今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です。
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コロナがまだまだ収まりませんが、農業体験教室をやっていると昨年に比べてかなり意識がゆるくなってきたな~と思います。
例えば、昨年は看護師さんをやっているお母さんが「現場の怖さを知っているので今年は自粛します」と参加を見合わせたのですが、今年は「やっぱり子ども達が行きたいというので」といって参加しています。こういった人が一般的だと思うので、逆に今でも外出を控え続け緊張感を持ち続けられる人は凄いな~と思います。
農村では高齢者ばかりですが、みんな元気でマスクをしている人は一部です。もちろん店に入るときはしますし、会話で「ワクチン申し込んだか?」といった話は出ますが、普段が健康的な生活をしているせいか、みなさん大らかです。半分冗談半分本気で「まあ、なったら苦しまずに死にたいな。わっはっは(笑)」としゃべっている大御所達を見ていると、「こっちより高齢者なのに、元気でたくましいな~」と、うらやましくなってしまいます。
私の師匠のおかげさま農場の髙柳さんは、「30代の頃、カンボジアに行った時、俺らから下の代は毎日下痢やら熱やらで脱落していった。俺らを含めた上の代は全く問題なかった。現地の人にも『今時、コレラにかかるのは日本人だけだ』と言われたが、若い人とは免疫が違うんだな。今の人は消毒やら抗菌やらやり過ぎだと思うが、大丈夫なんだろうか?」と言っていました。
まあ、髙柳さん達の子ども時代はのどが乾いたら川で水を飲み、腹が減ったら柿泥棒をしたりカエルを捕まえて煮て食べたりしていたそうですから、免疫力は高いのでしょうね。私の時代は落ちたものも「3秒ルール」で拾って食べれば大丈夫というのはありましたが、レベルが違いますよね~
他にも髙柳さんが良く言うのは「人間は生まれてすぐ母親から初乳による大きな免疫を獲得すると言うし、その後は雑菌に出会う事で免疫力を高めていくわけだから、小さい頃に何でもきれいにというのは問題だと思うよ」と。
そういえば先日読んだナショナル・ジオ・グラフィックの文章で「人間は平均3歳から5歳の間に、4種類のコロナウイルスすべてにさらされるという。幼い時期での感染は、体のその後の免疫反応の基礎をつくる。自然な進化によってコロナウイルスの変異株が新たに発生しても、免疫系はコロナウイルスに対抗するうえで先手を打つことができる」と書いてありました。
小さい頃にどれだけ雑菌を体に取り入れたかで基礎免疫力が変わるなら、小さい子にどこまで除菌をさせるかは難しい問題ですよね。
知り合いの看護師さんが「今、みんな1日何回も除菌をしているけど、本来、手にいるバイ菌から皮膚を守る常在菌も殺してしまって大丈夫?」と言っていました。難しい問題ですが、何事も極端は良く無くバランスが大事なんでしょうね。
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