半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

みどりの食糧システム戦略

2021年07月21日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝取り野菜ボックスのお手紙です。

いや~、暑いですね~。梅雨の間に伸び放題の草刈りをしていますが、ちょっと動くだけで汗が流れ落ちます

また、キュウリが馬鹿みたいになっているので収穫するだけでも大変です。3日前からオクラの収穫も始まりました。この後、ゴーヤ、ウリといったように収穫が続きますが、大事に育てていた小玉スイカは梅雨の大雨で全部やられてしまいました残念ですが、仕方ありません。

 さて、この前、オンラインで農林水産省の「みどりの食糧システム戦略」についての講義を聴いてみました。実は、環境問題から環境省が『有機農業の作付け面積を倍にする』なんて話が聞こえてきていたので、少し関心を持っていたのです。


 結論としては、つまらなすぎて30分でオフラインにしちゃいましたホント、資料を読み上げるだけですし、まあ、官僚が作る資料というのは「必要な物を全部入れる」という感じで、文字が多いし、何より具体的な事が無いのです。原発処理と同じで「2050年までに農林水産業のCO2ゼロエミッション化」という目標を立てているのですが、そのために「2040年までに革新的な技術・生産体系を順次開発」と書いてあるんです。なんじゃりゃ?という感じです。原発の廃炉も「2020年までにデブリ取り出しのための技術開発達成」みたいな事が書いてあるのですが、それが出来ずに延期延期になっているのです。民間に任せる所を任せれば良いのでしょうが、実績が無いとお金が出さないのがこういった戦略の難点で、結局、過去から繋がりがあるところが助成金を持っていってしまうんでしょうね。

 ただ、興味深い点もありました。例えば、2050年までという長期目標ではあるのですが、「ネオニコノイドチ系を含む従来の殺虫剤に代わる新規農薬等の開発により化学農薬の使用量を50%低減。化学肥料の使用量を30%低減。耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%に拡大」というものです。


 経済産業省側から農薬の使用量を「規制緩和」されて世界トップレベルの農薬大国になった日本ですが、ネオニコは世界では「生態系破壊の親玉」のような扱いがされていて、環境省が少し規制をしなさい、と昨年言い始めていましたが、農林水産省も名指ししたんだな~と。

 また、CO2を減らすために有機農業面積を広げようという、本質的ではない理由からですが目標設定をしたのは興味深いです。ちなみに、H21からH30の10年間で有機農業の面積は45%も増加したのですが、日本全部の耕地面積からすると「0.4%から0.5%と0.1%増えただけ」です。まだまだ日本は有機農業後進国ですよね~。

コメント
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