(冒頭写真は、朝日新聞 愛読者プレゼント「グランマ・モーゼ 素敵な100年人生」 シリーズより、 油彩作品「そりを出す」。)
早速、この作品「そりを出す」の解説を引用しよう。
雪の表現は、絵を描く上でグランマ・モーゼスが最もこだわった要素の一つだった。 雪に閉ざされた日々が続くニューヨーク州北部の長い冬。 気象条件によって大きさや形、質感までさまざまに表情を変える雪は、画家にとって筆の振るいがいのあるモチーフだったのだろう。
本作では、ぼたん雪のような大粒の雪が降りしきっている。 雪に和らげられた淡く幻想的な色調が、家々や人々を包み込んでいる。 絵の表面にはキラキラとした結晶状のものがまかれており、新雪の輝きをより効果的に表している。 困難とともに美しさや喜びをもたらす雪へのモーゼスの思いが、リアリティー豊かに伝わってくる。
(以上、作品の解説を引用したもの。)
私が住む東京でも、先だっての1月6日に積雪15㎝の大雪が降った。
我が家の南面バルコニーより見た雪も、これくらいの量降ったものだ。
大都会に降る雪も、確かに家の窓から眺める分には美しくもあるが…
交通網の大混乱やスリップ・転倒事故等々、市民に大混乱をもたらす要素が多大であり、毎年厄介な代物だ。
そんな折に、我が集合住宅の駐車場に制作されていた作者不詳のこんな作品に出会えたりして。
この私も、一時メルヘンの世界へ誘(いざな)ってもらえたものだった。
さて、今回のモーゼス作品2作目は、こちらの油彩「昔」。
解説文を引用しよう。
赤々と燃える暖炉の火の周りで、思い思いに語らう人々。 何かのお祝い事らしく、晴れ着姿でダンスを踊っているような男女も見える。 テーブルに乗っているご馳走のおいしそうなこと。 鳥の丸焼きに、手作りのパイだろうか。 右端の料理用ストーブでは、新たな料理が今しも仕上げられている。 自分たちで育てた食材を、自分たちで料理して共に味わう、シンプルかつ最高に満ち足りたひととき。 モーゼスにとっての「昔」は、単に懐かしむためのものではなく、よりよい未来を築くために残しておきたいものでもあった。
(以上、作品の解説文を引用したもの。)
この手のビュッフェ形式パーティの絵画や写真を見て私が決まって思い起こすのは、私自身の「知人友人版結婚式」の光景だ。
亭主の“ネイチャー物理学論文”指導者の某大学教授氏との談話風景。
亭主の物理学研究仲間氏達との交流風景。
既に若くもない年代に及んでの我々夫婦の結婚式は、「親族版」と「友人知人版」をあえて分けて2度執り行った。
そして、「友人知人版」はビュッフェ形式にての自由談話形式を採用した。
新郎新婦自らがマイクを握って、上記写真のごとくご挨拶申し上げたり。
残念ながら、この時私は既に“妊娠4か月”の身でかなり厳しいつわりを抱えていたこともあり、料理・酒等には一切手出しできなかったものの。(何分、若くもない婚姻のため、早めに子宝に恵まれたのはラッキーでした!)
自由談話形式にしたお陰で、上記写真のごとく、私は亭主側の知り合いの方々と十分に交流することが叶ったのも幸運でした!
そんな我が過去の貴重な思い出を引き出してくれる、グランマ・モーゼスの 油彩「昔」でもあります。