2022年7月20日(水)野付半島・羅臼鷲の宿

2022年07月20日 | 北海道

■2022年7月20日(水)14:17-21:59【天気】小雨(中標津)~豪雨(野付半島)~曇り(羅臼)【機材】EOSR5+RF100-500mm
【場所】野付半島・羅臼鷲の宿
【種名】アオサギ,キジバト,アマツバメ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビ,オジロワシ成鳥4,シマフクロウ♂♀,ハシボソガラス,エゾセンニュウ,ノビタキ,ハクセキレイ,カワラヒワ,オオジュリン(12科14種)
【メモ】当初,落石クルーズを午前午後予定していたが,午前中はワイバードのチャーターが入っていて乗れないということだった。午後はどうかと聞いたら,今のところ申し込んでいる人がいないというので,それでは船をチャーターしたいというとOKだった。船のチャーターは金華山沖アホウドリ調査で当たり前に行っているので,一人だろうが違和感はない。ということで,根室市にあるホテルの宿泊をキャンセルして,鷲の宿に変更した。電話してみると,別館なら1人空いているということだったので,お願いした。
さて,9時30分のANA札幌千歳行きに乗り,同じくANAで根室中標津空港には13:05に到着。そこからオリックスレンタカーに行くと,日産ノートe-POWER現行一つ前の型が用意されていた。エンジンで動く電気自動車は初めてだったが,とても快適だった。結果的には2日間で400km近く走って,ガソリン代が4200円だった。さて,中標津から羅臼と野付半島に行く分岐点までの草地には,ノビタキやトッピンカケタカのエゾセンニュウ,オオジュリンなどがいた。多かったのは意外にもキジバト。どこにでもいた。雨がかなり降っていたので,小鳥を見る余裕もなかったが声は聞こえたし,途中,停車して牧草地に入ってみると,道路と牧草地の間の灌木や草原に小鳥たちの姿が見えた。ただし,かなり雨が降っているので,撮影はしなかった。分岐点を根室方面に行き,野付半島の分岐点少し前の防波堤の上に,オジロワシの成鳥が止まっているのを見つけ,撮影した。そのうち飛んでいったと思ったら,その後をもう一羽飛んでいった。オオセグロカモメやウミネコが集まっている貝殻を山のように積んでいる工場付近に2羽飛んでいって,驚いたカモメたちが多数,飛び立っているのが見えた。
最初の探鳥地の野付半島だが,雨が激しく降っているのもあったが,鳥と言えばアオサギくらいしかいなかった。ナラワラにタンチョウの姿は見えなかった。さらにネイチャーセンターのあるトドワラに行ったが,あれ,トドワラがない!という風景。店の人に聞いたら,数年前の爆弾低気圧で,すっかり様子が変わってしまったという。鳥は,今朝キアシシギの群れがいたということだった。野付半島は低いところにたくさんの建物が建っているが,3.11のような大津波が来たらひとたまりもないと思った。アオサギしかいなかった野付半島だが,先ほどオジロワシがいたところに行ってみると,やはりオジロワシがいて,最初はカラスと思ったが,よく見るとハイイロミズナギドリのようだった。ちなみに翌日の朝はいなかった。
羅臼に向かう途中で2回オジロワシを見た。鷲の宿には17時までチェックインするようにとの指示だったので,17時少し前に宿に着いた。いつも入口が分からず,オッカパケ川を過ぎてトンネルの手前で引き返し,ナビでサシルイ川の橋の手前で右折すると,いつもの風景があった。観察舎に行くと旅館の方がいて,何と道民割引で半額,しかもこのへんで使える商品券2千円が付いた。3000円で泊まれて,シマフクロウ!感動した。もう食事をしてもいいというので,早々に食事を済ませ,明日は5時に出るので,朝食なしと言うことで,コンビニに食料を買いに行った。それから戻ると別館ではなく本館でいいということになり,二階の前回と同じ部屋だった。生け簀がよく見えるので撮影はここからでもいいが,やはり観察小屋の方が近い。シマフクロウが岩魚をつかんで,ヒナに運ぶためにサシルイ川を上流に飛んでいくのを正面から撮るなら,バスの中からということになる!というのが分かったのは,翌朝のことだった。
さて、7時近くなり観察小屋にスタンバイしたが、その前に部屋で準備していたら何と、EF500mmを持ってきたのに、黒いマウントアダプターを持ってきていなかった。これには大ショック。F4が使えないということはズームレンズF4.5の100mmからF7.1の500mmでの撮影となる。ということで、結果はF4であればISO1600か3200で撮影できたがF7.1ではISO6400にしないといけない。最初は3200で撮影していたが。ということで、シマフクロウについては動画の説明を参照。ちなみに夜明けの朝4時少し前に起き、窓を開けて下を見たら、シマフクロウのどちらかはわからなかったが、生け簀のところでのんびり羽繕いをしていた。あののんびりぶりはきっと♂かもしれない。急いでレンズを出したが、すでにいなかった。3:47だった。明るいところにもシマフクロウが出るようになったということだった。とりあえず、動画が撮影できたのでよしとした。次回は飛んでいくのを正面から撮影したい。
【写真】
  
オジロワシ成鳥  アオサギ    ナラワラのアオサギの群れ
  
帰りに寄ったら、ほぼ同じところで灰色ミズナギドリ(死骸?)を食べていた。
  
ハイイロミズナギドリを掴んで飛んでいくオジロワシ/羅臼のオオセグロカモメ4Sと3S
  
♀、生け簀とサシルイ川/生け簀に入る♂、イワナを咥える。足環がある方が♂でない方が♀だそう。
  
生け簀にやってきたキタキツネ/生け簀に入る♀/♂、♀


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2022年7月20日(水)羅臼鷲の宿

2022年07月20日 | 北海道

■2022年7月20日(水)19:52【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】羅臼鷲の宿
【種名】シマフクロウ♀(1科1種)
【メモ】19時少し前からスタンバイした。鳴き声はずっとしていた。19:48に1回目♀、2,3回目♂、4回目♂♀、10:00 5回目♂が生け簀に現れる。昨夜はもっと頻繁だったそうで、途中、キタキツネが生け簀に入り、魚を捕ろうとしたが、宿の方が追い払った。ウーウーボーボーとひっきりなしに鳴いているのに、なかなか姿を現さないなと思ったら、やはり、キツネのせいということだった。冬に来たときはテンがいた。今回、EFレンズ+RF変換アダプターを家に置いてきてしまったという大失態で、せっかく持ってきた愛用のF4EF500mmが使えず、RF100-500mmだったが、まあ、ワンパターンだが、F7.1にしては、撮れた分だと諦めるしかない。F4だと1/80のISO3200で十分明るく撮れたはず。F4とF7.1の差は大きい。自分としては画質が荒れるのがいやなので、せめて1600で撮影したかった。ちなみに、朝3:30に起きて窓の外を見ると、かなり明るい中に、♀か♂かはっきりしなかったが、生け簀の縁で羽繕いをしていた。明るくなってからも出るようになったそうだ。ちなみに、ヒナに餌をやるためにサシルイ川を上流に飛んでいくが、正面から撮りたいと思っていたら、やっとそれがわかったが、帰るところだった。元気にヒナを育ててほしいものだ。と言っても、一つの沢(川)に一番いだそうで、せっかく大人になっても放浪し、年老いた別の個体と入れ替わったりして、世代をつないでいくのだろう。
【動画】
 
シマフクロウ♀の採餌。1匹つかまえて食べ、2匹目をヒナに運ぶ。

♀のシマフクロウが♂に、早く捕って子どもたちに食べさせてよね。ほら、こういう風に。ドボン。あれ捕れなかった。あなた、さっさとやってよ。おれ、生け簀に入るのどうも苦手でさ。何やってるの。私が先に捕るから、あとからすぐに持ってきてよ。ドボン。シュワッチと去っていく♀。うーん、俺どうすればいいんだ。などという会話をしていたのかもしれません。


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