大人は見えないしゃかりきコロンブス。
この邦題はあまり良い評判を聞かない。確かにスマートとは言えないけれど、唯一無二の感じはそれほど悪くないと思う。
北米では9月に公開され、S.キング原作史上最大とも言われる特大ヒットを記録している本作品。郊外の住宅街で次々に子供が行方不明になる事件が発生するが、その背後にはピエロの格好をした謎の怪物の存在が・・・と、簡単に言えば都市伝説を実写化したような話である。
子供たちを喜ばせる役回りのピエロだけれど、よく見ると顔怖いよねーというのは、チャッキーやアナベルがホラーアイテムに使われるのと同じくらい定番であるが、今回のヒットでペニーワイズが新たなホラーアイコンとなるのか注目である。
都市伝説の怪物ということでリアリティよりも想像の世界的な描写が多くなっている。「それ」は子供が不安に感じているものに姿を変えて近づいてくるのだ。
ただ、ネタバレをすれば、「それが見えたら、終わり」というのは明らかなミスリードで、物語の本筋は学校でイケてない子供たちが団結していじめっ子や化け物に立ち向かっていくブレイブストーリーである。
もちろんペニーワイズは手を変え品を変え主人公たちを脅えさせるのだが、すぐに殺してしまうわけではないし、時折ほろ苦い思春期の思いなどが挟まれるなど必ずしも緊張感一辺倒で進まない。
武器は効かないし神出鬼没だし厄介なことこの上ない怪物であることと、対峙するのが力関係で明らかに劣るはずの子供という構図にそもそもの課題があるのだが、何にせよ「終わり」の絶望感は途中で消失する。
同じ「IT」で言えば「イットフォローズ」で味わった凍り付くような寒気にはほど遠い。
しかし、子供たちのちょっとした成長物語としては悪くない。それぞれのイケてなさは愛おしく、紅一点ベバリー役の女の子もかわいらしい。
入口で期待を誤ると微妙な評価にならざるを得ないが、小説で読んでみるとかなり読み応えがある作品なのかもしれない。
(70点)
この邦題はあまり良い評判を聞かない。確かにスマートとは言えないけれど、唯一無二の感じはそれほど悪くないと思う。
北米では9月に公開され、S.キング原作史上最大とも言われる特大ヒットを記録している本作品。郊外の住宅街で次々に子供が行方不明になる事件が発生するが、その背後にはピエロの格好をした謎の怪物の存在が・・・と、簡単に言えば都市伝説を実写化したような話である。
子供たちを喜ばせる役回りのピエロだけれど、よく見ると顔怖いよねーというのは、チャッキーやアナベルがホラーアイテムに使われるのと同じくらい定番であるが、今回のヒットでペニーワイズが新たなホラーアイコンとなるのか注目である。
都市伝説の怪物ということでリアリティよりも想像の世界的な描写が多くなっている。「それ」は子供が不安に感じているものに姿を変えて近づいてくるのだ。
ただ、ネタバレをすれば、「それが見えたら、終わり」というのは明らかなミスリードで、物語の本筋は学校でイケてない子供たちが団結していじめっ子や化け物に立ち向かっていくブレイブストーリーである。
もちろんペニーワイズは手を変え品を変え主人公たちを脅えさせるのだが、すぐに殺してしまうわけではないし、時折ほろ苦い思春期の思いなどが挟まれるなど必ずしも緊張感一辺倒で進まない。
武器は効かないし神出鬼没だし厄介なことこの上ない怪物であることと、対峙するのが力関係で明らかに劣るはずの子供という構図にそもそもの課題があるのだが、何にせよ「終わり」の絶望感は途中で消失する。
同じ「IT」で言えば「イットフォローズ」で味わった凍り付くような寒気にはほど遠い。
しかし、子供たちのちょっとした成長物語としては悪くない。それぞれのイケてなさは愛おしく、紅一点ベバリー役の女の子もかわいらしい。
入口で期待を誤ると微妙な評価にならざるを得ないが、小説で読んでみるとかなり読み応えがある作品なのかもしれない。
(70点)
ご無沙汰しています。コメントありがとうございます。
期待値少なめで鑑賞したせいか、結構面白く鑑賞出来ました。そうそうかなりヒットしたようで・・・・。怖さもさほど感じなかったかな。ホラーにしてはそれっぽくなかったですよね。むしろ青春映画のティストもまざり中々懐かしさの感じる部分もありました。
期待値少なめだったんですか。
ぼくは北米でS.キング史上最大級のヒットという情報を得ていたので、
どれだけおもしろいスリラーなのかと思って映画館に行ったんですよ。
それ故少し肩透かし分が採点に影響してしまっています。