原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

女子の体操着“ブルマー”はセクハラだったか?

2019年05月07日 | 教育・学校
 (写真は、今から約1年半程前の2017.12に自宅にて撮影した、原左都子の現在のジムトレーニング及びランニングスタイル。 ご覧のように、必ずやレギンスの上にランニングスカートを着用している。 この写真は左欄のフォトチャンネルにても公開しているが、自宅の窓にて映った我が映像を撮影したため、不明瞭である事をお詫びします。 と言うよりもわざと“不明瞭”を狙って撮影したのだが…。 実物は写真よりずっとプロポーションがいい自信あります!?!)


 10連休明け初っ端に、このテーマエッセイ公開が適切かどうか不明なものの…。

 連休が始まる少し前の2019.04.24付朝日新聞朝刊に、「女子の体操着 伸びた丈 ブルマー強制 生徒反発」と題する記事があった。

 この記事を一見して、私自身も特に中高生時代の体育授業に“ブルマー”着用を強制される事実に恥じらいと共に抵抗感を抱いていた事を思い起こした。

 特に高校入学直後期に、この“ブルマー”に関して今でも顕著に記憶している映像がある。
 入学直後の高1の私の目前に、階段の上から高3女子軍団が全員“ブルマー姿”でドドーーー―!!とかけ降りてくるではないか!!
 高3ともなれば高1女子の我が視線からは、その身体が既に立派な“女”である。 その“女軍団”が全員ブルマー姿でドドーーー!! と押し寄せる光景とは、実に“なまめかしい”と言うよりも“危険性”すら帯びていたものだ。  (妙齢女生徒達にこんな格好をさせて、学校は責任とれるのかなあ?? これ、同姓の目からも“危険性”を感じるのに、ましてや男子生徒や男性教員達に与えるインパクトはだたものではないだろうに…。)

 実際その後時が流れ我が高校教員時代に、これに関連する一男性教師氏のご意見を伺う事が叶った。
 (参考だが我が教員時代は既に時代が進化して、女子の体育着は“ブルマー”ではなく“ハーフパンツ”が定番となっていた。)
 当時、30代後半期の私とさほど年齢が変わらなかった男性教師がおっしゃるには。
 「女子の体育授業後の教室に次の授業のため出向くと、物凄いフェロモンが充満していて、とてもじゃないが冷静に授業に入る環境ではないものだ。 直ぐに窓を全開し空気を入れ替える作業を要するよ。」
 この正直な談話にいたく同意したものだが、これが“ブルマー”時代だったものならば、そのフェロモンの発散に更なる拍車をかけた事だろう。


 さて、上記の朝日新聞記事に戻り一部を要約引用しよう。
 
 我が国日本に於いては、既に“ブルマー”は過去の悪しき所産となり、現在の教育現場では「ハーフパンツ」が定番となっているが。 
 シンガポールの日本人学校中学部の体育授業で、学校側がブルマーに統一する方針を打ち出したそうだ。 学校側の言い分は「体にぴったりして機能的」「服装の統一で集団美を教えたい」。 これに対する生徒側の反発とは「腰の線や足が露出し過ぎる」

 (一旦歪み満載の私見だが、この提案をしたのは中学部の“性的欲求不満”を抱える男性学校経営者や教員どもじゃないの?!?

 朝日新聞からの引用を続けよう。
 ブルマーの歴史に詳しい某教授は、「当時広がったセクハラの概念とつながり、学校によるブルマー強制が“組織的セクハラ”とみなされる可能性が高まり、生徒の声を無視出来なくなった。」と読み解く。
 一方、国連「子どもの人権連」」代表氏は「ブルマーを強制されない権利」を訴えた。 氏によれば、身体のラインを不必要にさらされない権利は、89年に国連で採択された子どもの権利条約16条のプライバシー権に該当する。 性的視線から身を守るとの意味では34条(性的搾取、虐待からの保護)にも案関連するという。
 
 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)


 最後に、原左都子の私事及び私見に入ろう。

 いやいや高齢域に達しようとしている私自身が、日頃トレーニングジムへ通ったりランニング練習に精を出していると。
 今の時代となりては、男女を問わずご自身の身体を誇る有志どもがそれはそれは“自由”にその「自己表現」を楽しんでおられる。
 ちょっとビックリさせられるのは、こと男性が身体にピッタリとくっつくタイツスタイルでランニング練習に励んでいる光景だ。

 我が感想としては、あれはいただけない。 と言うよりも“気持ち悪さ”が先行する。
 女性も同様だが、私の理想が「全身像」のバランスにある故かもしれないが。
 そんな私は冒頭写真のごとく、あくまでも「全身像」にこだわりつつ、自身の身体を客観視しながらランニング練習やジムトレーニング時のコーディネートスタイルを楽しんでいる。 

 それにしても公教育である学校現場にて、過去に女子のみ強制された“ブルマー”が廃止された事実は喜ばしい限りだ。