私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

掲載していなかった記録をアップし始めました。あっという間に1年が経ってしまうので。今シーズンの鳥の海の記録も。

2010年11月14日(日)釣師浜

2010年12月01日 | 磯浜漁港
■2010/11/14(日)12:05-13:04【天気】曇り
【場所】釣師浜
【種名】カンムリカイツブリ,クロガモ,トビ,シロチドリ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,スズメ,ハシボソガラス(7科11種)
【メモ】曇りの日だったが,カモメはこれくらいの天気の方が羽色がそのまま出るので行ってみることにした。到着すると,ちょうど群れが浜と河口にいた。浜を散歩する人がいると群れがいなくなってしまうので,ほっとした。いつもは余裕をもって堤防から群れのだいたいを見て浜に行くのだが,今日はチャンスを逃さず,すぐに浜に行った。最初にカモメが警戒しない距離にいて,しばらく観察する。それからおもむろに少しずつ立たないで移動する。手には腰掛用の流木を持参する(笑い)。そして,少しずつ間合いを詰め,いつの間にかカモメの群れと3m,4m位の距離まで接近している。この過程で,けっして自分は彼らには関心がないことを感じ取らせる必要がある。そうすると,すぐ近くで鳥たちがいろいろな行動をするのを目視することができる。もちろん,人がいてレンズを向けてシャッターを切っているのだから,警戒+プレッシャーを感じていないはずはないが,無害とわかれば,人にはお構いなしだ。
 さて,今日は先週いなかったカモメとワシカモメがいた。セグロカモメの第2回と第1回冬羽もいた。第1回は先週の個体とは別個体だ。今シーズンはまだシロカモメとタイミルを見ていないので,次回以降に期待がかかる。
 ところで,それまで河口で盛んに水浴びし,浜で休息したり羽繕いをしたり,ヒトデや流木,小さなプラスチックボールなどで遊んでいた大群が,どの種類の声かわからないが,一声で一斉に飛ぶことがある。結局また戻ってくるか,浜の中間地点の渚付近に降りるちなみに,海の見える喫茶店の「ラハイナ」(「よっちゃんの店」)で,ピザなど食べながら見ていると,何でもないのに一度は必ず飛ぶ。その光景はとても美しい。行くたびに海の色や波,風,光線が異なる。印象派風の空と光を背景に飛ぶカモメたちの姿はとても美しい。
 今日の海は,比較的近い所にカンムリカイツブリが群れでいたり,磯浜寄りにはクロガモの群れが渚に近い場所に浮かんでいるのが見えた。そうこうするうちに1時間が立ち,これ以上いても他の種類は飛んできそうにもなかったので帰ることにした。
【写真】
  
■セグロカモメ幼羽。白と,より黒っぽい焦げ茶の境が明確な羽のパターンで,シンプルで美しい。
  
■ワシカモメ成鳥冬羽/ウミネコの飛翔,中央奥にカモメ幼羽がいる/カモメ幼羽
  
■ユリカモメ成鳥冬羽/セグロカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽移行個体

■カモメ第1回冬羽。カモメは第1回冬羽から肩羽は灰褐色になっている。


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