私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10/1でアトリやマヒワ、イワヒバリを探しに蔵王に行ったが、彗星教えてもらって見たが、鳥はだめだった。また、行かねば。

2022年7月21日(木)羅臼~尾岱沼~風連湖・春国岱~納沙布岬~落石漁港

2022年07月21日 | 北海道

■2022年7月21日(木)4:24-12:29【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】羅臼~尾岱沼~風連湖・春国岱~納沙布岬~落石漁港  ※キーワード:地盤沈下
【種名】マガモ,カルガモ,キンクロハジロ,シノリガモ,カワアイサ(繁殖),アオサギ,タンチョウ成鳥5幼鳥1(※ペア+子1),キジバト,アマツバメ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビ,オジロワシ成鳥4若鳥1,シマフクロウ1,カワセミ,ハシブトガラス,コヨシキリ,エゾセンニュウ,ノビタキ,ハクセキレイ,カワラヒワ,オオジュリン(14科22種)
【メモ】朝3時40分頃起きると,明るい中にシマフクロウがいた。前日,朝食は食べないで早く出ると言っておいたので,荷物をまとめて,鷲の宿に別れを告げた。サシルイ川にかかる橋から国後島を見る。羅臼漁港に寄るが,ウミネコとオオセグロ以外はいない。街中を抜けてトンネルを抜けると,昨日とは打って変わって青い空にたくさんのアマツバメが飛んでいた。E-POWERの一世代前のノートも快適。これからはやっぱり電気自動車の時代か。が,カーブでスピードを出して急ブレーキをかけてみると,かなりいまいちのフィールリングと音。それはさておき,あっという間に野付半島との分岐点に来たが,堤防付近にオジロワシはいなかった。尾岱沼は冬とは全然違う風景,北海道らしい風景が続く。海に注ぐ川が原野を蛇行している。オジロワシがいい感じで止まっていたりする。風蓮湖は走古丹に行ってみたい誘惑もあったが,引き返すと時間がなくなるのでカットしてヤウシュベツ湿原にかかる橋で止まって,オジロワシやカワセミ,カワアイサ,マガモなど見ていた。そこからしばらく走って,納沙布岬方面に行くT字路を左折して大好きな春国岱方面へ向かったのだが,ここで,大型トラックの時速120Km以上の軍団に追われる。これはいくら何でもとすぐ道の脇に寄ってカットしてもらった。すごいスピード。根室市に行くのか。道の駅で少し休憩を取り,いよいよ,春国岱。まさに風光明媚で,タンチョウの親子や,2羽のペア,1羽だけとか,ずっと向こうにいる白いのは単にオオセグロカモメだったりする。ここで,オジロワシが現れ,あっという間に飛んで行ってしまったが,何となくここは来そうだなという場所があったので,そこで車を停めて待っていると,やって来ました。対岸方面から輪をえがきながら,こっちにどんどん近づいてくる。浅瀬で魚を獲る餌場になっているのか。合計3回ほど目の前でダイビングしてくれたが,魚は獲れず。動画は撮影し、アップ済み。若鳥がいないなあ,と思っていたら,そこから2kmほど行った漁港の町のラーメン屋さんのところで,若鳥がダイブするところを見たが,ちょうど陰になっていて魚を捕るところは見えなかった。
さてここから,納沙布岬に向かう。昔、ただ単に車が道を走り続けるだけのゲームがあり、大好きだったのだが、あのゲームのように、高低差があまりない一本道を、途中途中の岬沿いにけっこう走って,何とか納沙布岬に着いた。見覚えのあるタワーや灯台や資料館があるので、確かにここ。しかし、岬と言われるところに歩いて行って驚く。「え,ここ,本当にあの納沙布岬?」地盤沈下してるの?というくらい,何の変哲もない場所に変わっていた。いやあ,絶対地盤沈下しているな,昔はもっと高かったはずだ!とがっかりする。2007年2月22日に来たとき、ウミウとチシマウガラスがたくさんいた突端は,中間部が崩れ落ちていた。当然場所もおそらく波浪で小さくなっているはずだ。しかも,とても低い海面にシノリガモが1羽浮かんでいるだけ。もう,お土産屋さんで,Tシャツや何かグッズを買うほかはないと,店に入り,エトピリカのTシャツ(デザインがとてもいい)とコースターを買った。野付半島と納沙布岬は超がっくりだった。一番驚いたのは海面までの崖というよりただの土手という感じだったこと。あの雄大な納沙布岬はどこに?というところ。気を取り直して,花咲漁港には寄らず,直接落石岬に行った。と言えばいかにも岬に行ったように書いているが,岬に行くのには30分以上途中で車を停めて歩かなければならないので,やめて,おとなしく漁港の事務所(エトピリ館)を確認し,近くの食堂で,昼食を済ませた。漁港には,エゾシカのオスだけの群れと,子連れのメスの群れがいた。いよいよ,チャーターしたクルーズに期待がかかる。

※参考文献:「北海道東部地域の地盤変動特性と沿岸地域への影響」山下俊彦・前原向一、土木学会論文集Vol8 No.2 2012年
【写真】
  
鷲の宿を5時前に出る/国後島/左端大きさの違うオオセグロカモメ♀型
  
キタキツネ/ノビタキ幼鳥?/尾岱沼春別川河口のオジロワシ
  
尾岱沼キンクロハジロ/ノビタキ幼鳥?/コヨシキリ?
  
風蓮湖沿いの道の農地にたくさん咲いていた/原野のエゾシカファミリー/ヤウシュベツ川河口から少し上流のカワアイサ成鳥と幼鳥の群れ
  
カワアイサ成鳥/マガモ/オジロワシ
  
道産子の上に乗ったハシボトガラス/春国岱タンチョウ、親子
  
タンチョウの親子/風連湖/ウミネコの群れ 
  
ミサゴと同じパターンのオジロワシ。ホバリングはしません。
  
何回か挑戦したが、獲物はなし。目の前で水に飛び込むミサゴに同じ。
  
漁港のオジロワシ若鳥/納沙布岬シノリガモ/完全に景観が変わってしまった納沙布岬。おそらくここもなくなるはず(悲)。

落石漁港のエゾシカの群れ。この後チャータークルーズ出港。


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2022年7月21日(木)落石ネイチャークルーズ(2)

2022年07月21日 | 北海道

■2022年7月21日(木)13:44-15:09【天気】曇り【機材】EOSR5RF100-500
【場所】ユルリ島・モユルリ島~落石港
【種名】フルマカモメ暗色型1、ヒメウ、チシマウガラス、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、トウゾクカモメS1、ケイマフリ++、ウトウ+++、エトピリカS2、オジロワシad2(6科11種)ラッコ4、ゼニガタアザラシ
【メモ】さて、エトピリカ成鳥がまだ出ていないので、少し焦る。という間に左舷にフルマカモメ。ずっと飛翔を撮影していると、13:43ガイドさんが「エトピリカ」の声がイヤフォンを通して聞こえる。最初は見えなかったが、少し船が移動すると1羽、浮かんでいるのが見えた。天気は曇りがちになってきたが、船を寄せると確かに成鳥!やった、来たかいがあった。石垣島や西表島に行ってカンムリワシを見ないで帰るようなもの。立山でライチョウを見なかった前歴があるので、よかった!納沙布岬の土産物屋でエトピリカのTシャツとコースターを買ったかいがあったというものだ。第1回夏羽とは全く違って、本当に美しい。学生時代からの憧れの鳥だった。65歳で初めてエトピリカを見た。エトピリカはもう1回見ることができたが、位置的にはかなり離れているので、別個体かもしれないし、同一個体の可能性もある。2回目のはあまり寄せてはくれず、すぐ潜ったり、遠くに浮上したりするので、明らかに船が寄るのを嫌がっている。「さっき見たからいいです。」と言って次に行ってもらった。ラッコの親子がいるポイントに行く前に、トウゾクカモメを発見した。オジロワシもいたが、これがヒメウのヒナを食べるとかで、大沼のカンムリカイツブリや蒲生のコアジサシ同様、どんどんヒナが少なくなってしまうということだった。ラッコは親がおなかの上に子どもを乗せていた。モユルリ島を一周した内海方向の岩礁のポイントにも2匹いた。最後はウミウ、ヒメウ、チシマウガラスが繁殖している小さな島を見て帰港した。実は予備バッテリーを車に忘れてきて、ユルリ島を周った時点で、ほぼなくなってきていて、チシマウガラスを撮影した時点で、ほぼなし。最後の決定的な海鳥が出た場合に備えて、撮影をやめていた。そして、最後にまたしても、港に近くなって1羽ケイマフリということで撮影したら、バッテリー切れとなった。
今日は、金華山沖でも、十数年に1回あるかないかの、大凪で、船がほぼ揺れなかったのがよかった。波の合間に鳥が隠れたり出たりということもなく見つけやすかった。それにしても、ガイドさんと船長さんのおかげで、とてもよい体験となった。感謝申し上げたい。次はウミバトを見に2月に必ず行く。
【写真】
  
フルマカモメ暗色型
  
モユルリ島    エトピリカ成鳥
  
エトピリカ成鳥       ※第1回夏羽と比較
  
トウゾクカモメ夏羽/ユルリ島
  
オジロワシ成鳥/ケイマフリの群れ
  
ケイマフリ夏羽/2回目のエトピリカ成鳥/ラッコ親子
  
ラッコ
  
チシマウガラス/ほぼウミウで下の方にチシマウガラス

行きも最初はケイマフリだったが、帰りも。

※落石クルーズで観察した鳥種

フルマカモメ1、ヒメウ++、ウミウ+++、チシマウガラス+、ウミネコ++、オオセグロカモメ++、トウゾクカモメ1、ウミガラスSP1、ケイマフリ++、カンムリウミスズメ3、ウミスズメ3、ウトウ+++、エトピリカ4、オジロワシ2(6科14種)出なかった鳥:アホウドリ類、ミズナギドリ類、ツノメドリ


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2022年7月21日(木)春国岱

2022年07月21日 | 北海道

■2022年7月21日(木)7:53【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】春国岱
【種名】オジロワシ成鳥(1科1種)
【メモ】前日の雨から一転晴れの天気に。春国岱はいつものことながら美しかった。オジロワシが目の前の浅瀬で何度かダイブしたが、魚は捕れず。これまで伊豆沼ではダイブに写真がきちんと撮れなかったので、今回はどういうふうに水に入るのかよくわかる動画が撮れた。ずっと以前に見たハイイロペリカンの集団ダイブをまた見たいなと思った。
【動画】
 
2度ダイブしたが魚は獲れなかった。


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2022年7月21日(木)落石ネイチャークルーズ(1)

2022年07月21日 | 北海道

■2022年7月21日(木)12:55-13:43【天気】晴れ曇り、波ほぼなしの凪【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】落石港~ユルリ島
【種名】ヒメウ、チシマウガラス、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ケイマフリ、ウミスズメ成鳥2幼鳥1の親子、カンムリウミスズメ成鳥3、ウトウ+++、エトピリカ1S2(3科10種)
【メモ】いよいよ、チャーター船で出港。撮影機材はEOSR5+RF100-500とipad mini2021バージョン。ipadminiは海で動画を撮るために購入。金華山沖アホウドリ調査で金華山観光の方が、iPhone proMAXで、揺れる船の上で楽々クロアシアホウドリを撮影していたのを見て、そうか、ipadminiだ!ということ購入したもの。
閑話休題。さて、ネイチャーガイドさんが船の舳先に陣取り出港。心強い。出航して6分後に早くもケイマフリ。そのあとどこでも切れ目なく出たのがウトウ。金華山沖では、こんなに近くでは撮影できないし、今日は海は完全な凪。船が上下左右に揺れることが全くないほどのベストコンディション。金華山沖ではますありえない海況。ウトウがやたら浮いていたり飛んでいるので、一応、見えるものは全部撮影していたが、だんだん飽きてきた。船は、沖の方に向かい、ユルリ島からけっこう離れる。するとガイドさんがエトピリカ!とイヤホンから声がする。言われた方向を見ると、黒い物体が浮かんでいて、船頭さんが船を近くまで寄せてくれる。何だこれ(写真)!と思わず叫んでしまう。とりあえず、第1回夏羽だが、とりあえずエトピリカを見た。その後、カンムリウミスズメ3羽が浮いているのを発見し、船を寄せる。カンムリウミスズメは初見。とてもかわいい。両サイド2本の飾り羽を立てていた。そのあとすぐにおそらく別個体のエトピリカ第1回夏羽2個体目。次はガイドさんも熱心に写真を撮影していたウミスズメ。なぜかというと、親2羽の後ろに、まだ産毛の幼鳥がいたからだ。親は素早く潜るのだが、お子様の方は、潜るというより「ちょっと浅く潜ってみる」練習のようだった。それに潜るまで時間がかかるが、一生懸命親の真似をしているのがかわいい。嘴もちっちゃい。産毛なのに大海にでるとはさすが海鳥と感心した。島に近づいてからは岩の上にチシマウガラスやヒメウ、ウミウがとりついているのが見える。しかし、まだ、エトピリカ成鳥を見ていない。ちょっと焦る。(2)に続く。
【写真】
  
平らなユルリ島  ケイマフリ   ユルリ島先端 
  
ウトウ成鳥夏羽。金華山沖では、さすがにここまでは撮れない
  
ウミウ     ウトウの群れ   エトピリカ第1回夏羽
  
ユルリ島     ウトウ     カンムリウミスズメ
  
カンムリウミスズメ
  
カンムリウミスズメ
  
2個体目のエトピリカ第1回夏羽   ケイマフリ
  
断崖にチシマウガラスもいる    ウトウ
  
てっぺんにオオセグロカモメ ウミスズメの親子
  
ウミスズメ成鳥と幼鳥
  
幼鳥は潜る練習  沈降して残ったのか? ヒメウ


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