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HPH12002kitの改造

2013年07月18日 | electro_craft
だいぶ前になるが秋月にスイッチングレギュレータHPH12002Mをパラで使った4A流せる可変電源キットがあった。スイッチングの効率の良さや大容量は大変魅力的だが,一つ大きな欠点があった。それは最低電圧が5Vからしか可変できないこと。
このことに関わっては,これまたずっと前からオレンジ電子さんのサイトで1V程度から使えるようにする回路の提供があるのも知ってはいたのだが,これまでたくさん電源は持っているので,取り組む意欲がなかった。だが,ちょっといたずら心が出て,直してみた。

まず,オレンジ電子さんのサイトはここです。
http://www.geocities.jp/orange_denshi/power-supp.html

ここを参考にしてこんな回路でやってみた。

計算では0.8V弱。

なお,R3の2.5kΩは,E24系列にはないので,パラで合成して2.5kとした。
手計算でもいいが,これもラジオペンチさんが便利な一覧表を提供してくれているのでご紹介。
E24系列の直列/並列抵抗値一覧表
http://radiopench.blog96.fc2.com/blog-entry-375.html
この表から,8.2kと3.6kのパラ。

以前作っておいた電源はこんなもの。



取り出したこの基板に細工するというわけ


その前にいろいろこのHPH12002の動作を確認してました。
実は,結果的にVRの焼損と分かったんですが,はじめこのモジュールが壊れたのではないかといろいろチェックしていたのです。


要は,この二つの回路をVRの2pinで分圧してあわせたという訳なんですね。
キットの原理は。パラですからこのモジュール1つでも同様な動作です。回路も単純で造りやすいですね。



基板の作成経過はどうも写真撮り忘れたみたいですが,いきなり実験。



一番絞って0.9V弱になってます。


最大では18V(入力20V)。

動作確認できたので,組み込み。


ここでちょっとしたミスに気がついた。

いつもキットの基板を裏返して,ランドの部分の配置で考えてきたら,追加基板が表をむかない。どうもこの辺が詰めが甘いです。
基板配線図はVoutとGNDを逆にしないと表向きにさせないことに注意が必要でした。orz・・・



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