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混雑の市バスに大きなキャリーバッグ 苦情受け荷物置き導入

2018年12月23日 | 京都のバス



京都市交通局は来年3月、市バス車内が観光客らで混雑する状況を緩和するため、大型キャリーバッグなど荷物置きスペースを設けた車両を一部路線で導入する。政令指定都市の市バスで初の取り組みという。運賃先払いで降車がスムーズな「前乗り後降り」方式も観光路線で広げるなど、観光客と市民の利用が両立する対策を強化する。

 市バスの1日あたり乗客数は2017年度で36万8千人と、5年間で4万人以上増えた。車内混雑の一因として、観光客の大型手荷物の持ち込みが指摘されていた。来年3月に荷物置きスペースを導入するのは観光路線1系統と、観光客・市民ともに利用が多い生活路線の約10系統。

 市内の主要観光地を巡る100号系統は、後方の扉近くで従来は座席だった部分に、キャリーバッグ6個ほどが置けるスペースを設ける。市内を循環して市民利用も多い205、206号系統などもキャリーバッグやクラブ活動のかばんを2個ほど置けるようにする。

 観光路線では今後、20年度までに101、102号系統でも導入する。これら対象路線での導入は新車購入時に順次進めていく。

 市バスは現在、降車時に運賃を支払う「後乗り前降り」方式だが、「前乗り後降り」への変更も進める。来年3月の100号系統が最初で、その後、観光路線の101、102、103、104、105、106、110、二条城・金閣寺エクスプレスを加えて計9系統まで広げる。

 市交通局は「観光客も市民も乗りやすい市バスとなるよう、荷物置きスペースや前乗り後降り方式の導入に関し、語学に堪能な案内スタッフらを通じてしっかり周知したい」としている。

【京都新聞 2018年12月22日】

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