普段は廊下からしか鑑賞できないが、特別入室では室内中央を通る道が設けられ、細部にまで意匠を凝らした空間をじっくりと楽しめる。

 8月26日まで(火曜は入室不可)。7月12日と8月9日の午前10時から学芸員による解説がある。

 問い合わせは二条城事務所075(841)0096。
 

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