半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

最初の英語の学び方

2020年02月07日 | 自分の時間

中1の子があと2週間で定期テストです。

子どもが好きな教科があったら、それを伸ばすのが良いんじゃないかな~、とか、まあ、中1、中2は部活に燃えているのが一番でしょというのが私の親としての考えでした。

ただ、どうも「?」なのが、うちの子に限らず、小学校で平均80点ぐらいとっていた子も、中学になると平均60点ぐらいになるようで、特に英語は最初につまづくようです。

小学校で評議員などをやっているとわかるのですが、小学校ではきちんと「目標点数」というのがあって、「平均点をどのぐらいとらせるか?」というのを踏まえて、学年ごとの先生で会議をし、テストに向けて授業や宿題を出しているようなのです。

だから、ものによっては平均90点という小テストも多々あって、要するに子供達は「俺って、まあ点数とれるじゃん」という自己肯定感が育っていると思うのです。

ところが、ここ1年で知ったのですが、中学校のテストは、どの教科も平均点が60点前後なのです。

自分の子が60点とか58点とか取ってくると、「もうちょっと取れるんじゃないの?」と最初は思っちゃいますが、それは「平均」なのだから、良くも悪くも無く、「普通」なのです。

でもですね、一番良くないと思ったのが「勉強に対する自己肯定感」が失われていく、という事だと私は思うのです。

小学校の時に、「大体わかっている子」だった自分が、中学になると「半分近く分からない子」になるんです。

それを「点数」という、まあ残酷な数字でつきつけられるのです。

小学生の頃の感覚で言えば「60点」というのは、「出来なかったテスト」の点数なわけです。

それが自分のほとんどの教科がそうなるのです。

ただ、逃げ道として「それが平均点だから」となるのです。

そして「まあ、俺、平均とっているし。でも、勉強って別に面白くないよね」ってなってしまう。

 

中学校って、「目標平均点数」とか教科の先生で掲げていないのですかね?

掲げているなら「80点」を目指せるテストにすべきだし、そういう点を取れなかったら授業の内容を見直す、とかしないのかな?って思うのです。

まあ、1年生、2年生のを見ていると、ずっと大体が「平均60点」なので、目標設定が「平均60点」なのでしょうが。。。

でも、そうなると、そりゃ、子どもが学習意欲を減衰させていくのは当然と思います。

「一部の出来る子」が「80点以上」なわけで、私が中学生の頃って、そんなに平均点数が低くなかった気がするのですが、どうなんでしょう?

 

そして、じゃあ、平均点数が低いなりに、平均点数をとっていればいいのか、というと、やはり「学習」というのは、ある程度の内容を理解しないと、気持ちが続かないと思うのです。

それを全教科出来るようになるのは、最初から授業についていけている子だけになると思います。

そう考えた時に、何か1つでも「やれば出来る」という思いを持てる教科があった方が良いと思うんですね。

私は国語が一番大切と思う人なのですが、実用的には英語かな、と思うのです。

英語ぐらいしっかり学んでおこうよ、将来、役に立つことが多いだろうからさ、という感じでね。

 

過去、英語の学習法として、私が思い出せるものとしては「小林克也のアメリ缶」「ヒアリングマラソン」があったりしましたが、今、CMが多いのは「スピードランニング」ですかね。

ただ、これからは、オンラインでの学習方法も整備されてきているので、そっちに切り替わるんでしょうね。

それにしても、溢れる英語教材で、きちんと「読める力、書ける力、聞ける力、話せる力はそれぞれ全く別」ということを定義し、うたっている物はほとんど無いのです。

そして、中学校の英語の教え方も同様です。

「実用会話」なら、「Hello」とか「My name is …」とか「Where are you from?」とかでも良いのですが、なのに、実際は「何でローマ字でaはエー、bはビーって習ったのに、読み方が違うの?」といった素朴な疑問に答えていないですし、そもそも、肯定文と疑問文をいきなり混ぜてしまっている時点で、文法としても学ぶ順番がごちゃごちゃになっているのです。

で、先日、たまたま図書館で1時間ぐらい関連本をあさっていくつかを借りたのですが、例えば「長沢式」として「習う順番」を大切にしている長沢さんという方がいました。

一通り習って基礎知識がある大人や高校生が読んで「英語を整理しなおす」には良いな~と思います。

ただ、初めて英語を学ぶ子向けでは無いな~とも。

また、英語の問題で「話せる、聞ける」というのがあります。

そのキーとして「発音記号」があります。

私は発音記号がほとんどわかります。

理由は大学で英語サークルの演劇部門にいたので、台本のすべての単語に発音記号を書く、という事を3年間やっていたためです。

だから「a」という文字に対して、いくつもの発音があるのを記号で表すことが出来ます。

でも、その高校生の頃はそこまで意識していませんでした。

だから、普通の子が英語につまづくのが「なんでaはエーじゃなくてア立ったりするの?」というところなのは、至極当然だな、と。

これは、例えば知識として、ローマ字はさておき、英語はそもそもゲルマン民族やら何族やらいろいろの欧州圏の言語が混ざりあって出来た、という事を教えても良いと思います。

また、「お~、これは面白いな~」と思ったのが、英語圏の子が英語を学ぶ「フォニックス式」というもの。

例えば、aは「ア」だったり、bは「ブッ」だったり、cは「クッ」という発音だったり、そもそもの「a(エー)という文字」と「アという発音」は違う、という事を学ぶ学習法で、英語圏の子ども達はこれらを学ぶことで、意味はわからないけど、大体の単語は発音できる、という状態になるそうです。

例えば、中国では四音というのがあって、「マー」という音も、4パターンの発声や抑揚で全く違う意味になるんですね。

日本語で言えば「日」という漢字を例にとると、「日」には「にち」だったり「ひ」という「読み方」があるように、「A」には「ア」だったり「ッア」という「読み方」がいくつかあるんだよ、という説明の仕方になるんでしょう。

こういった「基本的な文字の読み方」は言語学習の基礎の基礎なのですが、日本の英語教育はあまり発音をマスターさせないので、小学6年生は、こういったところをベースとしてやると良いかもしれませんね。

 また、ビジネスマン向けの英語本で「インド式」というのをうたっている本がありましたが、これも面白い

「要するに会話が出来るようになるためには」に特化している方式らしいです。

全人口で英語が話せるのが90年代で3%だったのが2000年代には30%になり2020年には世界最大数となる「インドのやり方、考え方」を学ぼうというもので、「間違っていても良い、話せれば、伝われば」という発想です。

使えるな~、と思ったのが直訳ではなく、「日本語」→「日英語」→「英語」で文章を作る、というやり方。

まず、「日英語」として

「部長は怒っているようだ」という事に対し、まずは一番大事な「動詞」だけ英語に置き換える。

「部長 sound 怒っている」

そして次に「英語」として

「The manager sounds angry.」

とするのです。

日本語と英語で決定的に違うのは、「主語+動詞」という順番と重要性。

日本語は動詞は文章の最後に来る事が多いのに対し、英語は一番大事なのは「主語+動詞」という点。

そういう意味で、「まずは動詞だけ英語にしよう」というシンプルな発想は、英語の構成や考え方を学ぶ上でもとても良いと思います。

私の知っている範囲ですが、英語でつまづいている子のほとんどが、ここが良くわからないのです。

 

そして、英語圏の9歳~13歳の子向けに作られた「日本語学習本」も読んだら、実に面白い

まず、キツネが侍のような格好で現れて、「日本語を教えよう」となるのですが、まず

「日本語はヒラガナとカンジの2種類が主にあって、ヒラガナは46文字、漢字は数千ある」とキツネが言うと、子ども達は「ヒラガナだけで46もう逃げ出して良い?」となります

キツネは「いやいや、まず、ヒラガナを覚えれば、ほとんど通じるようにまずはなるんだ。それに、ヒラガナは1文字につき1音節しか無いんだよ。英語は例えば「オー」という音節に対して何個の文字が書ける?」と聞くのです。

つまり、「オー」という音に対して、英語圏では「o,oh,ow,oe,ough…」といっぱいあるんですね。

ここで「文字」には「いくつもの音があるけど、日本は1つだけ」という話をしてます。

これを日本に置き換えたら「ひらがなは読み方は1つだけど、英語は漢字とおなじでaに対して色々な読み方があるんだよ」となるわけです。

次に日本がどこにあるか、地理的な話やちょっとした歴史「日本は日の出づる国と言われていて、国旗もそれを表しているんだよ」として興味喚起の説明をキツネは入れます。

その上で、「Ah! The cat is eating a mouse!」という例で、「猫」と「ネズミ」を入れ替えたら、英語圏では「猫を食べる化けものネズミになっちゃうよね。でも、日本語は文章の中の言葉の位置はあんまり重要じゃないんだよ、まあ動詞は大体一番最後にくるけどね」と教えます。

そして、英語の違いとして「名詞の単数・複数も無いし、動詞の活用も無いし、男性・女性の活用の違いも無いし。。。」と教えます。

「じゃあ、どうやって伝えるの?」と子供達が聞くと、「は、に、を」という単語と単語に挟む「助詞」を教えて、英単語+「は、に、を」で文章を作ります。

これはインド式の「日英語」の発想ですね。

そして、次に疑問文にするために「か」を教えます。

こういった教え方が一般的かどうか知りませんが、たまたま手にとった「英語圏の児童向け日本語学習本」を読むことで、「あぁ、こうやって言語の違いを教えていく流れもよいな~」と思ったわけです。

という事で、ちょっと、英語につまづかない学習法、自ら勉強して練り上げてみたいと思います

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