原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

私も基本的に“ワクチン懐疑派”だが…

2022年01月18日 | 医学・医療・介護
 保護者である親がワクチン接種の是非を判断していた我が子供の頃には、医学に無知な親どもが単に右に倣え思考で、子供である私にワクチン接種を受けさせていた。

 大人になって以降は、当然ながら私自身が接種の是非を判断しているのだが。

 私の記憶によれば国からのワクチン接種要請は、インフルエンザワクチン以外は特段無かったように振り返る。
 そのインフルエンザワクチンに関しては、近年毎年秋頃に自治体から「高齢者インフルエンザ予防接種予診票」が自宅まで送付されてくる。
 これを利用したことはただの一度も無い。 要するに、ワクチン接種を拒否し続けている。


 さて、コロナワクチンに関しては、私は接種の是非を大いに迷った立場だ。
 その理由とは、ワクチンの有効性・安全性両面からワクチンの効果や副反応の実態を把握したかったが故だ。 
 結局、自治体から接種票が届いた後も迷い続けたため、接種が人よりかなり遅くなった。
 結果としてコロナワクチン接種をすることを選択した私だったが、その理由とは“よこしま”ながら、コロナ禍が収束したら早めに海外旅行へ出たかったからに他ならない。
 ところがどっこい世界は未だにオミクロン株が猛威を振るい、本日も東京や大阪では感染者数が数千人規模に上っている!
 ただ私の場合は、心配していた深刻なワクチン接種の副反応は出なかった(2度目接種後に38℃の発熱があった以外)のはラッキーだった。


 
 話題を変えよう。

 2022.01.15付朝日新聞「書評」のページに、朝日新聞論説委員 行方史郎氏による「ワクチンの噂  どう広まりなぜいつまでもきえないのか 繰り返すデマの『生態系』を探る」と題する、ハイジ・J・ラーソン著「ワクチンの噂」に対する書評が掲載されていた。

 この書評の一部を、以下に要約引用しよう。

 コロナワクチンの接種率が短期間で8割近くに達した日本では、欧米のような「義務化」の声は聞こえてこない。それでも「ワクチンを打つと不妊になる」といったデマがSNSを通じて拡散し、厚労省のサイトには根拠がないことを示す丁寧な説明が乗っている。 (途中大幅略)」
 著者は、とかく科学的な正当性を強調するあまり、噂を信じる根底に潜む不信感や疑念に目を向けてこなかったワクチン政策にも批判的だ。 ただ、反ワクチン感情は現在、政治や宗教のみならず環境保護、反化学物質といった主張とも交差しながら、その「生態系」は複雑さを増しているようだ。 対話による解決とは簡単にはいかないのだろう。

 (以下略すが、以上朝日新聞「書評」ページより一部を要約引用したもの。)



 私見に入ろう。

 私はコロナワクチン接種を遅ればせながら2度受けたとは言えども、相変わらずの「ワクチン懐疑派」であることには間違いない。
 
 このオミクロン株感染増大に伴い、またもや3度目のワクチン接種が強要される現実に触れて、正直思うのは、(また接種直後に38度の発熱で苦しめられるのかなあ)程度だ。
 
 実際、過去の2度に及ぶコロナワクチン接種が我が身に功を奏しているのか否かに関しても、(皆さん同様に?)検証不能な立場だ。
 何故ならば、自助努力でコロナ禍から我が身を守り続ける手段をほぼ完璧に採用している身であると信じている故だ。


 世はまさに、上記の書評者が書かれている通り。

 科学的な正当性を強調するあまり、噂を信じる根底に潜む不信感や疑念に目を向けてこなかったワクチン政策にも批判的だ。 ただ、反ワクチン感情は現在、政治や宗教のみならず環境保護、反化学物質といった主張とも交差しながら、その「生態系」は複雑さを増している。 (以上、上記書評より再引用。)

 まさに、この国のワクチン政策は一体どうなっているのか?!?
 女性のワクチン大臣とやらが、昨年末頃に国会答弁にて“しどろもどろ発言”をしでかした後、一切国民の前に姿を現していないが。

 このオミクロン株感染激増期に際し。
 
 現在の「生態系」の複雑さも勘案しつつの政府のコロナワクチン政策の出直しに、少しは期待したいものだ。