先日、シャコバサボテンを撮ったが、蕊がどうもはっきりしなかったので撮りなおしてみた。花の少ないこの時期に咲く貴重な花である。
昨日の続きであるが、兼続(妻夫木聡)とお船(常盤貴子)が、春日山城の北にある府内湊に出かけた。目的は景虎(玉山鉄二)と景勝(北村一輝)の妹菊姫(比嘉愛未)の婚礼の祝いの品物を贈るための買い物である。
当時の府内湊は7万人の人口をかかえて越後で一番賑わっていた。
現在の上越市は以前は春日山などの高田市と、海寄りの直江津市に分かれていた。府内湊は直江津にあたる。昔を知る者には高田と直江津に馴染みがあり、上越線の知名度が高いので、上越市の名前には少し違和感がある。
ここで直江津と直江兼続の不思議な組み合わせに疑問が起こるが、鎌倉時代にはすでにこの付近は直江庄(荘)と呼ばれていたので、兼続が命名したものではない。
やがて兼続が家名を継ぐ直江氏の先祖が、この直江庄付近に所領を持つ豪族だったとする説もある。そして戦国時代なると上杉謙信の重臣として与板城(長岡市)の城主になったようである。
謙信の時代に繁栄した府内湊も、景勝の会津への国替えにより、後を治めた堀秀治や松平忠輝の時代になると寂れていった。現在の上越地方の直江津は工業地帯である。