私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

掲載していなかった記録をアップし始めました。あっという間に1年が経ってしまうので。今シーズンの鳥の海の記録も。

2019年7月7日(日)鳥の海

2019年07月07日 | 鳥の海

■2019年7月7日(日)9:24-10:25【天気】曇り、小雨【レンズ】EF500Ⅱ,RF24-105mm

【場所】鳥の海
【種名】カルガモ,カワウ,アオサギ,ダイサギ,シロチドリ12,ウミネコ,オオセグロカモメ,コアジサシ20+,ミサゴ,トビ,ハシボソガラス,ツバメ,オオヨシキリ,セッカ,ムクドリ,スズメ,カワラヒワ,ホオジロ(15科17種)
【メモ】コアジサシが鳥の海で営巣しているということで,見に行った。最初に海岸に出ると波打ち際から少し離れたところに打ち上げられた枝などがあるところに,コアジサシの成鳥の夏羽,冬羽,その中間羽の個体が数羽いた。冬羽は足も嘴もすっかり黒くなっており,頭は頭頂が白くなっている。夏羽と冬羽の中間は,基本的に冬羽のパターンだが,嘴や足が完全に黒くはなっておらず,部分的に黄色い部分が残る。
そこから少し歩いて,双眼鏡で見るとシロチドリがミニ砂嵐の中,立ち尽くしているものや,抱卵してじっと耐えているのが見えた。双眼鏡もEOSRもレンズも砂だらけになり,基本的にレンズ表面には雨も砂も入らないようには持ち運んではいるが,今日はかなり厳しかった。
それから,いったん南の方にずっと歩いて行って順光状態で,繁殖している場所を遠くから,愛用の18×50IS双眼鏡でしばらく見ていると,シロチドリの雛とコアジサシの雛がいるのを見つけることができた。コアジサシは頭の縞模様が特徴的だ。親が餌を運んで直接与えているのもいれば,もう一羽の親鳥がヒナを守っていて,そこに餌を運んでいるという普通のパターンもあった。餌を待っている間,ヒナは親鳥のところでじっとしているわけではなく,そちこち動き回っている。親が餌を運んでこないと見るや,そっちこっちに出歩いている。飛んでいる幼鳥は見ていない。
コアジサシの抱卵から巣立ち,飛翔までは以前鳥の海で大々的に繁殖していたときに,ずっと観察していたことがあるが,親子の関係や親同士の関係がとてもおもしろかったのを覚えている。
今回のコロニーは,その後,波で全滅したとと教えられた。潮を被った卵を抱いている親鳥もいたということだ。何つがい繁殖していたかはわからないが,その後16日に行ってみたが,1つがいだけが抱卵し,接近するカラスや上空を通過していくウミネコ,オオセグロカモメを追い払っていたのをしばらく見ていたが,コアジサシ自体はその2羽しかいなかった。
【写真】

  

海岸の様子     流木       コアジサシ冬羽

  

餌を運ぶ成鳥夏羽  冬羽       冬羽

 

夏羽        夏羽

  

砂嵐の中のシロチドリ,抱卵

  

夏羽       コアジサシのヒナ  シロチドリ

  

餌を待つヒナと親鳥 ここだよー!   しかし餌を持っていなかった

  

抱卵中の親鳥    コアジサシ成鳥夏羽  水浴び


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