私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

掲載していなかった記録をアップし始めました。あっという間に1年が経ってしまうので。今シーズンの鳥の海の記録も。

2003年4月~2004年3月金華山

2005年05月29日 | 金華山・航路
■ 5/3(土) 9:00-9:30(航路)9:45-16:00(金華山)16:00-16:30(航路) 【天気】晴れ 【船】快速双
【場所】女川-金華山航路、金華山(桟橋-山椒峠-小函崎・大函崎-せせらぎの森-二ノ御殿-桟橋)
【種名】オオハム冬羽1(金華山牡鹿半島瀬戸)、ウミウ(繁殖)++、ヒメウ++、ビロードキンクロ♂若鳥1(往路)、トビ、ハヤブサ成鳥♂1、セグロカモメ成鳥夏羽1、オオセグロカモメ成鳥夏羽++、シロカモメ若鳥1、ウミネコ++、 ウミガラス成鳥夏羽1(往路)2(飛翔、復路)、ウトウ(飛翔、復路)3、キジバト、アオゲラ1、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ8、ツグミ、ヤブサメ、センダイムシクイ、キビタキ14、オオルリ5、ヒガラ、ヤマガラ++、シジュウカラ、メジロ++、ホオジロ、アオジ、クロジ、カワラヒワ++、マヒワ40+、シメ1、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(18科37種)
【備考】
 往路で女川港を出て約10分過ぎ、女川原発が見えるあたりの航路で、最初にビロードキンクロ、続いてウミガラスを見ることができた。いずれも船中の窓越しだったが、かなり船に近いところにおり、目視できた。さい先がこれはいいと思ったが、その後は島に着くまで、ウトウも出ず、もっぱらウ類とカモメ類だけ。金華山桟橋について、瀬戸を見ていると、ちょうど中間の距離あたりに、オオハムを見ることができた。鮎川-金華山航路では、20年くらい前は個体数は少ないがよく見ることができたが、最近は全然見たことがなかったので、うれしかった。 復路は同じ船だったが、海が穏やかだったせいもあり、船尾甲板でカメラを構えて船の近くを飛ぶ海鳥を狙ったが、足島、江島を過ぎたあたりで、飛翔するウミガラスとウトウを小さく撮影することができたくらいだった。とりあえず、ウミガラス、オオハム、ビロードキンクロを見たのでよしとしたい。
 金華山では、山中のブナ、モミの枯死、倒木以外にも、外周路の樹木の倒壊、枯死が年々激しく、倒壊したスギ、アカマツ、モミで道がふさがれているところも少なくない状態になっている。小函崎へ登る斜面は、もうどこが道かわからない状態になっている。また小函崎のピークが下から見えるくらい倒木が進んでいる。クリンソウに関してはやはり年々沢の水量が少なくなっているためか、背丈も低いものが多くなってきている。
 小鳥類は、サンショウクイ、アオゲラの数が以前よりずいぶん少なくなっている。特にアオゲラは20年前と比べると、ほとんどいなくなってきている。相変わらず多いのは、キビタキ、オオルリ、ヤマガラ、メジロで、花山村の湯ノ倉温泉ほどの密度ではないが、姿もよく見ることができる。小函崎、大函崎では、オオセグロカモメが断崖のあちこちでペアでいるのを見ることができた。ウミウは小函崎の断崖を中心に30つがい以上営巣していた。ヒメウの個体数は小函崎、大函崎ではウミウより多いようだ。ただし、営巣をしているのを発見することはできなかった。 
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