Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「コードネームU.N.C.L.E.」

2015年12月27日 10時33分16秒 | 映画(2015)
結局U.N.C.L.E.が何を指すのかはよく分かっていない。


本作の予告篇はしばらく前から目にしていた。

米国とロシアという冷戦の敵国同士が異例のタッグを組んだスパイ映画という基礎知識はあったが、わざわざ映画館へ足を運ぶまでのものは感じていなかった。

今回、空いている時間にぴったりはまったのでたまたま観ることになったのだが、なんだこれ、結構おもしろいじゃない。

しかも米国のスパイが「ナポレオン・ソロ」と呼ばれている。それなら知ってる。既に再放送だったろうけれど、子供のころ見たおぼえがある。

G.リッチー監督は洒落た映像を撮るのに長けているから、1960年代の街並みや人々のすべてが洗練されて見える。

その舞台で輝く2人の敏腕スパイと謎の女性。3人とも危うさを讃えた魅力を十分に放っていた。H.カヴィルはスーパーマンだけあって、カチッとした人物がハマる。

騙したり騙されたり、アクションだけじゃなくロマンスやコメディーも盛り込まれ、終盤には意外な人物が鍵を握る場面も。

サービスいっぱいのお得感のある作品であったのだが、世界的な興行面ではあまり芳しくなかったらしい。

よく見かける分析としては、今年は「M:I」や007という「超」が付くほどメジャーなスパイ映画シリーズが公開されており、埋没してしまったのではないかということ。

ただ一方で「キングスマン」はきちんとヒットしているわけで、スパイ映画というジャンルが原因ではなかったことが分かる。

配役のネームバリュー、エッジの効いた描写、何か突き抜けたものがないと人は呼べないということなのかもしれない。

DVDレンタルでは受けるような気がする。気軽に手にとって観てみたら案外おもしろかったというような。ただ、せっかくのアクションは映画館で観なければもったいない。

(75点)
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