C.ノーラン率いる驚愕のドリームチーム。
映画を観る楽しみは、今まで見たことのないものに触れること、体感することである。
「インセプション」で描かれる世界は2時間28分全篇がその快感に満ちている。
夢という素材を出発点に、縦横無尽、天地無用、奥深くへと限りなく拡がる発想に驚く。
発想を圧倒的な迫力の視覚効果へ結びつける技術に驚く。
そして、発想の種を巧みに利用した綿密な脚本に驚く。
特に、階層の深度によって時間の進行速度が異なるという設定と、夢と現実の世界を判断するトーテムの存在の効き目は絶大だ。
もちろんキャストも良かった。
L.ディカプリオは今回も相変わらず眉間にしわが寄りっ放しだが、これはもはや悩み多き男としての安定感か。
予想以上の収穫だったのは彼とチームを組んだメンバーであり、中でもクライマックスの場面、夢の中間層で華麗に遊泳しながら孤軍奮闘していたアーサーが、「(500)日のサマー」のJ.ゴードン・レヴィットと知ったときはぶったまげた。かっこいいんだもん。
渡辺謙も堂々の2番クレジットだし、E.ペイジもやっぱりいい。
M.コティヤールに至っては、敬意を表してなのか要の場面でE.ピアフの曲を流したりして。
E.ピアフといえば、この曲の効果がまた素晴らしい。
夢という自由な時空間を使って、屋内と屋外、狭い空間と広い領域、スローモーションと目まぐるしいアクションを同時進行させる中で(それだけでも、かつてない驚きの世界なのだが)、音楽の筋が突然それぞれの世界を貫くのだ。
ピアフの荘厳なメロディーと刻まれていく時間が生む緊張感のミスマッチの素晴らしさ。
どの場面も緻密に計算された効果が最大限に発揮されており、収束の手際良さもお見事の一言。最後の場面も憎いほどに綺麗なオチとなっている。
(98点)
映画を観る楽しみは、今まで見たことのないものに触れること、体感することである。
「インセプション」で描かれる世界は2時間28分全篇がその快感に満ちている。
夢という素材を出発点に、縦横無尽、天地無用、奥深くへと限りなく拡がる発想に驚く。
発想を圧倒的な迫力の視覚効果へ結びつける技術に驚く。
そして、発想の種を巧みに利用した綿密な脚本に驚く。
特に、階層の深度によって時間の進行速度が異なるという設定と、夢と現実の世界を判断するトーテムの存在の効き目は絶大だ。
もちろんキャストも良かった。
L.ディカプリオは今回も相変わらず眉間にしわが寄りっ放しだが、これはもはや悩み多き男としての安定感か。
予想以上の収穫だったのは彼とチームを組んだメンバーであり、中でもクライマックスの場面、夢の中間層で華麗に遊泳しながら孤軍奮闘していたアーサーが、「(500)日のサマー」のJ.ゴードン・レヴィットと知ったときはぶったまげた。かっこいいんだもん。
渡辺謙も堂々の2番クレジットだし、E.ペイジもやっぱりいい。
M.コティヤールに至っては、敬意を表してなのか要の場面でE.ピアフの曲を流したりして。
E.ピアフといえば、この曲の効果がまた素晴らしい。
夢という自由な時空間を使って、屋内と屋外、狭い空間と広い領域、スローモーションと目まぐるしいアクションを同時進行させる中で(それだけでも、かつてない驚きの世界なのだが)、音楽の筋が突然それぞれの世界を貫くのだ。
ピアフの荘厳なメロディーと刻まれていく時間が生む緊張感のミスマッチの素晴らしさ。
どの場面も緻密に計算された効果が最大限に発揮されており、収束の手際良さもお見事の一言。最後の場面も憎いほどに綺麗なオチとなっている。
(98点)
私も面白かったです。
ちょっと複雑なストーリーでしたが、かなり引き込まれました。
ただ、ミッションの内容と画面で起こっていることのギャップは感じたなぁ~
コブの個人的事情よりもミッションに重点を置いて、それが世界規模の陰謀だったりしたらもっと燃えたかも(笑)
さすがに高得点付けるときは考えました。
でも、キャストは文句なし、物語の斬新さ、映像、音楽と、
どれをとっても減点要素が思いつかず、
思い切って史上3作めとなる98点となりました。
由香さんへのコメントにも書きましたが、設定に関しては好みが分かれましたね。
上映時間は長いですが、もう一度観て自分の評価を確定させたいと思います。
そういえば、明日は妻が観に行くようです。
意見が分かれるかどうなるか・・・。
わあ~クラムさん、無茶苦茶高評価なんだ!!
どうも私は好みじゃなかったようです。
でも再鑑賞してみるのも良いかなと、、、。
ひょっとして観方が変わるかもしれません。
現在、当方よりgoo様へのTBは通りませんが、
記事は大切に反映させて頂きます。
他のgooユーザー様共々、これからも宜しく
お願い致します。
おっしゃるように
未知の体験や映像を存分に楽しみ
映画の醍醐味を味わうことができて大満足というか
圧倒されまくりでした。
ここまで大胆かつ綿密な作品
この監督ならではなのでしょうね。
アーサー役のJ・G・レヴィットに私も惚れました。
来週あたりもう一度観に行きたいな。
いろいろな方のページを見ると、大絶賛派とまあまあ派に分かれるようですね。
さすがにこき下ろす人は見当たりません。
集中力を保つことができることが必須で、
その後話にのるかそるかも案外ギャンブル要素があったりして、
結構ハードルが高い作品と言えそうです。
で、何か気に入っちゃった側は「高いハードルを越えた」的な達成感で
更に気分が高揚する仕組みになっているのではないでしょうか。
斬新なアイデア、迫力の映像、キャストも最高と、
何をとっても点数が減らないんですよ。
今年は1月の時点で「(500)日のサマー」でトップは決まりと思っていたのですが、
まさか同じJ.ゴードン・レヴィットがやってくれるとは驚きです。
興味を持たれたのであれば、「(500)日のサマー」も観てくださいね。