原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「シュガーラッシュオンライン」“ネット友達被害”がテーマの映画だね。

2019年01月30日 | 人間関係
(写真は、1月中旬頃まで上映されていた映画「シュガーラッシュオンライン」のネット上画像をパソコン画面にて撮影したもの。 いつもの事ながら、見辛い映像で失礼申し上げます。)


 何故この原左都子が“子供だまし”の映画なぞを年末から立て続けに観賞しているかに関しては、理由がある。
 前回見た「くるみ割り人形…」(映画版)を見るに際し、自宅から歩いて行ける距離の映画館の“会員登録”をしたのだ。

 これが、かなりお得!
 年間会費がたったの¥500-也で、様々な特典がある。
 そもそも私の場合、「映画1本観賞 60歳以上一律1000円」の特典を利用すれば、1本見ただけで既に入会費を回収出来てお釣りが来ることになる。(参考だが、現在の2D映画観賞料金は、大人¥1800-のようだが。)
 更には、会員更新時には更新費¥500-分の映画館内購買チケットがおまけで付いて来る。


 そんなこんなで昨日(1月2日だったが)、年末年始休暇中の娘を誘って「シュガーラッシュオンラインを見に行ったと言う訳だ。

 まあ何と、映画館内がゲロ混みだこと!!
 特に昨日見た「シュガーラッシュオンライン」は冬休み中の子供連れ家族で満杯だ。
 ただこの映画、小さい子供が見るには多少難易度が高かったかもしれない。 近くの座席から「ちっとも面白くない」なる子供のつぶやき声が聞こえて来た。

 大人の私にとっても、大して面白くはないのだが…


 近頃の映画とは、概して面白くない。 
 特に私にとっては、今の日本映画を見ようの発想がまったくない。
 これどうしたんだ?? と言いたい事には、若き主演女優が何故か(大変失礼ながら)“チビブス”ばかりだ。 (例えば現在上映中の「バナナがナンタラ……」。 これに主演している若手女優はNHK連ドラにても過去に主演していたが、とにかくそのブス度に辟易とさせられ続けた。
 ストーリーは二の次でよいが、せめて大スクリーンにアップで映し出す主演女優くらいは美女であるべきだろう!?? 違うか??

 と言う訳で、結果としてアニメ系の映画を見る機会が多いのだが。
 昨日見た「シュガーラッシュオンライン」に登場するのが、主役を除き全て美女ばかりだ! アニメの美女を見て喜んでもしょうがないのだろうが、それにしてもその描写力が物凄い!と私は感動した。  特にカーレーサー役の準主役女性が、活動的なとてつもない美女として描かれていた事に惚れ惚れした。


 最後に表題に掲げたテーマに戻ろう。
 この映画の主題が「友達」だったことには間違いないだろう。

 場面の最後の方に、主役に対し執拗に「友達」でいることを迫る“怪物”が登場して街中を破壊しつつ暴れるシーンがある。

 このシーンを見た私の脳裏にかすんだのは、現在のネット上の「友達」登録の実態である。
 SNSやブログ等々、今や「友達登録制度」を採用していないネット媒体は皆無であろう。 そんなネット媒体に登録して「友達」の数を競っている登録者が少なくない現状のようだ。
 当該gooブログの場合は、どうやら「友達(読者)登録」を300名程度に制限しているらしいが(?)。 片やFacebookに目を移すと、何千人との「友達登録」を誇っている(?)会員が少なくない現実だ。

 まさにその巨大な「友達登録数」こそが、昨日映画で見た “執拗に「友達」でいることを迫る怪物”の姿であろうかと、私の目にはダブって映った。
 いや私の場合は「友達登録」(と言うより当方からの「読者登録」)を最小限(2020.03現在4名)に絞り込み、その少数の方々と実直・誠実なネット付合いをすることを望んでいる。 それ故に私の場合はネット上で、“執拗に「友達」でいることを迫る怪物”に遭遇する機会は後にも先にも無いであろう。
  
 いえいえ、物凄い数のネット友達とスマートに渡り合っている“ネット達人”もおられることでもあろうが。
 
 この映画の趣旨はもっと別のところにあったのかもしれない。
 ただあくまでも我が感想として、“執拗に「友達」でいることを迫る怪物” の不気味な存在こそが、現代社会のネット上の最大の“落とし穴”であるように、この映画を振り返る。



 P.S.
 題名だけ少し変更したつもりが、最新記事として再び公開された事実をお詫び致します。
 この映画、実に「ネット上の友達登録」の“虚しさ”に関して描きたかった映画だったと、私は“怖い程”に実感致しました。
 物凄い数の友達をネット上で単にその「数」のみを競っている人程、実は現実世界で寂しい思いをしているのではないか?? と懸念する私です…… (2019.01.30記)