早速、2024.05.25付朝日新聞記事 「今春の大卒 就職率過去最高 『売り手市場』続く」より、以下に一部を引用しよう。
今春卒業した大学生の就職率(4月1日時点)は98.1%で、調査を始めた1997年以降、過去最高となった。 コロナ禍による採用への影響がなほぼなくまり、人手不足感が高まる中で採用活動に積極的な企業が増えた。 厚労省と文科省が24日に発表した。
2008年のリーマンショックの影響が残る11年卒が、過去最低の91.0%を記録。 その後は上昇傾向となったが、コロナ禍の21年卒と23年卒から再び上昇に転じた。 厚労省の担当者によると、学生に有利な「売り手市場」は来春以降もしばらく続く見通しだという。
分離別では、文系が97.9%、理系が98.8%だった。 (中略)
武見厚労相はこの日の閣議後会見で、「学生にとっても選択肢が増えた」と語った。
(以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
私め原左都子は、人生に於いて2度大卒後の就職を経験しているが。
最初の就活は、郷里にての医学部卒業時だった。
「就活」と表現したものの、実は就職「活動」というべく類のものは一切経験していない。
とにかく医学関係者としての就業であり。 文系学生の如く就職に際して「業種を選ぶ」なる選択肢は一切無く、あくまでも国家資格にて取得する予定の「医学関係業務」一本での就職だった。
2月頃に国家試験を受験しただろうか。 その結果が出るのは4月以降であるため採用側にとっては要するに「青田買い」であり、もしも国家試験不合格の場合の採用者の取り扱いは、就職先により異なったようだ。
一例をあげると、国家試験不合格者に「採用」決定通知を出していた場合、それを一旦取り下げて、「非正規職員」の形でとりあえず働かせ、次年度に国家資格取得後、やっと「正職員」での採用となるとの例もあったようだ。
私の場合は 医学分野の国家資格合格通知が届いたため、採用時点の約束通りの正社員としての扱いが続行した。
この私が就職した医学関係民間企業にも、文系大学卒業者も少数ながら採用されていた。
その人材が、一体どんな業務を担当していたのかと言えば。
「事務職員」としての採用が多数だったようだ。 業績が良く社員の報酬が高い医学企業だったため、女性でも独身を貫き事務職員として活躍する女性もいるにはいた。 ただ傍目で見ていると、はやり事務系女子職員には会社側から“肩たたき”がある様子で、強制的に人事異動を繰り返されたりしているようだった。
話題を、現在の新卒者就職率最高「売り手市場」に戻そう。
私の場合は何分、専門職(30代の2度目の大学卒業後の就職先は「高校教員免許」取得者の立場での教育現場への採用だったため、こちらも難無く就業先が決定した。 詳細はバックナンバーをご参照下さい。)ばかりの就業であるため、私自身は「就職活動」というものはまるで未経験なのだが。
単純に「売り手市場」と言ったところで。
わずか20代前半の若き社会人新人にとって、採用された職場で長年順調に活躍していくこととは並大抵のことでは無いのではなかろうか?
特に、何らの専門力も無い文系出身学生(失礼な表現をお詫びしますが)が、企業にて与えられた業務遂行をやり遂げてその職場にて勝ち残る道程とは、さぞや大変なのだろうと想像して余りある。
学生時代に専門力を磨けた医学部出身の私など、その専門力のお陰で晩婚出産後に至っても医学関連職場を渡って行けたものだが。
とにかく、現在は新卒者において「売り手市場」とのその特権を十分に活かして。
この春新採用された社会人新人の皆様も、職場にて最大限ご活躍されますように。