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雑感の記録。

秋の夜長はダラテンで

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as a result, I have moved to a similar service.
once the log migration is complete, I will post the new blog URL here.
thanks for everything!


引っ越し終わりました
今後ははてなブログに投稿していきます
よしなに

I've moved to a new blog
(and this blog will no longer be updated)

10-3-1

2010年03月09日 | book & comic
前半分。
というのも買いに行った後で19日発の刊行予定を知ったから。
嘘喰いは刊行ペースが早いですよね…

SBR 20巻
通算100巻だそうで。いやもう何と言うかおめでとうございます。
その割にはあっさりとした装丁。
UJ本誌でも特集みたいなコトはやってないみたいだし、
やるとしたら来週なのかしら…

ルーシーの遺体化が進んだおかげで、新たな能力をゲットした大統領。
元々の能力をサクっと理解しただけでも、一撃で完璧に始末するぐらいしか大統領を倒す手段は無し。
かつ幸福なスキマを手に入れたので、実質スキマを作って移動していけば、
寿命を待つ以外に大統領は負けないっぽいね、とか。
元々のD4Cが持つ違う世界との移動でも、さすがに時間の壁までは越えられないらしいし、
老衰待ちとか悲しすぎて泣けてくるがな。
あーでもD4Cを狙えば良いのか。


鉄球は手に当たったハズなのに髪の毛が付いているという、
いまいち良く分からない唯一の希望を胸に挑んだ直接対決ですが、
黄金の回転はならず、ジョニィの左腕は無常にも切断されてしまうワケで。
絶望しか残らんなこりゃ…


センゴク天正記 8巻
ようやく鬼柴田にスポットが。
信長陣営を真ん中に見据えて話を進めるのであれば、避けて通れない存在だもんな。
昔っから「かかれ柴田」「鬼柴田」「アゴ」と、イメージが固定されがちな修理様ですが、
近年では領地に善政を布いたり、刀狩りみたいなコトもやってたとか、
武勇で信用を勝ち取った脳筋大名というイメージを払拭しつつあるらしいです。
ただこのマンガではやっぱり超脳筋ですね。

しっかし最後の煽り、「鬼柴加州霞越え」ですが、
幼少の砌からそれなりに戦国時代の事は学んで来たつもりですが初耳なんですね。
気になって検索してもロクな情報は引っかからず。
友人にも聞いてみるか…
そもそも手取川の合戦自体が、合戦と呼ぶほど大仰なモノでは無く、
せいぜい小競り合いが限度だったのではないか、とか言われていますし、
その辺も汲んでどういうオチにしてくれる事やら。


ブラッドハーレーの馬車
救われねぇ。
この一語に尽きる。
何が赤毛のアンだよこのドドドS野郎め…
さすが沙村。表現に迷いが無いね。

一冊まるまる使う長編よりも、「おひっこし」「シスタージェネレーター」収録作品のような、
短編or中編の方が詰まってていいんじゃないかなぁとか。
このマンガの内容に嫌悪感を覚える人は少なくないと思うけど、
自分はいつもどおり。後悔する事は無いですね。
「婦縛百景」も見たいっちゃ見たいんだよなぁ…
沙村の絵はどこまで行っても魅力的だから困る。
むげにんも気に入ってたトコは話<絵<パンダ屋だったしなぁ…

伊坂幸太郎 : 「陽気なギャングが地球を回す」 「ラッシュライフ」

2010年03月08日 | book & comic
群像劇を二本。
自分の中では最近ダダ嵌りしている日本人作家で、
これまでにも「死神の精度」「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んでいる。
サラサラっと読めるのが魅力的。

■陽気なギャングが地球を回す

カバー周りのデザインが気にくわないけど、そんな事はどうでも良くなる面白さ。
複数の登場人物が織り成す群像劇となると、
映画だとSnatchやロック・ストック~を挙げるんですが、
小説で何か挙げろとなると、コレを挙げるしか無いよなぁとまで思えました。

以前「ハサミ男」でちょこっと触れたように、
伊坂作品のテンポの良さは(波長が合うという意味で)お気に入り。
登場人物たちは作中ではドライに映るかもしれないけど、
実際人間一人ひとりを文章で表現していきゃそんなモン。
むしろ過剰な描写が無いオカゲで、すっきりと肉抜きされてシャープにシンプルに浮かぶ人物像。
やってる事や持ってるモノは現実的じゃなくっても、
読んでて「あーたぶんこんな感じの人間なんだろうなぁ」って絵は浮かぶもんな。

自分がこの本を知った頃には、既に続編が出てるんですよね。緑の。
映画化もされてるし、書店のプッシュっぷりも今より熱かったかも。
先程挙げた二作に今回の二作、加えて「重力ピエロ」や「グラスホッパー」なんかまで、
それこそ出した作品の殆どが映画化されてるみたいだけど、
この「陽気なギャングが地球を回す」ほど映画化に向いてた作品は無いんじゃないかなぁ。
逆に目に浮かびすぎるからこそ、映画で見る必要は無いのかも知れんけどな。


■ラッシュライフ

言葉遊びから始まる。
英語だとスペルも発音も異なるんだけど、カタカナ表記だと全部「ラッシュ」だもんな。
受け取る意味合いが一般的かどうかはさておき、こういう言葉遊び、嫌いじゃありません。

カバー裏の煽りでも押されてる、歩く死体は鍵のようなオマケのような。
くんずほぐれつの群像劇目当てだし、自分の中で占める割合が薄かっただけなのかもね。
唯一ケチをつけるとしたら死体の存在なんだがなぁ。

ミステリとしての「歩く死体」を追う流れと、5つのエピソードが交差する群像劇と、
どちらを求めたかによって読後に残る風味は変わるだろうなぁ。
割合はどうであれ、死体の貢献度もあっての本作だとは思うけど、
少々フィクションに過ぎるモノだったのかもなぁと。
「アヒルと~」も国語辞典目的の強盗っていうキーワードがありましたが、
あの時もキーワードに引きずられて、イマイチ良い後味を感じなかった覚えがある。
手に取る時に惹かれこそすれど、そこまで意識する必要は無い言葉ってコトで、
今後読もうと思う方、友人家族に勧める方は御一考してみてはどうでしょう。

急かされる事も無くオフ・ビートな心地よさで読める安定感はいつも通り。
しっかし泥棒・強盗が大好きだよな。
河崎・成瀬一味・黒澤と、読んでる作品の3/4に噛んでくる。
そろそろ泥棒が出てこない作品も読んでみてもいいかなぁ、と思いつつ、
次は「オーデュボンの祈り」「チルドレン」あたりを攻めに行くかぁとも思うのですよ。



マンガ 10-02

2010年02月28日 | book & comic
狼の口(ヴォルフスムント) 1巻
ネットのマンガ批評サイトを見てて、読みたくなったのでつい。
中世ヨーロッパが舞台ってだけでちょっとワクワクする。
ピルグリも似たような動機で買ったなぁ…

世界史には疎いので、史実に沿ったモノなのかどうなのやら。
時代背景や登場人物、特に有名人のウィリアム・テルが出てくるので、その辺を頼りにネットで調べる。
スイス独立の源流の話になるんかなぁ…
ハプスブルク家もザンクト・ゴットハルト峠も調べれば出てくるけど、
「狼の口」となると、このマンガしか引っかからない。
そんな所も難攻不落の関所、ヴォルフスムントのお話。

「中世叛乱活劇!!」とオビには銘打たれているんで、
ハプスブルク家に対抗する民衆の話って事は何となく把握できたんだけど、
1巻の段階では誰一人報われず。恐るべし狼の口。
今の所はエクストリーム・死亡フラグ回収マンガになってるNE。
しかし半笑いの糸目キャラは、だいたいは胡散臭い所があるよな。
叛乱となると、狼の口は話のスジに直接絡みそうに無いんだけど、
タイトルにまで持って来てる以上、やっぱりココを中心に話が進むんでしょうか。
ここからどう話が移って行くのかが気になるマンガです。
2巻はたぶん1年後。


さらい屋五葉 7巻
相変わらず緩やか。
一応は時代劇モノのハズなのに、スロージャズを聴いているようなまったり感。
他の作品も友人宅で何作か読んでるけど、五葉は特に味があるような気が。
筆使いのせい?
線の数はさして変わらんけど、些細な表情の変化でも綺麗に浮かぶんですよね。
セリフやコマ割りなんかもきっちり考えられてんだろうなぁ。
空気まで味わわせてくれる良いマンガ。

そういやアニメ化するんですって。
このマンガの味はマンガだからこそだと思うのだがどうか…。
最近は電子書籍とやらがメディア媒体として有望視されてるみたいですが、
紙媒体だからこそ味わえる要素もあるって事も考えて欲しいですよね。ホント。


来月の予定も忘れないよう書いておくか。
・センゴク天正記
・SBR
今の所コレだけ。
二瓶の「シドニアの騎士」が気になるっちゃなるので視野に入れつつ。
また部屋に本が積まれて行くわ…

12月のコミックス

2009年12月26日 | book & comic
嘘喰い 14・15巻

意図があまり読めなかった2巻同時発売。
尺の都合かなぁと思ったけど、読んでみるとそうでも無い。
まぁやりたい時もあるわな、ぐらいで解釈しておこう。

絵荒れが目立つような。
変顔選手権はこのマンガの味なんだけども、
いたって普通のコマでも「んん?」となるトコが多かった。
解りやすいのは15巻の表紙とか。
カールさんは別人が描いたんじゃ?と思うコマが多々。
巻末収録の「異形賭博者 嘘喰い」からの成長を見る分には、
ちゃんと描ける人だと思うんだけどなぁ…

廃坑編は相手の手札を見抜ける佐田国が相手。
コレは監視カメラと接続された視覚がトリック。
続くラビリンス編では雪井出がインク転写を使用し、
迷宮では天真が以上聴覚を駆使しての迷宮打開と、
トンデモなイカサマが多かった反面、
スピンオフの「雄牛の子宮」編ではルールの単純さもあり、
どういうトリックを使ってるんだかわからん。
「相手がイカサマを使ってる」という事を見せられてるだけに、
見破れない自分が微妙に悔しい。
あとはツンデレof嘘喰いこと伽羅さんがどう動くかだな。



ムダヅモ無き改革 3巻
地球代表側が2-0と先行している、点-地球の麻雀勝負。
三回戦を落とすと、その時点で負けが確定してしまうので、
さすがに、というかナチス代表側は真打クラスの二人を投入。
"ヨーロッパ最凶の男"スコルツェニーと"ソ連人民最大の敵"ルーデルですよ。
ルーデル様はそのチートっぷりがメチャ有名ですんで、
軍事に疎いアナタもコレを機会にレッツ検索。

スコルツェニーの死と引き替えに星を1つ奪ったナチス代表。
それでも最終戦にジュンイチローが望むとなると、
四回戦のローマ法王戦も、地球代表側は負け確定なんだよな…
来年のOVA化も決まってますんで、これからもこのマンガには超期待。

コミック11月の漏れ

2009年12月10日 | book & comic
なんかおかしーなーと思ってたら、
買ってくるだけ買ってきて書き逃してたわ。
前後して部屋の書物を段ボールに詰め込んだので、
もしかすると書き逃しが後で発覚するものもあるかもね。


それ町 6巻
カバーの雰囲気が大胆に変わりましたね。
BIOMEGA3巻もびっくりしたけどなー。

相変わらずマイペースを貫く安定作。
基本は一話完結だし、どこまで行ってもブレない作風が大好き。
読み終わるのは早いんだけど、一読しただけじゃ気付かない味もあるので、
必然的にリピート回数が増えます。
各話ごとの時間軸はごちゃ混ぜになってるのが常ですから、
そういう再発見が楽しいってのもある。
単純にゆる~いマンガってだけでも高評価したいんだけど、
それに+αがあるという素晴らしさ。

フランスパンを横から貪り食う針原さんとか、
「バカ」を引いた時のタッツンがイチ押し。


シュメール星人 2巻
2巻が出て良かった。
1巻が出てからのスパンを考えると刊行ペースが速い気もするけど、
UJ本誌とweb連載の詰め合わせだもんな。
相変わらず細部の設定が行き届いてて面白い。
あと、後書きやディティールズ内のツナミノ氏の筆跡。コレが大好き。
字に好き嫌いってのはどうかと思うし、何処が良いのかの説明も出来ませんが、
好みのタイプの字なんですよね。
こういう字を書けるようになりたいね。


BLACK LAGOON 9巻
ロベルタ復讐編とでも呼べば良いのか、一応完結。
双子の話ほどじゃないけど、読者内で賛否が分かれそうやねぇ。
ロックの人格がどうのこうの、っていう話はヤクザ抗争の時にもあったけど、
なんかもうラグーン号クルーの扱いが薄れてきてる方が気になるかなー。

周りを取り囲むメンツが曲者しか居ないので、そっちに目が行ったり、
あるいはこのエピソード自体に噛ませられないってのもあるんでしょうが、
初期のように何も考えないでいいような話をまた書いて欲しいとも思う。
ダッチの過去とかも気になるんだけどね。
次巻以降はどうなることやら。不安もあるけど期待が勝るね。


この話を最後に、世界最強のメイドは舞台から降りることになったんですが、
なんとも名残惜しいモノはあるね…
1巻から出てきた、ある意味このマンガの看板だったワケだし。
そして巻末のオマケは全てをブチ壊すまさかの津山三十人殺しネタで締める。
こういうトコも大好き。


追加ー

2009年12月09日 | book & comic
最近はマンガと小説のコトしか書いてない気が。
読んでは買っての繰り返しだし、ゲームやるよりは目も痛まないしな。
何より季節柄、布団で丸まって何かをするという事に限れば、
読書というのは最適の行為じゃなかろうか。

阿刀田高「黒喜劇」
伊坂幸太郎「ラッシュライフ」「陽気なギャングが世界を回す」
東野圭吾「むかし僕が死んだ家」
中島らも「永遠も半ばを過ぎて」
森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
夢野久作「ドグラ・マグラ」(上・下)
三津田信三「水魑の如き沈むもの」

これだけあれば戦えるっつーか、まだファウスト読んで無いんだよな。
順番を考えるのも億劫になるけど、ドグラ・マグラで気が狂うと困るから、
ドグラ・マグラは後回しにしよう。


如き その二

2009年12月08日 | book & comic
だだっと読み終えて終わるかなぁと思っていたんですが、
先日の記事につける表紙画像を探していたところ、
なんと次回作が今週に出るらしいので、これも買い求める予定。

たいしたコトではないけど、
「厭物」~「山魔」は共通する登場人物こそあれど独立した話なのですが、
どうやら作品内の時系列は異なるようで。
刊行されている四冊を古い順に並べると、
「首無」→「山魔」→「凶鳥」→「厭物」であってるハズ。
「首無」の作中では主役である刀城氏は殆ど登場しないんですが、
チラリと現れた際に、山魔伝承への興味が生まれ、予定を変更して向かったという記述。
「山魔」の最後で「凶鳥」の舞台である鳥杯島(兜離の浦)へ行きたいと漏らす描写。
今の所は「厭物」へ逆行するようなカタチでシリーズは続くんだけど、
お次の「水魑」ではどうなることやら。


■首無の如き祟るもの

事前に調べた中では、一番評価が高かったのがこの「首無」。
構成の都合とはいえ、主役兼探偵役が殆ど出てこない作品の人気が高いというのは、
出しゃばり過ぎだと言う読者側の意識なのかも。
いわば民俗学怪奇ミステリ、などと分類したくなるこのシリーズゆえか、
犯人探しに価値を見出す人よりも、
箱庭の中で起こる怪異な現象に惹かれる人の方が多いのかも。

んで読んでどうだったかと言えば、
素直にこのシリーズの中では一番面白いと思える出来でした。
過去の事件を回想するという手法もあってか、
当事者達にすれば正に複雑怪奇な連続殺人事件で一度は幕を終えるワケで、
解決編でそれをどう解きほぐすのか、というのが見物でもある。

同シリーズの他作品と比べると、
探偵役が居るにも関わらず起こる連続殺人、という要素がないせいか、
怪奇色は薄めと言っても良いかも。
確かに奇妙なんだけど、登場人物の関連性もあって、
人知を超えたモノよりも人間臭さが勝る事件だったかなぁ、と。
解決編でも当時の事件に関わった人間はほぼ出てきてないのですから、
現実的な解釈で謎解きに挑む以上、ウリの怪奇性が薄れるのは仕方ないか。


「凶鳥」の解決の仕方について先日は言いたい放題言いましたが、
今作ではすっきりと収まってますね。文句なし。
刀城氏は当事者ではないため、いつもより推測に頼る点が増えるんだけど、
それでも「凶鳥」と比べれば十二分に納得させられる。
最後のオチもこのシリーズらしくない終わり方ですが好印象。
ここまで含めて「人間臭い」と思ったのかもね。



■山魔の如き嗤うもの

順調にシリーズとして伸びてきた証ですかね。四作目。
「首無」より作品の舞台が関東地方に移ったせいか、共通語で非常に読みやすい。
自分は関西生まれの関西育ちですから、関西弁に親しみはあるんだけど、
それでも文章に直すと途端に読みづらくなるからなぁ…

ってことで。
今までの事件だと、「厭物」は憑物筋の跡取り問題が絡んでて、
被害者に見做されたのは村の神様「カカシ様」。
「凶鳥」は消失がメインですが、強引に挙げるなら大鳥様ですね。
「首無」では首を斬られた死体のオンパレードなんですが、
首無伝承の元とは特に関係ないかもね。
そう考えていくと、童唄になぞらえて起こる連続殺人という一点で、
この山魔は光る点がある。

なぞらえると言うのは重要で、海外でもアガサ・クリスティを始め、
マザー・グースの子守唄を用いた作品は多い。
子供が遊ぶ唄の通りになぞらえられて起こる事件は、
それだけで怪奇の臭いがグンと上がるモノです。
増してやその舞台の中心が忌み山となると…

自分の母親の実家は奈良山にありまして、
道路もあるし民家もあるし、自衛隊の訓練施設もあるしで、
割と開けた方なんですが、それでも山は怖い。
夏の夕暮れなんか何が起こってもおかしくない雰囲気はあるもんね。
「山魔」の舞台は四方を山に囲まれた村ですし、
棄老伝説に山女郎、忌み山の山魔と素材は充実。
金脈目当ての村人が殺されるなんて事件も過去にあって、
そんな風景を思い浮かべるだけでガクブルできます。


前三作と比べると煮え切らない結末ではありますが、
最初から最後まで怪奇色の濃さを貫いてるんは「山魔」のみでしょうか。
「~如き~」シリーズの中ではあっさりと読める作品でしょうし、
まずは「首無し」で興味を持って、民俗風習的な要素を求めるなら「厭物」、
あっさりとした刀城氏と事件を読みたいのなら「山魔」に手を出せば良いのかも。



引き続き作品内容とはあまり関係のない雑談。
表紙イラストは全四作通して村田修氏が担当。
「厭物」「凶鳥」のようなギミックは無いけど、「首無」の表紙は一番のお気に入り。
また機会があれば三津田氏の短編集「赫眼」にも触れようと思うんですが、
こちらもイラストは村田氏が担当。この不気味さは嫌いじゃない。

身構えていても結局騙されているということ

2009年12月07日 | book & comic
先々月になりますか、「十角館の殺人」「葉桜の季節に君を想うということ」を読んで、
その後間髪入れずに読んでた二冊でお茶を濁そうかと。
濁す茶が無いとか言わない。


■我孫子武丸 「殺戮にいたる病」

華麗な叙述トリック。
解説で触れられているような、この作品のもう一面の見方がある点も含めて、
まっこと潔く男らしい豪快さで突き落としてくれた。
迫るべき犯人の名は明かされ、エピローグに幕を開けるという手法を用いてなお、
この作品には騙されるほか無かった。
お美事にございまする…

作品の内容は読めばわかるからいいや。
粗筋が背表紙に書いてあるからそれを読めばいいさ。
「タイトルに惹かれた」という理由もあるけど、
読むまでは「名前が一人歩きしてるんじゃねーか?ああン?」とか思ってました。
ごめんなさい。

扱われてる内容が異常性欲者による連続猟奇殺人事件ですので、
そういった描写が苦手な方は注意を。
しかしながら、このテの話が苦手な人間でも読む価値は絶ッッッ対にある。
もう何に触れてもネタバレに繋がりそうだし、大人しくお口チャックマンになります。
ミステリ好きは死ぬ前に必ず読むんだッ!!



■殊能将之「ハサミ男」

題材の奇妙さと読み心地の軽さの妙。
これは快作であり怪作でもあるわ…

まずタイトルのインパクト。
ハサミ+男ですよ?潔いにもホドがある。
実際、他の作品でいう探偵役はハサミ男だしな。
本作は一連の連続猟奇殺人事件の犯人であるハサミ男の視点と、
ハサミ男を追う警察側の視点を交互に絡めつつ進行しますが、
ハサミ男の一挙一動は難解でして…
本当は恐怖の連続殺人犯なんだけど、どこか親しみが持てるというか。


連続猟奇殺人事件の犯人は、自殺願望に加え多重人格妄想気味で、
死にたいクセに悉く自殺に失敗し続け、
その度に出てくる「博士」にケラケラ笑われ馬鹿にされ。
バイトで生計を立てる傍らで、夜毎ハサミを磨き続ける…
やっぱり何かしら常軌を逸している面もあるんだけど、
良い感じにドライでどこか達観された文体のおかげで、クスクス笑いながら読めます。
笑ってる対象は殺人犯なんだけどね。


語り口の軽さでちょっと思い出したのが伊坂幸太郎。
ブログでは触れてないものの、「死神の精度」「アヒルと鴨のコインロッカー」は
以前薦められて読みました。
「死神の精度」は別にミステリじゃないんでアレですが、
「アヒルと~」にも共通した軽快さが印象に残った。
登場人物は小気味良くキビキビ動くんだけど、決して読者を置いて行かない。

引き合いに出すと色々面倒がありそうなんですが、
「殺戮にいたる病」「被告A」は終結に向かうスピーディーさが気持ち良かったし、
「アヒルと~」「ハサミ男」は主人公のマイペースさが心地良い。
別に上の作品二つが読者を急き立たせるってコトはないけど、
下の二つは終始緩やかに進む分、ミステリ未経験者でも親しみやすいかと。
挙げた四作は全て二人以上の視点を交えた構成になってるんですが、
まぁどれも面白いことに変わりはないか。
味わいをスピーディーでスリリングな展開に見出すか、
訥々としながらも軽快に進む、いわば散歩チックな展開を好むか、
その辺の違いだとは思います。
本を読む以上、みんなどっちも好きだとは思うがな。


何だかまたズレてきた。
「ハサミ男」の軽快さには散々触れましたが、
その軽快さに一役買ってるのがメシの描写。
作者である殊能氏自身が料理好きということも起因するのか、
シンプルながら読んでて腹が減るという表現の上手さ。
単純に小説読んでるだけで腹が減るってのは中々無いですよ?
殊更に力を入れてるワケではなく、かといって脱力してるワケでもないけど、
自殺に挑戦するハサミ男も、その自殺に失敗してはTVを点けて食事を取るハサミ男も、
どっちも同じに描かれているから面白い。
もし手に取る機会があれば、その辺に注目して読むことをお勧めします。


如き その一

2009年12月06日 | book & comic
秋口に買った三津田信三氏の「~如く~」シリーズ。
何分蒐集癖に近いモノが自分にはあるので、
刊行されてるシリーズ4作をまとめて買ったんですが、
しばらくは積んでたんですね。
その後部屋を片付けるコトを思い出して漫画・小説の類を段ボールに詰め込んでいく内に、
ふとした時に読める本が無くなっていることに気付きまして…
文庫のミステリでも読む?と思ったけど、
「十角館の殺人」も「葉桜の季節に君を想うということ」も、読了してからまだ日が浅い。
そこで目に付いたのが、積まれてた当シリーズだったと。

多汗症ゆえに、ブックカバーを買ってから読もう…と思っていたのですが、
騒ぐ本の虫VSニートの購買意欲の勝負となると、結果は明白なワケで…。
でも「出来るだけ早いうちに買わないと…」と再確認させられたけどな。
ベッタベタだもんね…


三津田氏の作品自体、ミステリーとオカルトの要素が多いらしく、
「~如き~」シリーズはオカルト・怪奇分が多めのバランス。
ここんとこ読んでたんは海外の王道探偵ミステリだったり、
或いは国内の新本格派ミステリと呼ばれているモノだったんで、
一種のゲテモノ喰いにトライしてみたかったのも有るんでしょうね。
その上で入念に、とはいえないけど、やはり文庫本と比べると
ハードカバーの価格設定には抵抗があったので、割と下調べをした上で購入を決意。
2chのおすすめミステリスレで挙げられてたのと、
その時に見かけたタイトルに惹かれました。
ほんとあのテのスレに居る識者には感謝し通し。


三津田氏の「~如き~」シリーズは今のところ全四作、
うち原書房はミステリー・リーグより、
「厭物」「首無」「山魔」の三作が刊行されているのですが、
「首無」の前に「凶鳥」が講談社文庫より出てるんですね。
この「凶鳥」がしばらく前にミステリー・リーグよりハードカバーで出ましたんで、
これを機会に、と前述の通り買い求め、
幸いに作品の発表された順に読むことが出来てます。
ラッキー。
ということで発表された順に「厭物」「凶鳥」の二冊を。


■厭物の如き憑くもの


いきなり憑物筋の集落が舞台。
平成の世の中にこれって…と心配もするんだけど、
舞台は戦後しばらく経ったぐらいの日本っぽい所だし、
地名や人名・団体名は面白いぐらいハッタリの効いた架空の名称ですから安心。

やっぱりオカルト要素が濃いためなのか、
素直に読んでいくと逆に後味が悪くなるような気が。
語り部の刀城さんがキッチリと説明をつけてくれるんだけど、
最初っから最後までオカルト要素が付き纏うので、
逆に彼の説明の方があっけらかんとしている感が…

冒頭の「はじめに」でも触れられているとおり、登場人物の日記・ノートに加え、
第三者視点で(筒井康隆の「天の一角」チックに)物語を書いていくという試み。
最初は違和感がありこそすれ、最後まで読み終われば納得のカタチ。
このオチを付けるなら、このカタチじゃないと反則だわな。

難点を挙げるなら、中盤以降の展開が速すぎると感じる点ですか。
憑物筋なんていうモノを読者に理解させるためなのか、
前半はほぼ憑物筋の歴史や登場人物達の関係を把握するので精一杯。
そして中盤からバタバタ死に出す被害者達。
場面が変われば死んでいる、といっても良いぐらい。
ここだけはちょっと…と思いましたね。



■凶鳥の如き忌むもの


そして二作目の「凶鳥」。
書き下ろしとして「天魔の如き跳ぶもの」も収録。
元が文庫だったのでちょいと余ったんでしょうか。
主役である刀城氏が学生の時のお話になりますが、
「凶鳥」本編でも名前だけ出てくる阿武隈川先輩も大活躍!!
ページを埋めるための書き下ろしだからか、尺が足りない感もありますがね…


本編では密室での消失トリックに刀城氏が挑むワケですが、
「厭物」前半での解説パートは構成上やむ無いってことを再確認。
しかしながら、十八年前の消失事件をリンクさせようとしたコトは、
文庫での文字数制限からか、少々無謀だった気もする。
フィクションにしても、都合良すぎて納得しづらい感じ。


思うに、こういったミステリの解決編の理想というのは、

「実は○○は××で△△だったんだよ!!」
「な、なんだってェーッ!!」

などという読者のリアクション。
前作の「厭物」では二段構えのオチに加え、前半から引っ張られていた伏線もあり、
まぁ上記の例のようなリアクションはあっても良い。
ところが今作の場合、

「ああ…まあ……いや…でも……ねぇ…?」

といった感じか。
中盤から薄々とは感じていた消失トリックの解答に加えて、
「あの人は器用だっというし、そのぐらい出来ないワケではない」という旨の推理。
「ジョバンニが一晩でやってくれました」をちょっと思い出したわ…
18年前の消失事件のオチも、読者を納得させるには厳しいかなぁ。
後を追うように殺された二人の被害者には謝らないといけないレベルかも。
憤慨はしないけどちょっとゲンナリ。



ってことで手始めの二作の感想は以上。
二作読んで思ったのは、登場人物のリンクこそあれど、
作品内で別の作品に触れたりすることが無いので、
別にシリーズ全部集めて順番に読む必要は無いってことっすかね。

あと、シリーズを通して統一された雰囲気のイラストも目を引くんですが、
「厭物」では作中で重要な役割を担った「蛇」の目で、
「凶鳥」では大鳥様と崇められる「鷲」の目。
こういうちょっとした遊びが効いてて良い感じです。
期待していたほど「~如き~」ってタイトルの意味も無いな…とも思ったがね…

嵐ノ花 叢ノ歌

2009年12月05日 | book & comic

買う予定ではなかったんだけど、表紙を一目見てから気になっていた作品。
ネットで内容を調べてから…と思ってなぁなぁにしてましたが、
ようやく重い腰を上げて購入。
検索しようとしても、「叢」って字が変換できないんよなぁ…


読み終えた所で素直にワクワク。
あらすじ的なモノは頭に入れてたつもりだったけど、
これは予想外にニヤニヤ出来る作品だった。


作品の舞台は1939年のハルピン。
1939年っつーとアレですよ。第二次大戦ですよ。
厳密にはプロローグとして、7年前に起こった列車事故のエピソードが入ってますが。
基本的には史実とリンクしてると思って良いんですが、
そこはSFチックなトンデモ要素が結構に詰まってるワケで。
実際SFなんだけどね。表紙からは想像も出来ないレベルの。

列車事故で目を覚ます獣人「混沌」に立ち向かうは、
大日本帝国の特殊組織「嵐山機関」の生み出したロボット「蔵王」。
「混沌」を生み出し、中国の古代神の血統を現代まで紡ぐ「神農一族」。
アイヌ伝承に出雲の巫女、果ては錬金術師に秘密結社の俯瞰者と、
史実でも第二次大戦では相当に世界中が引っ掻き回されてますが、
上で挙げたような要素までもがチャンポンに。
これで悪酔いさせられないんだから、中々に良く仕上がっているんじゃないでしょうか?


似たような、というと語弊があるかもしれないけど、
以前取り上げた、「宵闇眩燈草子」に似た雰囲気がちょっとだけ。
あれほどざっくばらんにやりたい放題やってるワケじゃないけど、
東西を問わずトンデモ分を煮込んでる所は一緒だと思うし、
自分は19世紀~20世紀中頃の時代設定に惹かれたりもします。


まだまだ1巻がこの夏に出たばかりですし、連載自体も不定期。
次にコミックスが出るのが待ち遠しいばかり。
1巻の段階だと、どういう風に着地して終わるのかが全く読めませんが、
この風呂敷を小綺麗に畳んでくれることを期待。




10月のコミックス

2009年11月13日 | book & comic
正直忘れてた。
11月の頭にSBRが出てたので。


サンレッド 9巻
アニメ二期が始まってたのも気づかず。
一期は楽しんで観てたんだけど、今から追いかけるのはちょっと遅いかな…
原作にあたる漫画の方も相変わらず安定して楽しめる。
ちょっとイイ話成分が多いかな…

ヒーローに生まれながら怪人に憧れるナイトマンと、
レッドさんを一話まるまる放置した宇宙人型怪人のエピソードがお気に入り。


センゴク天正記 7巻
茶坊主で佐吉と言えばあの人ですよね…
手取川の合戦編なんだけど、開戦は次巻以降ですね。
6巻と7巻では雑賀集との小競り合いと、不思議っつか電波ゆんゆんの上杉謙信が中心。
自分の中では今までで一番"無い"感じの謙信様ですね。
戦が始まればそれもまた変わるんでしょうが…

最後の方で畠山家のエピソードも軽く入れられてるんだけど、
少々半端な気がしたなぁ。冗長気味。
入れるなら次の8巻で良かったと思うよ。
畠山っつったら室町から続いてる名門だもんなぁ。
手取川の合戦といえば外せないお話ではあるけど、
他のエピソードの配置も含めて、もうちょっと何とか綺麗に詰められなかったんかなぁと。


SBR 19巻
初の20巻超えっぽいね。
「お金持ちにはなれない」の一文が何故かジワジワ来る。ツボだわ。

ホットパンツは何度目の復活だろ…
オッパイ揉まれて逃げられたり、ルーシーにネバネバした物を付着させたり、
傷を治して遺体を奪ったら修道女のカッコで咬ませ犬チックにスタンド攻撃される。
また出てきたと思ったらDioにズギュゥゥゥンされるしな。
何年越しのズギュゥゥゥンなんやろ…

DioはDioで恐竜化なんていう微妙な能力、
しかも自身から発現したんじゃなくって、フェルディナンド博士からの貰い物。
Dioの名前に負けてる感がアリアリなんだけど、
Dio本人の判断力とか分析力、人間としてのトータルポイントが高いのが凄いからね。
しかしそのDioでも大統領には勝てなかった。
勝利を確信したまま死ぬってのはDioらしい最期だと言えばそうなのかもしれん…


大統領の能力"D4C"は、今までのボスクラスと違い、時間操作系の能力ではなく、
所謂パラレルワールドを行き来出来る能力と。
これだけだとボスクラスにしては疑問に思える能力なんですが、
何が脅威か、という点は劇中でDioさんがしっかり解説してくれますからね。
確かに、今までのボス達のような圧倒的絶望感は無くって、
言うなればひたすらに面倒くさい能力。
話のスジで行けばジャイロ&ジョニィが何とかするんだろうけど、
とてもじゃないけど太刀打ち出来ない気がするなぁ…


騙されると満たされるということ

2009年10月19日 | book & comic
前に買ってきた小説は、一日一冊ペースで読破していってまして。
一冊読んで映画を一本観て、そんな悠々自適過ぎるスローライフ。
今時こんな優雅な主婦も居ねぇよってぐらい。


■綾辻行人 「十角館の殺人」



震撼する一行の魔力。
ある孤島、一家惨殺事件が起きた館に出かけたミステリ研究部員を襲う連続殺人。
粗筋としてはこれだけで十分。
後は読んで種明かしの段階で震えてください。
僕はチビりそうになりました。


解説でも述べられてるとおり、
登場人物はミス研の部員で、「エラリィ」「カー」「ポォ」などと、
超有名どころの古典ミステリ作家をあだ名に使い呼び合ったり、
外部とは遮断された孤島での連続殺人、部員6人に見立てられたプラスチックの札。
後者は作中でも触れられているように、やはり古典ミステリの奇作、
アガサ・クリスティの「そして誰も居なくなった」を意識したもの。

この一例に限らず、オマージュというかリスペクトというか、
作品自体が今は昔の「本格派」ミステリへの敬意に満ちていること。
作品の舞台としての背景作りも兼ねているのですが、
作中のエラリィと呼ばれる部員は、多分に作者の意見、
特に海外の旧本格ミステリに対しての意見を代弁している箇所も見受けられるし、
序文の「敬愛すべき全ての先達に捧げる」って一文も良いね。
この作品が過去のミステリ作家に対しての作者なりの敬意といっても良し。


そもそもこの読書ラッシュに入る前から、読む本が旧ミステリ寄りだったんだけど、
両親の実家から海外の大御所作品を持ち帰っては読み、
読み終わったらまた持ち帰り…という読書ライフだったので、
古き良き作家の名前や、魅力に満ちた作品の登場人物名が出て来てくれたのは、
良いエッセンスに感じられたんだと思います。
ミステリ初心者にも読めて面白く思える作品だと確信できるんですが、
読む前に海外の有名所はある程度押さえておくと、なお楽しめると思いますよ。



■歌野晶午 「葉桜の季節に君を想うということ」



思い込みの恐ろしさ、フェアな裏切りの気持ちよさ。
骨子は主人公・成瀬が友人から霊感商法の依頼をされる事から始まり、
それと時を同じくして、彼は飛び込み自殺を図った女性を助け、その女性に引かれていく。
この全く方向の違う二つのシナリオが、どういう形で着陸するか。
敵は自分自身の想像力である。


文学作品というのはミステリに限らず、
文章からあらゆるモノを汲み取り、自分の中で作品世界を形成する必要があると思う。
それを恐らく「読む」というのだろうけど。
ミステリを"読む"ときというのは、想像力があればあるほど、種明かしの段階での衝撃は大きくなる。
先に挙げた「十角館の殺人」もそうだけど、一冊数百ページの作品中で、
たった数行の文章により、今まで自分が思い描いていた光景が一瞬で真逆に塗り替えられる。
想像力が逞しければ逞しい程に、広く描かれた絵は隅まで反転していくし、
積もりに積もった疑念の塵は跡形もなく掃除される。
この落差が何とも言えない気持ちの良さなのだ。
自分自身、想像力が高い人間だとは思えないし、読書をする上で一番欲しいモノは想像力だ。
あればあるだけ、高い所から気持ちよく突き落としてくれるのだから。


時代背景の設定もあって、今の時代かつそれなりに若い(20~30代ぐらいか)人向けに最適化されてる感。
オチに納得できなかった人向けに、わざわざ作者からの注釈も後書きに付いてる。
アフターケアも万全で御座いますし、若い人は若いうちに読んだ方が良いと思いますよ。
あとカバーの美しさ。粗筋では惹かれなかった自分を購入に踏み切らせたのは、
この美麗ジャケットといっても過言でなし。
ミステリとは思えない、妙にロマンチックなタイトルもまた良し。
読んでいる過程では、タイトルの意味など想像もつかないのですが、
最後まで読み終わるときっちり納得できると思います。

買い足し

2009年10月18日 | book & comic
三津田信三
「厭魅の如き憑きもの」
「凶鳥の如き忌むもの」
「首無の如き祟るもの」
「山魔の如き嗤うもの」

ゲーテ 「ファウスト」

以上。
ハードカバーはマジ怖い。
でもこれだけ買って一万ちょっとだもんな。
問題はファウストの方にあって…

先日駅前の書店をいくつか回りつつ、
いろんな出版社から出ているモノを軽く読み比べてみたんだけど、
以前目をつけて調べた時にも、直感で「これが良いなぁ」と思った中公文庫版のファウスト。
これが見つからない。

amazonでちょろっと探した限りだと、やっぱり中古になる。
しかしまぁラインナップにロクなモノが無い。
75年発行ってのはわかる。古いよな。オレ生まれてないし。

しかしそれにしてもですよ、
・ページ折れ
・少々の破れ
・巻末に日付記入あり
・カバー内側に朱印

どうかと思うのよ。
いずれ自分の手を離れるモノだと割り切って何かを買う人ってのは、
そこまで多くないと思いたいんだけど、
それにしても扱いが酷くないか?と。

自分も田舎で本棚に押し込められた数々の本を見て触ってきましたが、
焼け・シミ・黄ばみの類は仕方ないです。経年変化だもんな。
田舎の本は煙草のヤニ汚れも酷かったが…

本・漫画を読むときには出来るだけ傷を付けないように気をつけて読みます。
床に積んだりもするけど、本が折れないように気はつけます。
元からボロボロの本だと、ほんと軽い衝撃でもピリっと破れますし。
オビを取っておくことも最近は減りましたが、
やっぱり出来るだけ綺麗に置いておきたいんですよね。
手放すかも、ということより、また手に取る時に汚いとねぇ。


そんなことに悩みつつ、自分なりに妥協してポチポチっとな。
廃版の文庫本は新品のハードカバー本より高いのでした。

やっぱり秋は読書ですよね

2009年10月10日 | book & comic
アホみたいに時間を持て余してる癖に、
「読書の秋」とか「秋の夜長は読書で」とか言うのも馬鹿らしいのですが、
やっぱり秋は活字が美味しい季節なのですよ。
布団に転がって掛け布団丸めてクッションにして、
小説でもマンガでもそうやって読む自分にとって、
今時分は本当に気持ちよく本が読める季節。


ってことである程度ウェブ巡りして情報収集。
ここ半年はほぼミステリ漬けだったこともあり、
やっぱりミステリですよね、ってことで。

・歌野昌午 「葉桜の季節に君を想うということ」
・綾辻行人 「十角館の殺人」
・殊能将之 「ハサミ男」
・我孫子武丸 「殺戮にいたる病」
・安部公房 「笑う月」「無関係な死・時の崖」
・ディクスン・カー 「火刑法廷」
・三津田信三 「赫眼」
・大沢在昌 「新宿鮫」

とりあえずここまで。
安部公房と新宿鮫はお口直し的なモノを期待して。
折角の秋の夜長ですから、文庫本という名の凶器、
京極夏彦の百鬼夜行シリーズに手をつけようかと思ってたんですが、
もうちょっと後回し。

あとハードカバーの本は買わない主義だったんですが、
それが揺らぎに揺らぐほど惹かれたのが、
三津田信三氏の「刀城言耶シリーズ」。
表紙のアレな感じに惹かれて、お次はタイトル。
「首無の如き祟るもの」ですよ。いきなり。
ホラー+ミステリというか、ミステリの中でホラーの締める割合が高いというか。
そういう言葉で形容しだすと、現代版の横溝正史みたいな感じになるんかな?

刊行されているのは4冊といえ、
いきなりハードカバーで揃えるというのには少々ビクついてしまう。
なんで感触を確かめる為にも「赫眼」を購入。
改めて書店で表紙を見たんだけど、もうその時点ですっごい楽しみ。

9月のコミックスですよ

2009年09月27日 | book & comic
いやもう出歩く機会が減るとね。
マンガ買いに行くのも億劫になりますわ…

嘘食い 13巻
まだまだ続く迷宮編。
何?実はスタンドバトルなの?ってぐらい、
特殊な能力っつかの戦いになりつつあるね…
古代の力に超聴力に声帯模写に…
箕輪さんの体を除いては、一応あるっちゃあるコトなんだろうけど、
廃坑編でも網膜移植とかしてたじゃないですか。
しかも現代じゃ考えられないレベルの。
あんまり続くとちょっと興醒めかなぁ…
でも靴の舐め方の勉強にはなりますね。


ベルセルク 34巻
おーい主人公ー
全然出てこないじゃねーか。
VENOM聞きながら読んでたけど、三曲目で既に読み終わってたわ…
ほんと作者が死ぬまで終わりが見えないマンガに仕上がって来てるね。
次は3年後とかそんなんでしょうか…


荒川アンダーザブリッジ 9巻
久々のジャケット詐欺。
Tシャツに丁髷、日本刀とスケボー。
突っ込み所は沢山あるハズなのに格好良く纏められてますよねー。
ステッキー

島崎さんがハジけてるのは良い感じでした。
終着点が見えないって意味では、こっちもベルセルクと同じでしょうか…
ギャグマンガの終わりってなんか虚しいものがあるよね。


シスタージェネレーション
沙村短編集。
「おひっこし」は竹易てあし名義なので、
コレが初短編集になるの?とか。

相変わらずのバカっぷりというか、
たまにはこんな風にガス抜きでもしてないとダメだよなぁ。
おひっこしの頃より尚引き出しが増えてる感。

「久誓院家最大のショウ」なんか読んでると、
あー、この人ドSだったなぁ…とか思い出すワケで。
後書きでMのことを書いたのは初めてとあったけど、
確かにMの視点での作品って初めてかも。
SはMを理解していないとSれないから、
SMを理解できるのはSの人だけ、みたいな妖しい文言もあることですし、
この人はやっぱドSだよな。