雑感の記録。

秋の夜長はダラテンで

筒井康隆 : 富豪刑事

2005年12月16日 | book & comic
程よく痛快。
「ロートレック荘事件」は一応程度に覚悟してよんだものの、
やはり不良消化気味に終わる。推理ミステリーとして読むべきではないですね。
では筒井作品の中でも「ロートレック荘事件」と並んで「推理ミステリー」と扱われる
この作品は、いったい何なんだろう?という興味もあり、サクサク読み進めて無事読了。


内容は人に聞くまでもなく、自分で読んだ方が早いって当たり前ですよね。スイマセン
あらすじなり、主な話なら「富豪刑事」で検索すれば一発ですし、ここでは省略。
推理小説としてのトリック、謎解きを見るならば恐らく評価は低くなるんでしょうが、
そこは筒井康隆。突拍子も無い発想で小気味良く、スマートに仕上がってます。


あくまで基本的なトコロは押さえながら、しかし主人公である神戸大助の強烈なキャラで、
「推理ミステリー」としての体裁をブッチ切って面白おかしく事件は解決されます。
推理モノの刑事ってのはやっぱり、

・聞き込み
・張り込み
・忍び込み

の三大要素が主に絡むと思うんですね。
ところが神戸大助は全く違うベクトルの思考で難事件を解決していくワケですよ。
この辺は読んで笑うトコロだから深くは書きませんとばい。


最近というワケではないのですが、深田恭子主演でドラマ化されたみたいっすね。
自分は見てないのですが、やっぱり原作であるコチラの方が面白いと思うわけで。
つかコレ書かれた時点でオレ生まれてないんですよ。
いつまで経っても色褪せないモノって良いですよね。と強引に終わる。

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