時々回転寿司のお店に家族でお世話になる。
中学・高校の長女と二女は、わさび有りを注文し、小学生の三女はわさび抜きを注文するのだが、夏に札幌でカウンター鮨デビューして以降、少しわさび有を食べるようになった。
また、自宅でサンドウィッチやとんかつを食べるときに辛子やマスタードに興味を示すようになった。
大人の階段への第一歩なんだろうか。
自分を考えた時に、「大人の味」だなぁと感じたのはブラックコーヒーだったかも。
今となっては、コーヒーを飲むのが朝の習慣になっているけれども、当時は米食朝ごはんの我が家だったので、初めてブラックコーヒーを飲んだのは小学校5年生くらいのときだったと思う。
亡くなった母の弟さんがコーヒーサイフォンを持っていて、アルコールランプで沸かしながら、確かブルーマウンテンだったと思うが、サイフォンの上下を行ったり来たりするのが楽しかったのを覚えている。
そしておじさんが、「これはブルーマウンテンだから、砂糖もミルクもいれないで飲むんだよ」と言われて、生まれて初めてブラックでコーヒーを飲んだ。
それまで、UCCの甘い缶コーヒーか、父の実家に帰省した時に、祖母がいれてくれたハワイのコナコーヒー砂糖入りしか飲んだことがなかった私には、とても苦かったが、少しおいしく感じた(というか、おいしく感じたかった)。
これが「大人の味」なのかなと感じたことを覚えている。
娘達から、「砂糖の入っていないコーヒーって、おいしいの?」と質問された時に、なんとなくそのことを思い出した。
記憶って本当に不思議だ。
大人の階段の2段目はアルコールかな。
早く娘達とアルコールを飲み交わしたいものだ。