私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

掲載していなかった記録をアップし始めました。あっという間に1年が経ってしまうので。今シーズンの鳥の海の記録も。

2010年12月5日(日)蕪栗沼東側田圃 ハクガン

2010年12月09日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2010/12/5(日)14:45-15:06【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼東側田圃
【種名】マガン,ハクガン(1科2種)
【メモ】特に何か期待するわけでもなく実家から帰る途中,いつもあまり群れが入らない広い田圃に,2,3千羽ほどのマガンの群れが展開していた。その群れの真ん中の一番前にハクガンを見つけた。というか誰でもわかるのだが。そこで水路を挟んで道路と並行している広い畦道に車を乗り入れてゆっくり群れに近づいていった。最終的には15分ほど見ていたが,最後にあと2mほど移動すればハクガンが順光になる位置で飛ばれてしまった。12月の午後3時近くなので光線はすでに薄い橙色になっていた。斜光になると,どうしても羽色が変わってしまったり,輪郭が甘くなってしまう。それはそうとして,最初に見た時,周りのマガンより確実に大きいなと思ってはいたが,かといってそんなに極端に大きくもないし,顔も普通だし,ちょっと違和感があったのは,伸ばした時の首がハクチョウみたいに長いのと,全体的に小型のハクチョウのフォルムという感じがした。家に帰ってからSさんにメールを書いたら,オオハクガンかもしれないし,大きいハクガンかもしれないということだったので,改めて,ウェブで調べてみたが,下の写真のコメントにも書いたが,とりあえず大きい亜種ハクガンということにしておくのが無難だろう。なお,亜種オオハクガンの識別に参考にさせていただだいたのは,次のサイトである。  
  GREATER SNOWGOOSE DEMOGRAPHIC STUDIES
【写真】
  
■確かにマガンより大きいことは大きい。
  
■順光だと背,雨覆,初列以外の風切は白いが,写真のように斜光では薄灰色に見える。この段階ではオオハクガンかどうかは判別しがたい。嘴もそれほど太いとは言えないし。
  
■順光になるようゆっくり車を移動し,さあこれからじっくり観察という時に飛ばれてしまった。大きさの比較ということで2008年12月伊豆沼2工区のハクガンを引用。
  
■この3羽の個体は,マガンとほぼ同じかやや大きい。しかし,上記のハクガンの方がやはりずっと大きい感じがする。ただし,嘴の形状・大きさや,頭部から嘴までの長さは3羽の亜種ハクガンとそう変わらない。
  
■採餌するマガンの群れ。様々な年代の個体。
  
■採餌するマガン/群れの中に初列風切が白いマガン


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