半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

今年の夏も異常に暑そうです

2022年06月22日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

朝採り野菜ボックスのお手紙です

 いや~、今年の梅雨は空梅雨ですね。雨が降らない。そして暑い!この(土)(日)にお米農家の根本さんと「田んぼと畑の耕育教室」をやったのですが、(日)は晴れて無茶苦茶暑く、茹で蛸のようになりそうでした(^_^;)。梅雨時期でこの気温は異常ですね。数年前の猛暑を思い出します。今年はまたとんでもない暑さがくるのか~と思うと、げんなりすると同時に田畑では無理をしないように注意をして過ごそうと思っています。

 90年以前は大体8月の平均最高気温が28℃ぐらいだったのが、90年以降は真夏日(35℃以上の日)がぐんと増えてきたそうです。そして今や6月下旬で28℃以上の日が立て続けに出てしまうようになってしまいました。私の子どもの時代は3日に1回は夕立が来たもので、自然現象として気温が高くなると蒸発量が多くなり雲が出来て雨が降って地表を冷ます、この当たり前の循環が無くなってしまいまいた。晴れるときはとことん晴れて気温が上がり、雨の時はとことん雨続きで豪雨になる。こういった不安定性がとても高まっているのが近年です。

 そういえば、数年前の長野の新幹線が水没してしまった大型台風ありましたよね?あの台風が襲来したのが大潮の日で、たまたま干潮の時だったそうですが、もし6時間ずれて満潮だったら東京沿岸は大災害になっていた可能性が高かったそうです。岡山・広島大洪水のような事が東京でも起こっていたかも知れないと思うと、ゾッとしますよね。

 有機農業の世界では92年のリオ・サミットでセヴァン・スズキが行ったスピーチが有名ですが、多分、一般の方は知っている人は少ないでしょう。12~13歳だったセヴァンが「どうやって直すのかわからないものを壊し続けるのはもうやめてください。子どもにするなと言うことをどうして大人がするのですか?」という内容なのですが、当時の大人はあざ笑うかのようでした。過去に無いほどの超大型ハリケーンや局所的豪雨と局所的干ばつが起き始めた時代で、それでも「地球温暖化の問題など無い」とブッシュ大統領は言っていました。しかし学者やゴア元副大統領など色々な見識者の発言と実際に大災害が立て続けに起きたことで、国連も温暖化を認めるようになり、「温暖化は危機的だ」という情報発信がされるようになったことで、ようやく世界の常識となりました。

 日本では西日本豪雨や超大型台風の襲来などはここ5年ぐらいのことなので、日本人で温暖化を真面目に考えるようになったのは世界の中では遅い方だったと思います。しかし農の現場では、もう20年も前から「こんな気候は初めてだ」と毎年言われていました。それでも「自然に合わせて仕事をする」のが当たり前のため、一般の街中に住む人々に比べて気候変動に対して柔軟な気がします。「暑い、寒いも仕方無い。自然には勝てないからな」と。気候に一番左右される職業をしている農家さん達が一番自然に寄り添って生きているって、なんだか凄いですよね。

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