原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ドラえもんを戦争の武器にしないで!

2019年05月02日 | その他オピニオン
(写真は、昨日娘と二人で「映画ドラえもん のび太の月面探査記」を映画館へ見にいった際に配布されたおもちゃ。)


 実際、私という人間はこと“娯楽に関してはキャパ貧”であることを自覚させられるのは、連休とやらの鬱陶しい日々が続くせいだ。

 いくら“混雑を避けたい”とは言えども、娘のサリバンである私としては、娘を誘って何処かで何らかをエンジョイしたいものでもある。

 そこでまたまた思いついたのが、昨年末頃会員となった「映画館」の利用である。
 この会員利用は確かに“美味しい”! 何分、私自身が「シルバー会員」でいつでも¥1000-也 で映画が見放題。 しかも会員となった映画館が我が家から徒歩で行ける場所にある。 

 こんなリーズナブルな娯楽は他に無いぞ! と思い立った私は、早速娘に当該映画館にて上映中の映画の中で何を見たいかを訪ねた。
 そうしたところ、返ってきた解答が「ドラえもん のび太の月面探査記」だったのだ。

 いや、確かに「ドラえもん」関連映画は過去にも娘と共に何本か見た事があるが、私も好きな部類である。 私見だが、何と言っても、「ドラエもん」映画には“愛”があるのが素晴らしい!
 よし! この連休も“他力本願の愛”を求めて、娘と共に映画館へ彷徨い出よう。


 さて、映画館へ到着し「ドラえもん…」映画の受付入口まで行くと、どうやら冒頭写真の“記念マスコットおもちゃ”を配布しているようだ。
 ところが、不運にも私の前客グループにトラブルがあった様子で、その対応にとまどった係員が私にその記念品を手渡すのを忘れたのだ! 私側もこれは子供だけに配布されているのかな?との発想が出て、そのまま入口を通り過ぎた。
 その後、娘がその記念品を貰っているのを知り、多少怒りを感じつつ、すぐさま受付まで戻り「それを頂いていませんが…」と訴える始末…
 シニア世代にして大人げないことは重々承知だが、年代にかかわらず記念品とは手元に欲しいものだ。(「令和」の記念品など特段欲しくもないが、昨日の私はどうしても「ドラえもん…映画」の記念品をゲットしたかった!}) 
 そうしたところ、受付担当者氏が「申し訳ございません。2名様分ですか?」と問うて下さるので「いえ、1名分です。」と返すと、きちんと手渡ししてくれたのが大人げ無くも嬉しかった… 
 参考だが、このドラえもん記念品は“ぜんまい仕掛け”のようで、ちゃんと走る事が出来るのが凄い!


 我が“恥晒し”話題が長引いたが。
 ここで今回の映画「ドラえもん のび太の月面探査記」に関するネット情報を引用しよう。

 まずはドラえもんオフィシャルサイト(というのか?)より、ほんの少しだけ紹介しよう。

 月面探査機が捉えた白い影が大ニュースに。 のび太はそれを「月のウサギだ!」と主張するが、みんなから笑われてしまう…。 そこでドラえもんのひみつ道具<異説クラブメンバーズバッジ>を使って月の裏側にウサギ王国を作ることに。 そんなある日、不思議な少年・ルカが転校してきて、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くことに。 そこでのび太は偶然エスパルという不思議な力を持った子どもたちと出会う。 すっかり仲良くなったドラえもんたちとエスパルの前に謎の宇宙船が現れる。エスパルはみんな捕えられ、ドラえもんたちを助けるためにルカも捕まってしまう!はたしてのび太たちはルカを助けることができるのか!?

 引き続き、ウィキペディア情報の一部も引用しておこう。

 『ドラえもん のび太の月面探査記』は、2019年3月1日公開の日本のアニメ映画。 映画ドラえもんシリーズ通算第39作(アニメ第2作2期シリーズ第14作)。
 キャッチコピーは「ともだち歴、46億年。」「信じる力が僕らをつなぐ。」「ぼくは、想像力を信じる。」「わたしは、未来を信じる。」「おれは、友情を信じる。」「ぼくは、愛を信じる。」「ぼくは、みんなを信じてる。」「月のうさぎに逢いに行こう」「僕らは、想像力を信じてる。」「帰り道がわかっているから、どんなに暗くても怖くはない」「道が違っても、同じ光を見上げている」「万有引力があるんだね。離れてたって友達には」「思い出だって、思い出さないと死んでしまうから」「子供の頃、世界を救いたかった。今夜は、あいつを救いたい」「大人のフリが上手な人が、大人なだけだよ」

 以上、ネット情報より2本引用させていただいた。

 
 最後に、原左都子の私見でまとめよう。

 上記ウィキペディア情報にある言葉群の中で、天邪鬼、アウトサイダーの私が辟易とさせられるのが……
 「ともだち歴、46億年。」 「信じる力が僕らをつなぐ。」 「おれは、友情を信じる。」 「ぼくは、愛を信じる。」 「ぼくは、みんなを信じてる。」 「道が違っても、同じ光を見上げている」「万有引力があるんだね。離れてたって友達には」 「子供の頃、世界を救いたかった。今夜は、あいつを救いたい」
 これらの“上っ面”をなめる言葉は、高齢域に達しようとしている今の私にとっても“違和感”ある響きでしか聞こえてこない。
 ただ救いは、私が過去の「ドラえもん映画シリーズ」を観賞してその内容を肯定出来ている事実だ。 上述の通り、確かに「ドラえもん映画」とは必ずや“愛”を語れていると今まで評価して来た。


 それはそうとして、今回の「ドラえもん のび太の月面探査記」に於いて、もっとショックだったのが…
 ドラえもんの「魔術」(「秘密の魔法」と言うのか?)を、宇宙戦争に於いて利用した事実だ。
 結果としてドラえもん軍団の勝利が叶い、再びドラえもん友達グループが地球へ戻れ平穏な日々が再開したとのストーリー設定だったものの。

 我が身勝手な結論かもしれないが、子ども達のヒーロー「ドラえもん」の“魔法”を戦争(戦い)の武器とする描写は控えるべきではあるまいか?!?

 今回の映画ストーリーとしてはそれが必須だったのだろうが、幼き子供達の未来に与える影響力も勘案して今後の映画制作を願いたいものでもある。